kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

人はいつか死ぬからなぁ……8

今日は、父の膵臓ガン患部摘出手術の予定日なので。
付き添いに、東京女子医大まで行ってきました。

いちおう、先週の土曜日に術式の簡単な説明を受けたのですが。
患部は、膵臓の中部と尾部にあり、そこを摘出するとのことで。
マージンをとって、膵臓頭部にはしる動脈ギリギリのあたりから、尾部の後ろに付く脾臓まで全部摘出するとのことでした。
ざっと、3〜5時間ほどを見込んでいる、とのことで。
予定で13時頃からはじめて、18時くらいに術式終了、19時くらいには麻酔から覚めて話が出来る、というスケジュール。
で、動脈破裂による出血とか、院内感染とか、いろいろなリスクの説明も受けたのですが。
手術の同意書に署名することになる、と思っていたのですが。それはありませんでした。
……変だなぁ、と思っていると。案の定、本日病室に顔を出したら、真っ先に書類にサインをさせられましたよ。
手術直前の3時間前に同意書にサイン、ってどうなのよ? とも思ったのですが。
ここまできて文句を言っても仕方がないし。
それに今回の手術は、既に他の予定が埋まっていたところに無理矢理ねじ込んでもらったものだったので。
……というか、緊急にスケジュールが組まれたものらしく。だって、金曜日に入院して翌日土曜日に説明、翌週の火曜日に手術だもの。
バタバタするのも仕方がないかなぁ……

それで、のんびり構えて手術が始まるのを待つことにして。
母と、弟2人と、手術患者の家族専用待合室はないので。
病棟のナースステーション前にある談話スペースで、時間を潰すことにしました……病室の父も出てきて、談笑しながら待つこと、3時間ほど。
当初の予定よりも遅れて14時半から手術開始。
朝から点滴を腕に付けていた父は、手術用寝間着に着替えた後、ベッドの載せられて手術室のある2階へ。家族は中まで付いていくことは出来ないので。
そのまま4階の談話スペースで待機。
……いやぁ、長かった。とにかく暇というか。手術中は終わるまでいっさい看護婦などから連絡などないので。
することもなく。家族で話も続かないし。
まず、開腹してガンの患部が他の臓器に転移していた場合、その場で術式終了。とういうことで。最初の1時間は連絡がくるのか、ドキドキものでした。
看護婦や医師が近づいてきたら、「まさか……」と思って緊張しっぱなし。
トイレに行きたいところでしたが、何かあったら困るので、とにかく待機。
それで、1時間半も過ぎたころになって「まあ大丈夫だろう」と、いくらかリラックスして小用を足したり。食事をとったり。
そのあと、することもないので。持ってきた新聞を読み回して時間を延々と潰して。
窓の外がくらくなりはじめて18時も過ぎた頃、看護婦から呼び出しがありました。
先生から2階にくるように、呼び出しがあった、とのこと。
手術が終わるには、少し早い気もします……何があるのだろう。と緊張して後を付いていくと……
なにやら、2階の奥まったところに連れて行かれて。
中には土曜日に、手術の説明をしてくれた鈴木先生がおりました。それで、トレイに入った臓物みたいなものを手にして、「これが摘出した患部です」と説明が始まりました。
なんだか、よく事態が飲み込めないまま話がドンドン進んでいきまして。
予定していた手術は終了したこと。
予定通り患部を摘出したこと。
目視でガンの他の臓器への転移は確認できなかったこと。
しかし、患部が一部露出して他の臓器やリンパ節に接触していたことは確実なので。接触していた部分のリンパ節や臓器の細胞を採取して、その検査し、
結果が出るまでは断定的なことは何も判断できないこと。
などの説明を受けました。
――というわけで、分かったのは。
父の患部を切除することは成功した。
ただし、他の臓器に転移している可能性は否定できない。なので、細胞を採取して培養し、陽性か陰性か出た検査結果で判断する。
次の治療はその結果による。
ということぐらいでしょうか。
あと、膵臓ガンの患部を見せてもらいました。
切除した膵臓は、肉色というか血の混じった肌色なのですが……そうですね、鶏肉のササミが血走ったような色、という表現がぴったりかなぁ。
その中でガンの患部だけ、真っ白なんですよ。
なんというか、白いイボの塊……ガンという組織が臓器のイボですから、まさにそのマンマなんですけどね。
大きさにすると、直系5ミリくらいだったでしょうか。膵臓の表面に露出している部分がそれだけで。
たぶん中に隠れているのは1センチ以上になるのではないでしょうかね。
ちなみに、脾臓はレバーみたいな血合いの色でした(母はレバー、レバーと言ってましたけど。レバーって肝臓だよね)。

ざっと、そんな説明をうけて、とにもかくにも手術は成功して終わったことを説明してもらいまして。
父は既に病室に運ぶための準備をしていること、このあと麻酔が抜けて落ち着いたら連絡するので。簡単な会話なら出来ることを教えてもらいまして。
何度も礼を申し上げて、4階の休憩スペースへと戻りました。

それから、ざっと1時間ほど待って、19時過ぎに父が2階から4階の病室に運ばれてきました。
本来ならICUに直行となるところですが。あいにく本日はすでに先客の患者でICUは満杯。
なので、2人部屋に移されて。そこで一晩経過観察と治療を受けることになりまして。
私たちは、部屋の準備が済むまで休憩スペースでそのまま待機。
で、19時半過ぎに、病室に立ち入る許可がおりまして。看護婦に連れられて、父と面会を果たしたのでした。
父は麻酔が効いているため、話しにくそうでしたが。意識はそれなりにはっきりしているようでした。

顔を見ることが出来て一安心。これ以上長居してもしかたがないので、そこで挨拶して帰宅となりました。

疲れたね。