kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

アメリカはきちんとメッセージを送ってきた。日本もきちんと応えなければならない――米国務長官らが千鳥ヶ淵墓苑で献花

ある意味、日本政府にとっても、日本国民にとっても晴天の霹靂、寝耳に水のニュースでした。


米国務長官らが千鳥ケ淵墓苑で献花 国際ニュース:AFPBB News 米国務長官らが千鳥ケ淵墓苑で献花 国際ニュース:AFPBB News

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【10月3日 AFP】(一部更新)来日中のジョン・ケリー(John Kerry)国務長官チャック・ヘーゲル(Chuck Hagel)国防長官は3日、東京都千代田区千鳥ヶ淵戦没者墓苑を訪れ、献花した。安倍晋三(Shinzo Abe)首相が5月に訪米した際、靖国神社を米国のアーリントン国立墓地(Arlington National Cemetery)になぞらえたことに対するけん制とみられる。

 ケリー国務長官ヘーゲル国防長官は外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)のため来日中。千鳥ヶ淵戦没者墓苑によると、今回の訪問は日本の招待ではなく米国側の意向によるもので、同墓苑を訪問した外国の要人としては1979年のアルゼンチン大統領以来、最高位の政府高官という。

 同行した米国防総省高官は記者団に対し、千鳥ヶ淵戦没者墓苑はアーリントン国立墓地に「最も近い存在」だと説明。ケリー国務長官ヘーゲル国防長官は「日本の防衛相がアーリントン国立墓地で献花するのと同じように」戦没者に哀悼の意を示したと述べた。

 安倍首相は5月、訪米に際して米外交専門誌「フォーリンアフェアーズ(Foreign Affairs)」に対し、米バージニア(Virginia)州にあるアーリントン国立墓地を引き合いに出し、靖国神社は国のために命をささげた人々を慰霊する施設であり、日本の指導者が参拝するのは極めて自然で、世界のどの国でも行っていることだと述べていた。(c)AFP

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事前通告なしの、このパフォーマンス。
その意図は、「この件について日本と協議するつもりはない。これがアメリカ政府の見解だ」という強い意志の表れでしょう。
同時に、献花という行動は「日本と敵対するつもりはない。敬意を表すので穏便に収めてほしい」というパフォーマンスでもあります。
ここからは私の解釈になりますが、
昨今、中韓が騒いでいる『日本の歴史認識』について、戦後の世界秩序を引っ繰り返してしまうような、「日本の侵略戦争の否定」「A級戦犯を合祀した靖国神社への公人の参拝」については、アメリカ政府は認められない。
しかし、これ以外の問題、
慰安婦問題」などの個々の賠償、韓国の要求などについては、アメリカ政府は一切関知しない。韓国を支持しない。日本に敬意を表する。
(おそらくは韓国の背後にいる中国に対する牽制も含めて)
という意味を込めたパフォーマンスだと思います。
なので、日本政府としては、「靖国問題」については、早期に公人の参拝、慰霊行事は「千鳥ヶ淵」へとシフトしていくのが、後々の面倒を避ける意味ではベストではないか、と思えるのですけど。

まあ、韓国がこんなことを言って足掻いている間に、さっさと済ませるのが良いのではないか、と思います。


Chosun Online | 朝鮮日報 【社説】米は日本の軍事役割拡大の前に隣国の理解を得させよ Chosun Online | 朝鮮日報

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記事入力 : 2013/10/04 11:00

米国と日本は3日、外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2+2)を開き、日米防衛協力の指針、いわゆるガイドラインの見直しを来年までに終えることで合意した。ガイドラインの見直しは16年ぶり。韓米安保協議会に出席するため先日ソウルを訪れたロックリア米太平洋軍司令官は米国メディアとの会見で、日本の安倍内閣平和憲法の改正を目指していることについて「平和と安定を維持するのに必要な安全保障面での協力のためであれば、憲法についての討論もやってみるべきだ」とした上で「北朝鮮のようなならず者国家に対抗するには情報の共有が重要であり、韓米日3カ国の協力を強調するのもそのためだ」と発言した。
ヘーゲル国防長官は日本における集団的自衛権憲法解釈見直しについて「日本が自国の安全保障を再設定するという次元であれば、(米国は)日本を手助けすることができるだろう」と述べた。ヘーゲル長官は朴槿恵(パク・クンヘ)大統領に対し「韓米日3カ国による安全保障の枠組みをしっかりと組み立てるには、韓日両国における歴史問題をしっかりと管理すべきだが、これについてどう思うか」と尋ねた。これに対して朴大統領は「韓米日協力の重要性はしっかりと理解している」としながらも「日本は(歴史問題などで)一切の誠意を示さず、逆に傷に塩を塗り付ける言動を続けているのが非常に残念だ」と述べた。
米国は韓国と日本の間に横たわる歴史問題について、今の現実問題である北東アジアにおける安全保障の枠組みの見直しに比べればそれほど重要なことではないと考えているようだ。米国は近く米本土にとっても脅威となりかねない北朝鮮の核ミサイルや、アジア太平洋地域で米国との覇権争いに乗り出そうとする中国の台頭に備えるための戦略に頭を痛めているが、米国は韓米日3カ国同盟によってこれらの問題に対処する構想を持っているようだ。
米国が見据えるこの安全保障の三角形において、韓米同盟と日米同盟という二つの辺はすでに存在しているが、残るもう1辺の韓日関係は現在最悪の状態だ。韓国と日本は自由民主主義と市場経済という国家としての基本的な方向や価値観を共有しており、互いを友邦と呼んできた。ところが今は首脳会談さえ開けない状況に陥ってしまった。
米国は2000年代、イラクアフガニスタンで二つの戦争を同時に行ったことで、今なお深刻な財政危機に直面している。そのため米国は自らの負担を軽減するために、日本の軍事的役割の拡大を推し進めるだろう。そのため韓国は同盟国である米国が置かれた状況を理解すると同時に、それに伴う米国の安全保障戦略の見直しに対応するための方策について深く考えねばならない。
韓国は韓米日3カ国による安全保障協力の枠組み見直しに先立ち、3カ国の共通目標は何か、また3カ国の安全保障面における国益の違いは何かという問題をより突き詰めて考える必要がある。米国は3カ国の協力体制において中心的な役割を果たす国として、韓日間の対立を傍観するのではなく、日本が必ず果たすべき最低限の歴史的義務が何かを日本に明確に伝え、日本政府がそれに逆行する行動を取った場合はこれに対ししっかりと警告しなければならない。米国が今直面し、また将来も直面するであろう安全保障面での課題を解決するためには、日本の軍事的役割の拡大に先立ち、かつて日本の帝国主義により被害を受けた隣国の同意と共感を得る努力に取り組まねばならない。これをおろそかにすれば3カ国協力の枠に亀裂が入り、対立の種をまく結果になってしまうだろう。
韓米日協力は政府による一方的な判断や決定だけで決められるものではない。国民が3カ国協力により得られる国益について理解し、それに共感するための手続きとプロセスが必要だ。また米国中心の韓米日協力によって韓国と中国との関係がギクシャクしないようにすることにも配慮しなければならない。韓国は今、現在と未来における自国の安全保障と統一問題の枠を決める重大な局面に直面しているのだ。

朝鮮日報朝鮮日報日本語版

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「配慮せよ」なんて、上から目線の記事を、韓国メディアが書いているってことは。今のところアメリカは日本政府より、ってことらしいですね。
日本政府には、アメリが後ろ盾になってくれている間に、韓国との間に横たわる面倒な問題の数々について、粛々と整理、結着をつけていくべきではないか、と思うのですけど。

なかなか、動かないんだよなぁ……


追記:
ちなみに、この米国の行動は、まったく読めない物でしたけど。
この行動の原因というか理由はきちんと前フリがあって、韓国側の要望に応えた結果なのですよね。
その韓国側の要望というのは、つい数日前のこれでしょう。

>朴大統領 米国防長官との会談で日本批判=歴史問題で
http://d.hatena.ne.jp/kg_nogu/20131001#1380584957

韓国としては、米国の国務長官なり大統領なりが日本の安倍首相に不快感を示して、日本政府の歴史認識を小一時間ばかり問い詰めることを望んだのでしょうけど。
不発に終わって、はらわた煮えくりかえる結果でしょうね。
なので、
きっと次の仕掛けをすぐさま繰り出してくるはずです。
日本政府には是非とも、脇を固めて隙を見せないようにしながら、粛々といまある問題を片づけていってほしいものですね。
……大丈夫かなぁ。