この記事、もとになった韓国メディアの書評は日本語版で読みました。
いつも見に行く朝鮮日報日本語版に掲載されていたのですけど。
気になっていたので、その内取り上げようと思っていたのですけど。
１週間したら、記事が流れてしまいまして。今現在は見ることができません。
……いちおう、会員登録したら見ることはできるのですけどね。朝鮮メディアに会員登録するのも、後々の事を考えると。何されるか判らないですし。怖いので。
今回は、産経新聞の記事にブックマークしました。
【日々是世界】朝鮮人の責任も問い韓日和解を説く「帝国の慰安婦」が訴訟騒ぎになる〝韓国の常識〟＋（1/3ページ） - MSN産経ニュース
2014.7.29 08:25
韓国における慰安婦問題は“反日”も絡んで根が深く、一筋縄では行かない。その象徴的な出来事が最近起きた。韓国で昨夏出版された「帝国の慰安婦」の内容が問題視され、元慰安婦９人が今年６月にソウル東部地裁へ販売差し止めの仮処分を申請し、著者である朴裕河（パクユハ）世宗大教授を名誉毀損（きそん）で提訴した。
原告側が用意した報道資料によると、同書が元慰安婦らを「売春婦、日本軍の協力者」と描写し、「（元慰安婦たちは）日本軍の同志であったことを認め、大衆に被害者としてのイメージだけを伝えるべきではない」と主張し、元慰安婦らの名誉を傷つけたとしている。
一方、被告側は本の内容が歪曲（わいきょく）されて受け取られている、として争う姿勢を見せている。朴氏は慶応大や早稲田大で学んだ知日家で、慰安婦問題をめぐる論客の一人でもある。「慰安婦は強制連行された日本軍の性奴隷」といった韓国の“常識”を覆す主張を繰り広げ、日本に謝罪や賠償を求めている支援団体「韓国挺身（ていしん）隊問題対策協議会」などが朴氏の言動を警戒してきたことは想像に難くない。
問題となった同書について、韓国の主要紙、朝鮮日報（電子版、７月１２日）が韓国のＫＡＩＳＴ大教授の書評を掲載している。「慰安婦問題では朝鮮人も責任を避けられない、という指摘は認めざるを得ない。娘や妹を安値で売り渡した父や兄、貧しく純真な女性をだまして遠い異国の戦線に連れて行った業者、業者の違法行為をそそのかした区町村長、そして何よりも、無気力で無能な男性の責任は、いつか必ず問われるべきだ」と朴氏の主張に一部、同調している。また「本書を細かく読んでみると、韓日間の和解に向けた朴裕河教授の本心に疑う余地はない。元慰安婦を見下したり、冒涜（ぼうとく）したりする意図がなかったことも明白だ」と擁護している。
この訴訟騒動について、米国のリベラル系インターネット新聞、ハフィントンポスト韓国版（６月２３日）に、木村幹・神戸大教授が寄稿している。「『帝国の慰安婦』は昨年８月に既に出版されたものであり、今の段階で突如販売差し止め請求がなされるのはかなり奇異な感がある。背後には慰安婦運動をめぐる、支援団体と朴裕河間の対立も指摘される」という。
さらに木村氏は「司法や社会の“常識”を利用して、ある特定の議論を封殺しようとするのは、慰安婦問題の解決、糾明を妨げるばかりでなく、その運動の信頼性を自ら大きく傷つけているだけだ」と支援団体を批判した。
保守系の韓国紙、東亜日報（電子版、６月１７日）は、朴氏が交流サイト（ＳＮＳ）、フェイスブックを通して反論した内容を伝えている。「支援団体とマスコミが作った“韓国の常識”とは違う意見を言って無事だった人はいなかった。大統領も支援団体の批判を受けて自身の主張を曲げたことがある」と朴氏は指摘している。
去年までの韓国メディアなら、この朴教授の著作の書評なんて、絶対に掲載されませんでしたね。
いや、掲載されることもあるかもしれませんが、その場合、朴教授は『日帝の協力者、売国奴』として非難されて、社会的に断罪、抹殺する内容となっていたでしょう。
まがりなりも事実を事実として認め、客観的な評価がされる事はありえませんでした。
日本に好意的な内容、韓国にとって不都合な真実には、メディアの力を使い、圧力を掛けて社会的に封殺する。それが韓国マスメディアのクオリティ……だったのですけど。
今回は、ちょっと風向きが違ってましたね。
なので、私も気になったのですけど。
書評で取り上げられた朴教授の著作の内容については、
書評を読んだ限りでは、とくに目新しいようなものではないみたいです。
日本では、既に多くの人が知っている事実、慰安婦の大多数はお金をもらって働いていた職業売春婦だったこと。
日本軍が強制連行した、と言われているが。
日本軍が女性を連行したのは例外的な事件のみで、大多数の慰安婦は募集に応じた女性だったこと、
その内容は、たいてい当時の朝鮮半島で、朝鮮人の女衒が現地住人を集めて、日本軍に仲介していた事。
朝鮮人の女衒は、非合法な手段で女性を誘拐することもあり、当時の日本政府がそれを取り締まっていたこと。など。
取り立てて目新しい内容ではないのですけど。
一部の韓国人は絶対に認めない内容が書かれているらしいですね。
案の定、この朴教授、そのために一部の韓国人から出版の取り消しを求めて訴えられているみたいです。
この教授、以前にも似たような騒動を韓国内で起こしていて。
そのときは出頭した裁判所で、彼の主張を認めず憎む韓国人の暴徒から裁判所内で襲われていますし。
今回の本の出版も命がけなのでしょうね。
で、日本人の私としては。とくにどちらの見方につくこともなく。黙って静観するのが良いと思うのです。
これは一見、日本との外交問題に見えて。
実際には、韓国内の内政問題ですから。
日本人が余計な口出しをすることは、明らかに韓国に対する内政干渉で。
韓国に余計な口実を与える結果になりかねません。
日本としては、
常に情報を収集して、十分な備えをもうけておくことは必要ですが。
間違っても、韓国に対して何かしてやろう、とは考えない事。
それが韓国と付き合うときの秘訣ですよね。
