とりあえず,昨日の選挙の結果がでました。
夜から、速報でずっとメディアが報道してますけども。
その中で、
「改憲勢力が〜〜」とか、盛んに聞かれますけどもね。
一国民は、
なんだかなぁ……と。呆れております。
たしかに、
「憲法を改正するべきだ」と改憲に前向きな政党が、今回は議席を大きく伸ばしまして、
参議院でも全体でそのような先頭が3分の2を占めるようになりました。
けども……
それだけの話です。
この改憲勢力と目されているのが、
自民党、公明党、おおさか維新の会、日本のこころを大切にする党、などらしいですけども。
この4党のあいだで、共通の憲法改正案すらできあがっていません。
というか、
そういう話、出てきてません。
たとえば、
「自民党」と「おおさか維新の会」は、憲法改正について共闘関係だとメディアは盛んに喧伝するのですが、
改憲内容について、
細部ではかなり異なる事を主張してます。
昨年話題になった安保法案でも、細部でぶつかってますし。
まず、
上記に上げた4党が連名で出せる、改憲案が出せるのかどうか、そこすら怪しいです。
でも、
メディアはそういう話を一切しません。
それはそれで、
どうなのよ。と。
甚だしい欺瞞を感じる、今日この頃――というか、今回の参議院選挙でした。
【参院選】改憲勢力3分の2超 発議可能に 現職2閣僚落選受け、安倍首相は8月に内閣改造へ - 産経ニュース
安倍晋三政権への評価が争点となった第24回参院選は10日、投票が行われ、即日開票された。焦点の憲法改正では、自民、公明両党とおおさか維新の会などの改憲勢力が、国会発議の要件となる3分の2(非改選と合わせて162議席)に必要な74議席以上を確保した。
自民、公明両党は改選121議席の過半数を得て政権基盤は強化される見通し。野党側は民進、共産、社民、生活の4党が32の「1人区」で候補者を一本化して臨み一定の効果を示したが、民進党が改選数を大きく下回るなど伸び悩んだ。
自民党は1人区で21勝11敗となったが、複数区の東京、千葉で2人が当選するなど、比例代表を含め改選数を上回った。岩城光英法相(福島)と島尻安伊子沖縄北方担当相(沖縄)の現職閣僚2人は落選した。
これを受け、首相は10日夜、岩城、島尻両氏を当面留任させたうえで、8月に本格的な内閣改造を実施すると周囲に明らかにした。
公明党は候補者を擁立した7選挙区すべてで当選を果たし、比例を合わせて議席を伸ばした。
で、
メディアのコメンテーターで良く出てくるのが、
「憲法改正の危機」だ。
みたいな事言ってるのですけども。
そもそも「改正を危機」と捉えるのが頭おかしいわけで。
なんというか、日本の憲法改正の手順が、非常に歪になってしまっているのを感じます。
ここから、やっと改憲できるかどうか、という案を、
改憲勢力と言われる4党か,それ以外の党も含めて話合いが始まって。
案がまとまらなければ、発議も出来ないまま終わってしまう。
って具合でしょうか。
まだ、何も始まってないわけです。
それすら、怖がっているのは、
いったいどういう感性なのか、と思います。