自宅作業の暇つぶしに、今日も映画を流しっぱです。
で、
今日は『ハンガーゲーム』です。
シリーズ全編、ぶっ通し見ました……
見ましたけど……
なんというか、見ててイライラします。
内容は、それなりに見られるのですけども。
なんというか……
まず、テンポが悪いです。
とにかく、動きがのろい、というか。
間延びしている、というか。
倍速で流し見していて、
ちょうど良い感じ。
全部で前編、後編とまとめて4時間くらいに収まるんじゃないのかな。
と感じます。
あと、
ヒロイン像がどうしても好きになりません。
敵役の大統領がヒロインを称して『傲慢』と言ってますけども、
まさに、その通りだと思います。
「イヤだ」「イヤだ」と言いつつ、
逃げるわけでも、
逆らうわけでもない。
ひたすら、状況にながされまくって、
悪いのはすべて周りの環境のせい、という。
周りの人が次々に巻き込まれて死んでしまうのですけども、
それについても、
彼女は泣き叫ぶだけで、特に何かするわけでもない。
何の力を持たない少女が
いきなり大事件に巻き込まれて、
なすすべもない、ってのは判るのですけども。
その中で、
自分はどう生きるのか、っていう、
そういう発想がない。シリーズ通して出てこない。
なんというか、
自分に襲いかかる問題に向き合って、
それを解決しようと、どう動くのか。
そういうことは一際せず。
周りに対して文句を言いまくるだけ、
その場の感情で衝動的に動いて、大事になり、さあ大変……って、
お前バカだろ、って呆れるシーンばかりです。
恋人に見捨てられて、
別の男に乗り換えて、
シリーズ最後になって、
矢を撃ちますけども、
それすら彼女の意志と言えるのかどうか、
どう見ても、
その場の状況と感情に流されただけですよね。
ヒロインは最初から最後まで、
感情的で、衝動的に行動するばかりで、
理性で考えない。
それで、
エンドは無理矢理ハッピーエンドに収めました、った具合です。
何より気に入らないのが、
ヒロインは最初から最後まで、いつも常に仏頂面、
「つまらなそう」で、
「ムスッ」としてて、
見てて気持ち悪い。
別に媚び売って欲しいわけじゃあないですけども、
周りのキャラクターが表情豊かで生き生きしているので、
ヒロインが、
いっそう、不気味に映ります。
ちなみに、
1作目とそれ以降では、
作り手のイメージするヒロイン像が変わっていると思うんですよねぇ。
1作目は『世間知らずの少女』でしたけど、
2作目以降は、
『主観的な自己』と『他人の評価する自分』のギャップを、
ハンガーゲームのヒロイン像に託しているのかな、と思えるシーンがちらほら、
周囲の人間のヒロインに対する評価がかなり辛辣なのですけども、
客観的に見ると、
この辛辣な評価の方がヒロインの本質そのものに見えます。
『頑固』で『傲慢』で『嘘つき』……
その他にも色々出てきますけども。
こういう主観と客観のギャップを描くことが、
途中からテーマの一つになっている、っぽいのが、
シリーズ通して迷走している理由の一つじゃないかなぁ。
見ててイライラする原因
と思ったり。
シリーズ物だから、そこそこ面白いのだろう、って。
内容も確かめずにチョイスしちゃ駄目でした。