こういう部分で、
日本は
まだまだアメリカには叶わないなぁ、と
思わされますねぇ。
何の話かと言えば、
『公文書』の扱いです。
国家機密レベルの文書であっても、
きちんと公開されている、
それを当然の行為として
受け入れ認めている
政治文化が存在している点です。
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いちおう
日本にも
後の世のために
情報を公開していこう、という。
そういう考え方、
というか
文化は根付いていて。
沖縄返還時の政治交渉の過程とか、
秘密に進められた裏取引の内容とか、
そういうモノが
つい最近公開されたりしていますが……
沖縄返還から
50年経過して。
ようやく、という具合です。
今回ニュースとして取り上げられた
アメリカの9・11の事例では
20年の節目での情報公開ですから。
日本との差を
痛感させられてしまいます。
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とはいえ、
アメリカにだって
闇の部分はたくさんあるわけで。
有名な話だと
ケネディ暗殺関する捜査資料については
いまだに
機密扱いになったまま指定が解除されず
非公開のものがありますし。
今回公開された資料も、
大部分が黒塗でしたしw
なんでもかんでも
全部公開されているわけではありません。
細部まで見ていくと、
日本と大差が無かったりします。
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……なのですが、
アピールの仕方が上手い、
というか。
情報公開する度に、
いちいち
大統領が命令書にサインして
それを
メディアの前で仰々しく見せつける、
という。
政治プロセスとして、
『仕事してますよ』的なアピールが
上手いんですよねぇw
国家の最高権力者である大統領が
わざわざ出張ってきて。
命令出しました、と。
具体的な行動で見せる、とかw
日本の場合だと、
大臣とかが
国会とか役所の中で命令を出した後、
事務手続き的に、
役人が勝手に処理して。
書類を出すだけですから。
アメリカと比べて
仕事内容は同じでも、
デモストレーションの仕方が
天と地ほどの大差ですよw
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こういった
仕事しているアピールの政治プロセスについては
日本は
まだまだ
アメリカの足下にも及ばないなぁw
と痛感させられます。
これについて、
『大事なのは見た目よりも中身だ』的な
見解もありますが。
政治とは
国民との対話、コミュニケーションによって
進んでいくモノである、
との立場から考えると。
今、何をしているのか、
具体的な形、行動で見せる手法は
相手に
理解して貰う技術として
非常に有用なんですよねぇ。
日本の政治活動が
『密室政治』と言われてしまうのは、
こういう部分が不足しているからでは
ないのかな……
9・11報告書の全訳出版 日本の遺族「事実知って」 テロ20年
2001年の米中枢同時テロから11日で20年。世界貿易センタービルで長男の杉山陽一さん=当時(34)=を亡くした遺族の住山一貞さん(84)がテロに関する米国調査委員会の報告書を全訳、11日に出版された。テロが「20年間頭から離れなかった」という住山さん。改めて事件と向き合い、テロ対策議論などの「出発点」として事実を見つめる重要性を訴える。
「ころから」(東京都)から出版される「9/11レポート」は、テロの事実究明のため、米国で公式に設置された独立調査委員会の報告書だ。抄訳版が出版されたことはあったが、全訳は初の試み。テロに至るまでのイスラム原理主義勢力への米国政府の認識不足を指摘、対策機関の設置を提言するなどしている。
翻訳に取り組んだ住山さんは富士銀行(現・みずほ銀行)ニューヨーク支店駐在員だった陽一さんをテロで亡くした。
学生時代から語学に熱心だった陽一さんは「海外で働きたい」という長年の夢がかない、2000年春から貿易センタービルのオフィスで勤務していた。テロの2カ月前、住山さんは妻のマリさん(81)、陽一さん家族と貿易センタービルを訪ね、家族で記念撮影もした。「あまり仲良しこよしの親子ではなかった。男同士ってそうですよね」。住山さんは話す。
9月11日夜。航空機が貿易センタービル北棟へ衝突する様子がテレビに映し出された。慌てて陽一さんの妻に電話し、職場は南棟と聞いて安堵(あんど)したとき、2機目が南棟に衝突した。
「最初に映像を見たときは1機目の衝突のリプレイかと思っていた…」
12月、陽一さんの死亡宣告が出された。「心の中では生きていると信じていた。爆風で飛ばされて記憶喪失だってありうるんじゃないかと」。現場から陽一さんの遺体の一部が見つかったのは翌年4月。悲しみを歌に託した。『旋回の窓にハドソン河著(しる)く見ゆ この地に吾子(わこ)はなほ眠るらし』
住山さんが報告書の翻訳に取りかかったのは8年ほど前。日本の国会で、ある議員がテロを米国の自作自演などとする「陰謀論」を紹介していたことがきっかけだった。違和感が募り、根底に事実の軽視があると感じた。日本には断片的にしか伝わっていない報告書を完訳し、議論の「出発点」にすることが重要と考えたという。
もともとは金属メーカーのエンジニアで、英語を使う機会もなかったが、「犠牲者遺族が訳したからといって誤りは許されない」と丹念な翻訳に励んだ。今年、ようやく完訳。編集者の勧めで5月に出版費用のクラウド・ファンディングを行うと、1カ月で目標の150万円を大きく超える約500万円が集まった。
今回の全訳版では、報告書の中のイスラム教についての説明や、テロに至るまでの宗教的背景についても日本で初めて紹介される。
住山さんは「イスラムの人はこれからも日本に入ってくる。『イスラムはだめだ』と退けずに理解しなければならない」と力を込める。年内には報告書を解説する書籍も出版するのが目標だ。「日本がグローバルな活動を展開する以上、今後もこのような事件の被害に巻き込まれる可能性はある。これを防ぐために、事実を知ってほしい」
米FBI、9・11の捜査機密資料を公表 1件目、大統領令受け
2001年の米同時多発テロをめぐり、連邦捜査局(FBI)は11日、これまで機密扱いになっていたテロ事件の捜査に関連する資料の一部を開示した。今月3日にバイデン大統領が、機密解除に向けた検討を司法省などに指示していた。
捜査資料の開示は、テロ事件の遺族らが長年にわたり強く求めてきた。事件から20年の節目を前に、バイデン氏は今月3日に大統領令に署名。「強力な理由がある場合を除いて、開示されるべきだ」としていた。
FBIがこの日開示した文書は16ページ。16年4月に作成されたもので、個人名などの一部は「黒塗り」されている。ハイジャック犯と米国内の協力者らとの関係に着目した捜査資料で、ロサンゼルスのサウジアラビア領事館に勤務していたとされる男性への聴取内容が中心となっている。
事件とサウジ政府との関係は、遺族らが捜査資料の開示を求める上で強い関心を寄せている点だが、今回開示されたものでは決定的な証拠や結論などは示されていない。バイデン氏は大統領令で、6カ月以内に機密解除の検討を終えるよう求めており、今後も資料が順次開示されるとみられる。