先週、
韓国の革新系メディア『ハンギョレ』が
韓国における
新型コロナ感染状況の現在、
とくに
感染者の治療体制と
医療サービスの逼迫状況などを
ニュース記事にまとめて掲載していたので。
それを
私のこのヨタ書きで取り上げました。
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そして、
今週もハンギョレに
同種の
ニュース記事が、
先週ブックマークをつけたニュースの続報的な体裁で
掲載されていましたので。
今回、
そちらのニュース記事にも
ブックマークをつけてみました。
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ざっと内容を読んでみますと
今回取り上げた記事は、
おもに
医療サービス現場の逼迫、
医師や看護婦の負担が増大して臨界点に近づき、
崩壊しつつある現状について、
まとめています。
状況としては
先週取り上げたニュース記事が報じていた状態から
改善していません。
順調に悪化しています。
さらに一段と
ジリ貧になってきた印象ですね。
医療リソースが少しずつ削り取られて
破綻に向かっている、と。
そんな流れが止められない状況。
記事中では
『現場は阿鼻叫喚』と書いていますので。
すでに
破綻している、とみなすべきなのかも。
ただ、
韓国人は、
この手のニュース報道でも過激な表現を用いますので。
事実を事実として適切に伝えるよりも、
オーバーで誇張的な表現を用いて、
大きく見せる傾向があります。
なので、
まだ多少の余裕はありそうです。
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そして、
今回取り上げた記事の中に一番気になった点が、
医療従事者への感染拡大に強い危機感、懸念を述べている点。
私的には
ここが強く引っかかって
この記事にブックマークをつけて取り上げる理由になっています。
治療にあたっている医療スタッフや、
それ以外の
新型コロナの治療とは無関係の医療従事者の間に
コロナが感染拡大して。
それで、
感染した医療スタッフが休職して
医療現場から離脱する事例が増加。
そのため、
医療が回らなくなりつつある、という話。
これ、
日本でも似たような状況が起きていました。
そこで、
日本では
コロナワクチンのブースター接種を
医療従事者に最優先で進めて。
感染被害を防いだ……
完全に防ぐのは無理ですが、被害をかなり少なく抑えて、
被害対応可能な状況にしています。
たしか
韓国でも日本と似たような対応を進めていて。
医療従事者のブースター摂取が優先的に進められているはず。
というか、
現在ブースター摂取済みが韓国民全体の62%を超えているので。
医療従事者は、
とうにブースター摂取完了していて。
そこまで
壊滅的な状況にはならないはずなんですけど。
ただ、
記事中で取り上げている
職員となると、
医師以外の事務員とか清掃員とか、
そのような医療サービスに従事している労働者をすべて含みますので。
そちらの
医師・看護師枠から外れた職員の間で
感染が拡大して。
それが
医師・看護師や患者にまで広がってしまっている、
とか。
そういう状況なのかな。
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あと、
韓国の
新型コロナワクチン3回目摂取……
いわゆるブースター摂取。
3月の次期大統領選挙前の頃に、
韓国民全体の58%くらいが摂取完了した記録が出ていたのに。
それが今見たら
そこから62%までしか進んでいません。
1ヶ月近くかけて
4%進んだだけ、という。
摂取率が急激に悪化していますね。
これは
どういう事なんだろう……
ワクチンに関する情報は、
ここ最近
全く出ていないので。
ひょっとすると、
選挙が終わって与党候補が敗北したので。
狂気の文オジサンとそのお仲間政権の面々が
やる気をなくしたのかな。
「職員の40%が感染した病院も…診療や手術は中止、韓国の医療現場は麻痺状態」
今月1日から22日までの1日平均の新型コロナウイルス感染確認数は約30万人に達しており、医療スタッフからは「現場は修羅場で阿鼻叫喚」との声があがっている。入院患者が増えるとともに医療スタッフの感染が相次ぎ、医療システムは事実上崩壊しつつあるというのだ。
全国保健医療産業労働組合(保健医療労組)は23日午前、ソウル鍾路区(チョンノグ)の大統領職引き継ぎ委員会のオフィスが置かれている金融監督院研修院のそばで記者会見を行い、医療システムの崩壊を防ぐための非常対策を求めた。また感染症対応システムの構築と、公共医療・保健医療人材の拡充などを内容とする昨年の9・2労政合意の履行を求めた。
保健医療労組は、今月21~22日に医療機関で感染が確認され隔離中の医療機関の職員は、全職員の5~6%ほどを占めると把握している。累計の隔離者は全職員の20~30%に達すると推定している。保健医療労組は「全体の40%に当たる400人あまりの職員の感染が確認された病院もある」と明かした。ある上級総合病院は、1日平均で22%ほどの手術をキャンセルまたは縮小。病室の運用を60~70%程度にまで縮小したりした病院もある。原州(ウォンジュ)延世医療院支部のイ・チョルジョン政策局長は「ある病棟では31人いる職員のうち14人の感染が確認され、またある病棟では患者の保護者を含め17人が集団感染した。毎日20~30人の医療スタッフが新たに陽性判定を受けており、1週間の累計感染確認数が170人に達したこともあった」と話した。
現場の保健医療労働者たちは、政府の「病床稼働率」と患者を治療する実際の現場は異なると指摘した。政府は連日、重症患者と準重症患者の病床稼働率を60%台だと説明している。病床数は余裕があるように見えても、病床を運用する実際の人員はそれより少ないため、政府発表は現実を反映していないというわけだ。
感染症専門病院である釜山(プサン)医療院は現在、300床あまりの病床に1日平均で170人から200人ほどのコロナ感染者が入院している。しかし感染する医療スタッフが多く、過負荷がかかっている。放射線技師でもあるチョン・ジファン釜山医療院支部長は「コロナ病棟の入院患者の60~70%以上が精神疾患、認知症、療養、床ずれ、寝たきり患者か、酸素吸入や透析を必要とする重症度の非常に高い患者」だとし「見るべき重症患者は多いが、人手が足りないため今は食事もできず、勤務時間内に食事するとさえ申し出ない看護師がほとんど」と語った。
保健医療労働者たちは、人員を拡充するのではなく感染した医療スタッフの隔離期間を短縮した政府の指針を批判した。忠南大学病院支部のイム・ベクラン支部長は「ワクチン休暇も私たちにとっては夢。誰にも理解してもらえずワクチン接種を済ませて耐えてきたのに、防疫システムの崩壊を防ぐため、我々には5日だけ隔離されろと言う」と述べた。現在、一般人の隔離期間は7日だが、防疫当局は先月、事業継続計画(BCP)指針を改正し、医療スタッフの隔離期間を3~5日に短縮している。看護師でもあるペ・ナヨン江東慶煕大学病院支部長は「医療スタッフが不足しているため、感染が確認されたとしても3日隔離されるだけで患者を診ろと言われているが、看護師は機械ではなく同じ人間だ」と話した。