kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

これがトレンドかぁ…… ―― 「呪術廻戦」偽Tシャツ販売、容疑の男を書類送検

去年、一昨年、
新型コロナの感染が世界的なパンデミックへと
拡大してから
たまたま時期的に重なったのか、
急激に訴追件数が増えてきた印象がある
有名アニメの無許可版権グッズ販売事件。
あまりにも
ポロポロ出てくるので、
私も
いちいち取り上げるようなことはしていないのですが、
今回見つけたニュース記事には
ちょっと面白い事が書いてあったので、
ブックマークを付けてみました。



まず、
捕まった容疑者が
『漫画やアニメのファンで、売れば家計の助けになると思った』って、
発言していて、
その手の業者ではなくて。
素人なんですよねぇ。
これが
ここ数年で目立ってきた
無許可版権グッズ濫造販売の特徴でして。
ネットなどに公開されている
画像データの解像度が高精度になっていて。
これは
一般に普及しているテレビ解像度が
4Kとか8Kとかの高解像度化しているために。
ネットで公開されている画像も
それに合わせて
高解像度データへとシフトしたため……
いや、
この場合は
インターネット上で使用される、
というか
スマホ上で使用される画像データの高解像度化が進んだために、
テレビも高解像度化へとシフトした。
と言うべきなのか。
鶏が先か卵が先か、って話なんですけど。
とにもかくにも
高解像度画像データがネット上にゴロゴロ掲載されいるので。
それをダウンロードして
無料画像ツール(アプリ)を使って
適当に加工したら
素人でも
商用に耐えうる印刷データが簡単に作れてしまう、という。
そういう環境が整っているんですよねぇ。
さらに
作成した印刷データを
各種素材、
布とか陶器とか硝子とか金属に転写するのに、
素人の腕前でも
日曜大工DIY感覚の工作で可能になる各種ツールが揃っていて。
プロ仕様と比べたら、
均一品質による大量生産は不可能ですが
趣味で楽しむ分には
そこそこ満足いく品質を少数生産達成できる、
素人でも
多品種少量生産を可能にする
素材、道具類も充実しています。
なので、
10年前なら
プロの技術と環境がなければ難しかった、
無許可版権グッズ製造が
今では
素人でも簡単に製造できてしまうんです。



そして、
今回ブックマークを付けた記事では
さらに面白い事が書かれています。
ニュースになったこの事件では、
これらの
簡単に製造できるようになった
無許可版権グッズを製造しているのが
海外の業者だか個人だか判りませんが、
日本国外に拠点を持っている海外の生産者で。
それを
インターネット上のECサイトなどを利用した
日本人が購入。
日本国内で転売して利益を得た、という。
これまた
近年の
無許可版権グッズ販売で訴追される事件の
典型的な形態ですね。
一昔前なら
海外の偽グッズ生産者とコンタクトして
商品を仕入れるのには、
それなりの経験と語学力と、
それから伝手が必要でした。
それが
昨今はAMAZONとかに
代表される越境ECで、
無許可版権グッズが堂々と格安商品として陳列されていて。
それを
日本国内の業者なり素人が、
EC上で購入。
代金を支払って発送してもらうだけで
簡単に入手できます。
入手した後は、
購入したECサイトとは別のECサイトに
手に入れた無許可版権グッズを商品登録して。
手数料を上乗せした価格で
これまた、
お手軽に販売。
片手間で
仕入れ値との差額分だけ利益を得る、という。
コロナ下の
サブカル界隈で一躍有名になった
転売ヤー』の亜種ですよ。
それを
業者ではなくてユーザー側の一ファンが、
手軽に始められる転売商材として
小遣い稼ぎ程度の感覚で
無許可版権グッズ販売に参加しています。



とまあ、
今回の事件で私が注目した点を挙げてみました。
なんというか、
昨今は
素人さんが転売感覚で
無許可版権グッズ販売に手を染める事例が多くて。
ともじゃないですけど、
全部の事例を網羅しきれません。
業界人の目から見ても、
ちょっと異常だな、と感じてしまう状況です。
これ、
ひょっとしたら
どこかのクローズドなSNSで
素人相手に
お手軽な転売商材として
無許可版権グッズを紹介している
情報屋とか
存在しているのかな。

 

 

 

www.sankei.com

「呪術廻戦」偽Tシャツ販売、容疑の男を書類送検 警視庁

 集英社の人気漫画「呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)」の偽Tシャツなどを販売したなどとして、警視庁多摩中央署は16日、商標法違反の疑いで、静岡県富士宮市の会社員の男(40)を書類送検した。調べに対し、「漫画やアニメのファンで、売れば家計の助けになると思った」と容疑を認めている。
 書類送検容疑は、令和3年2~3月、「呪術廻戦」の偽のTシャツとパーカ計4点を計約1万円で販売し、集英社の商標権を侵害したとしている。また、同年7月にも、人気漫画「鬼滅の刃」の偽Tシャツや人気アニメ「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」の偽トレーディングカードを販売目的で所持したとしている。
 同署によると、男は偽のTシャツなどを中国のサイトで購入し、ネットオークションで転売していたとみられる。男は他にも、偽グッズを1千点以上を販売し、230万円以上を売り上げたとみられる。