北海道放送が、
知床の観光船遭難沈没事件について
遭難当時の
通信記録について
独自取材で内容を入手して。
スクープとして公表していたので
関連するニュース記事にブックマークを付けてみました。
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で、
遭難当時の通信内容として
記録されている発言を見ていくと。
まあ、
なんというか。
コレ、
リスク管理をダダ甘で見積もっていたんだろうなぁ。
というか。
陸上と同じ感覚の延長？的な。
救急車と同じで
喚べば『なんとかなるだろう』的な
観光船事業者側の思惑が
発言の中にもチラホラ散見されます。
例えば、
『乗客を10人くらい』と伝えていた点。
実際には
２４人で。
記事中では、
『混乱していた』結果
乗客数を間違えたのだろう。
と推察していますけど。
私的には、
違う受け取り方で。
通信で出てきた
乗客１０人って、
救助ヘリ飛ばせば助けられそうな人数なんですよ。
ヘリ１台でなんとか対応できそうな人数。
釧路に配置されている
海上保安庁のヘリの定員が１４名ですから。
ギリギリなんとかなりそうかな。
と、
そういう人数ですよ。
ところが
実際の乗客２４人、
この人数になると、
ヘリ１台の出動では無理です、対応しきれません、ってなります。
人数を聞いた瞬間に
何かヘリ派遣以外の他の手段を考えないと、
人数が多すぎて救助しきれません。
と、
即座に判断せざる得ない人数です。
通信記録に出てきた
『乗客１０人くらい』という数字は、
そういう思惑から
出てきた数字だと思われます。
１０人だと言っておけば、
ヘリをすぐに飛ばしてもらえるかもしれない。
と。
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でも、
遭難当時のその日の天気は、
釧路も知床も
荒天大時化で。
ヘリが飛べるような状況ではありませんでした。
台風並の荒れ模様の中、
ヘリは飛ばせません、って。
その日
４月２３日の
北海道東部の天気、
地上付近で
風速１５メートルですよ。
ヘリが飛べるかどうかギリギリの状況です。
上空では
さらに風の流れが速くなっている、
と考えると、
飛行は無理です。
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そんな
救助側にとっても最悪に近い天候の中へ、
観光船は
出航していたんですよね。
運航に携わっていた事業者は
『安全』について、
いったい
どういう風に考えていたのか。
【独自】「KAZU I」緊迫の通報記録 「バッテリーダメ、エンジン使えない…」知床沖観光船沈没事故
知床の観光船沈没事故で新たな事実が。事故当日の先月23日、第1管区海上保安本部に寄せられた118番通報の記録がHTBの情報公開請求で明らかにされました。
実際に通報を受けた職員が書き取った記録には緊迫したやりとりが。
「アマチュア無線で沈みそうだと言ってきた。知床遊覧船のカズワン。乗客はいる。カシュニの滝あたり」。
これは午後1時13分、最初の118番通報。「KAZU I」からの無線を聞き取った、別の運航会社からでした。
実際に118番通報をした人は。通報した人:「もう1回（無線）でしゃべっていて『船の後ろの方しか浮いていない』ということで。『携帯電話かけても（電波が）つながらない』と船長が言っていたので、『電波がある人を誰でも探して、そこから118に直接連絡を取りあってくれ』とお願いした」。
この助言があったからか、5分後の午後1時18分、今度は「KAZU I」から直接、乗客の携帯電話を使って118番通報が入ります。
「カシュニの滝近く。船首浸水。沈んでいる。バッテリーダメ。エンジン使えない。乗客10人くらい」。
実際には24人いた乗客を10人くらいと伝えるなど、混乱していたことが伺えます。
およそ30分後の午後1時47分。今度は運航会社「知床遊覧船」の関係者から通報が。その内容には焦りがにじみ出ています。
「カズワンはどうなった？」「ヘリじゃないと間に合わない。沈む」。
4回にわたる118番通報の記録。最後は「繰り返し携帯に電話するも連絡取れず」という言葉で締めくくられています。
実際に、現場海域にヘリコプターが到着したのは、最初の通報から3時間以上経った午後4時半ごろでした。
中村智昭記者:「いま海上保安庁の捜査員がKAZU Iに入っていきます」。網走港では連日「KAZU I」の船体の状況確認や捜査が行われていて、この週末には桂田社長が立ち会う姿もありました。6月1日には船体が作業船から陸揚げされ、乗客の家族に公開される予定です。
さらにこんな動きも…。渡部里沙記者:「知床遊覧船の前には軽トラックが置かれています。事務所にあったものを上に置いて片付けをしているようにみられます」。30日午後、知床遊覧船の事務所では、テレビやイスなどの荷物を運び出す様子が。関係者によりますと事務所を閉鎖する準備を進めているということです。
