kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

年末総決算……かな ―― ゼレンシキー宇大統領の米議会での演説全文

今年の2月下旬、
北京冬季オリンピックの最中に
ロシアが
これまでの慣例を破り
突如として戦端を開いた
ウクライナ侵略戦争
開戦当初は
わずか数日で片がつくだろう、というのが
大方の予想だったのに。
その予想は
ウクライナの善戦により覆されて。
そろそろ
開戦から10ヶ月が経過した今も
戦線は膠着状態。
ウクライナがロシアの侵略を押し返しています。
そして
このまま
年越しして。
来年も
まだまだ戦争が続きそうな状況になっています。
ロシアも、
当初は『軍事演習』だとか『ロシア親派の救助のための軍事行動』だとか、
適当な屁理屈を並べていましたけど。
最近では、
ウクライナに対する侵略戦争だと、
ハッキリ認めてますし。
まあ、
公式発表では『侵略』とは言ってませんけど。



そんな最中、
米英の予想では
来年年明け早々、
ロシアが
再び
大規模なウクライナ侵攻を再開するそうで。
それに対抗する、
ウクライナと米英も
慌ただしく
動いています。
ということで、
多分
これらが
今年のウクライナ侵略戦争の年末総決算なんだろう、
と思われるニュースが
幾つか出ていたのに
ブックマーク付けてみました。



なんでも、
ウクライナのゼレンスキー大統領が、
ウクライナから出国して、
アメリカの護衛機付きで渡米。
米国議会を訪問し、
議壇に立って
演説したのだとか。
日本国内の主要メディアでも大きく取り上げられて、
ニュースになっていますね。
私的には
無茶しやがって』って、
かなりビックリなニュースでした。
なにせ、
ロシアが
ウクライナ侵略戦争に勝利するための攻撃目標として
リストアップしている
その最上位に据えられている標的ですからねぇ。
神出鬼没で、
常に所在を明らかにせず、狙いを付けられなかった相手。
それが、
堂々と
表に出てきて所在を明らかにしたのですから。
狙うなら、
この機会を逃す手はありませんヨ。
ゼレンシキー大統領当人も
彼の政府スタッフ達も
それを重々承知の上で。
それでも
渡米して。
アメリカ議会で演説したんですから。
アメリカも、
そのリスクを承知の上で、
ゼレンシキー大統領の渡米演説を計画しそうですし。
命懸けで
戦ってますねぇ……
この演説に対する拍手は、
単なる
演説内容に向けたものではなく、
リスクを取って決行し、
見事に実現した、
勇気と決断と行動力に対する賞賛です。

 

 

www.ukrinform.jp

ゼレンシキー宇大統領の米議会での演説全文

 ウクライナのゼレンシキー大統領は米国時間21日、ワシントン訪問時に米議会にて演説を行った。
 大統領府が演説全文を公開した。ウクルインフォルムによる日本語訳は以下のとおり。

 親愛なる米国民よ!
 全州、全町、全コミュニティーで自由と正義を重んじる全ての人々よ! ウクライナ国民と同じように、全ての町、それぞれの家庭で、強くそれを大切にしている人たちよ。私の尊敬と感謝の言葉がアメリカの人たちの心に響くことを望んでいる。
 副大統領、私は、あなたによるウクライナ支援の努力に感謝している。
 議長、あなたは全面戦争の際のウクライナを勇敢に訪問された。ありがとう!
 この場にいられることは大きな光栄、特権である。
 両党のキーウも訪れた親愛なる議員たちよ! そして、両党の、私は確信しているが、今後ウクライナを訪れる親愛なる議員たちよ! この場所や国中に居る、親愛なる私たちのディアスポラの代表者たちよ! 親愛なる記者たちよ!
 私にとって、米議会を訪れ、あなた方、米国民皆に呼びかけられるのは光栄なことだ。

 あらゆる障害や悲観的なシナリオがあったのにもかかわらず、ウクライナは陥落していない。ウクライナは生き、活力を見せている。
 そして、それが私にとって、私たちの最初の共通の勝利をあなた方と共有するための大きな理由である。私たちは、世界の「心を巡る闘い」でロシアに勝ったのだ。私たちには恐怖がない。世界の誰も、恐怖を抱くべきではない。
 ウクライナ人たちは勝利した。そして、それが私たちに勇気を与え、それが全世界を感動させている。米国人たちは勝利した。そして、だからこそあなた方は自由と国際法を守るために国際社会を団結させることができたのだ。欧州人たちは勝利した。だからこそ、欧州は今、かつてなく強く、独立している。ロシアの専制政治は、私たちに対する支配力を失い、もう今後決して私たちの心に影響を与えることはない。
 しかし、私たちは、グローバルサウスの国々もその勝利を収められるように、あらゆることをしなければならない。
 ロシア人にも自由になるチャンスがある。それは彼らが自分たちの心の中でクレムリンに勝った時だけである。
 しかし、戦いは今も続いている。私たちは、クレムリンに戦場で勝たねばならない。
 それは、大地を巡るだけの戦いではなく、欧州のここやそこの一部を巡る戦いだ。それは、ロシアが屈服させようとしているウクライナ人やその他の民の命、自由、安全を巡るだけの戦いではない。それは、私たちの子供や孫、彼らの子供や孫がどのような世界で暮らしていくかを決める戦いだ。その戦いが、ウクライナ人にとっても、米国人にとっても、皆にとっても民主主義が実現するかを決めるのだ。
 この戦いは、凍結させたり、延期させたりしてはいけない。海か何かが守ってくれることを期待しながら、その戦いを無視してもいけない。米国から中国まで、欧州からラテンアメリカまで、アフリカからオーストラリアまで、世界はあまりにも相互に結びついており、あまりにも相互依存している。そのため、このような戦いが続く時に、誰かがどこかで脇におり、同時に安全を感じるようなことはあり得ない。私たち2つの民は、この戦いにおける同盟者なのだ。
 そして、来年、その戦いにおける決定的な時が訪れる。ウクライナの勇敢さとアメリカの決断力が私たちとあなたたちの自由の未来を保証しなければならなくなる時だ。自らの価値のために立つ人々の自由の未来をだ。
 皆さん! アメリカの人々よ!
 昨日、ここワシントンを訪れる前に、私は前線、私たちのバフムートを訪れた。そこはロシア軍と傭兵が5月から絶え間なく襲撃をかけている、ウクライナ東部ドンバス地方の私たちの要塞都市だ。襲撃は毎日毎晩ある。しかし、バフムートはそびえ立ち続けている。

 昨年はまだ、そこには7万人の人が住んでいた。今はそこには数えるほどの民間人しか残っていない。そこには、血の流れていない場所はない。そこでは、恐ろしい砲撃音の聞こえない時間はない。そこでは、1つの塹壕が1日の内の血まみれの戦いで、時には素手の戦いで、奪い合われることもある。しかし、ウクライナのドンバスは耐え続けている。
 ロシア軍は、バフムートやその他の私たちの素敵な町に対して、あらゆるものを用いている。占領者の砲撃における優位性は際立っている。彼らには、私たちが持っている数の何倍も砲弾がある。彼らは、ミサイルや航空機を私たちの何倍も多く利用している。しかし、私たちの防衛戦力は立ち向かい続けている。私たちは皆、彼らを誇りに思っている。
 ロシアの戦術は原始的だ。彼らは、目の前にあるものを全て焼き尽くし、破壊する。彼らは、囚人を戦争に送り込んだ…。バルジの戦いにおいて自由世界に対して全てをものを投入して戦ったもう一つの専制体制のように、彼らもまた私たちに向けて全てを投入している。あらゆる困難の中でも、勇敢な米国兵が抵抗してヒトラーの軍を撃退した1944年のクリスマスの時のように、今年のクリスマスも勇敢なウクライナ兵がプーチンの軍に対して同じことを行っているのだ。ウクライナはそびえ立ち、決して屈さない!
 ここが前線だ。残酷さの欠くことを知らない専制主義が、自由な人々の命に対峙しているのだ。
 私たちは、あなた方の支援を必要としている。単にその戦いで耐えるだけではない。ターニングポイントに達するためだ。戦場で勝利するためだ。
 私たちには火砲はある。それはあるし、あなた方に感謝している。しかし、十分かと言われれば、正直なところ、十分ではない。バフムートをロシア軍の攻撃を跳ね返す要塞とするだけでなく、ロシア軍を完全に撤退させるには、より多くの大砲と砲弾が要る。その場合、サラトガの戦いでそうだったように、バフムートの戦いは、独立と自由を巡る戦いの流れを変えることになるのだ。
 あなた方の「パトリオット」がロシアによる私たちの町に対するテロを止めたら、それによってウクライナ愛国者たちが私たちの自由を守るために完全に働けるようになる。
 もしロシアの火砲が私たちの町に届かなくなれば、ロシアはミサイルで町を破壊しようとする。さらに、ロシアは、このジェノサイド政策において、イランという味方を見つけた。ロシアへと何百機と送られているイランの殺人無人機は、私たちの重要インフラにとって脅威となった。そう、1人のテロリストがもう1人のテロリストを見つけたのだ。そして、私たちが彼らを今止めなければ、彼らが他の同盟国を攻撃するのは時間の問題だ。私たちは止めなければならない!
 私は、私たちの同盟関係において何らかのタブーがあってはならないと思っている。ウクライナは、米軍兵が私たちの大地で私たちの代わりに戦うことは一度も頼んでいないし、今も頼んでいない。明言するが、ウクライナの戦士たちは米国の戦車や航空機を自分で完璧に操縦することができる。
 財政支援もまた決定的に重要だ。私は、あなたに、あなた方がすでに私たちに提供した財政支援パッケージも、もしかしたらこれから採択する支援についても感謝したい。あなた方の資金は、慈善ではない。それは、私たちが最大限責任感を持って接しているグローバルな安全保障と民主主義への投資である。
 ロシアは、望めば、この侵略を止められる。しかし、あなた方は、私たちの勝利を早められる。私はそれを知っている。そして、勝利は、もう二度とと他の民の国境を侵害したり、蛮行を犯したり、他者の意志に反して人を支配したりすることはできないのだということを、他の潜在的侵略者に対して証明することになる。
 テロ国家であることを楽しんでいるロシアから、平和への行動を待つのはナイーブだろう。ロシア人は、まだクレムリンによって毒されている。
 国際法秩序の回復は、私たちの共通の課題だ。私たちには平和が要る。ウクライナはもう関連の提案を出した。そして、私は先ほど、バイデン大統領と、私たちの「平和の公式」について協議した。それは10項目からなり、私たちの共通の何十年も先の安全まで保証するために実現できる、実現すべきものだ。そして、開催すると良い首脳会談。私は、今日、バイデン大統領がその私たちのイニシアティブを支持したと述べられることを嬉しく思う。あなた方一人一人が、その実現を促すことができる。米国のリーダーシップが揺るぎなく、二院・二党のものにし続けるためだ。
 あなた方は、ロシアに侵略がどれだけ破滅的かを感じさせるために制裁を強めることができる。あなた方は、このいわれない違法な戦争を始めた者皆の責任追及をする上で、私たちを助けることもできる。そうしようではないか! テロ国家にテロと侵略の責任を取らせ、戦争でもたらしたあらゆる損害を賠償させるのだ。
 世界に、米国ここにあり、というところを見せるためにだ!
 皆さん! 米国民よ!
 あと2日で、私たちはクリスマスを祝う。もしかしたら、ろうそくのそばで。その方がよりロマンチックだからではない。停電だからだ。何百万人の人々が暖房も水も得られていない。それは全て、ロシアのミサイルと無人機による私たちの電力インフラへの攻撃の結果だ。しかし、私たちは文句を言わない。
 私たちは、誰の方が快適かということは気にしない。あなた方の生活は、あなた方の国家安全保障の結果、あなた方の独立とあなた方の数多くの勝利の結果だ。
 私たち、ウクライナ人もまた、自らの独立と自由の戦争を、尊厳を持って成功裡にくぐり抜ける。
 私たちは、クリスマスを祝う。たとえ電気がなかろうと、私たちの自分自身への信念の光は消えない。
 ロシアのミサイルが来るなら、私たちは、身を守るためにあらゆる可能なことを行う。イランの無人機が来るなら、私たちはクリスマスの夜、シェルターへ駆け込まざるを得ない。ウクライナの人々はそこで聖夜の食卓を囲み、互いに支え合うのだ。私たちには、一人一人の願いを知る必要はない。なぜなら、私たちは皆、何百万人のウクライナ人が、同じことを願っていることを知っているからだ。願っているのは、勝利。勝利だけを願っている。
 私たちは、もう強いウクライナを築いた。強い人々、強い軍、強い機構のウクライナをだ。あなた方とともに!
 私たちの国のため、欧州全体、世界のための強力な安全の保証を今作っている。あなた方とともに!
 そして、同様にあなた方とともに、自由に対して挑戦を投げかけた人一人一人をあるべき場所に据える。それが欧州と世界の民主主義防衛の基盤となる。
 現在、クリスマス前、この特別な日に、私はあなた方に感謝を伝えたい。あなた方皆に。
 自らの家の暖かさを大切にし、同じような暖かさを他の人にも願う米国の1つ1つの家族に感謝している。バイデン大統領と議会両党の非常に重要な支援に感謝している。今年、ウクライナを支えてくれたあなた方の町々、国民、私たちを受け入れてくれた人々、私たちの国旗を掲げてくれた人々、私たちを救うために行動してくれた人々に感謝している。 ありがとう! 今前線にいる一人一人、勝利を待つ一人一人を代表して伝える。
 そして時宜の良い今、偉大な米大統領フランクリン・ルーズベルトの言葉を述べたい。「米国民は、その正しい力によって、完全な勝利を勝ち取るだろう」。ウクライナの人々も勝つ。絶対に。私は、全てが私たちにかかっていることをわかっている。ウクライナ軍に! しかし、世界によっても多くのことが左右されるのだ。世界の多くのことがあなた方にかかっている。
 私が昨日バフムートを訪れた時、私たちの英雄は、私に国旗を授けた。戦闘旗だ。ウクライナを、欧州を、世界を、自らの命を代償に守る人々の旗だ。
 彼らは、私にこの旗を米議会に、何百万人の命を救う決定の下せる下院・上院の議員に渡すよう依頼した。
 その決定が下されますように! この旗があなた方の手元にあり続けますように! この旗は、私たちがこの戦争で勝利するということを象徴している。私たちは、耐え、戦い、勝利する。なぜなら、私たちは一緒だからだ。ウクライナアメリカ、全ての自由世界がともにあるからだ。
 最後に。神が私たちの勇敢な軍人と国民を守りますように。神が永遠に偉大なアメリカを祝福しますように。幸せなクリスマスと幸せな勝利の新年あれ!