kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

お悔やみ申し上げます ―― ノーベル文学賞 大江健三郎さん 死去 88歳

正直に言って、
私は
この方は人間的に好きではないんですよねぇ。
ただ、
作品は、
やはり素晴らしいというか。
一時代を築いた内容というか。
文体というか。
日本の文学史を語る上で
外せないモノなんですよ。
私は
全てに目を通したわけではありませんけど。
ただ、
この方の
歴史に向き合う姿勢というか。
対峙する姿勢は
好きになれなかった。
というか
同意できませんでしたねぇ。



なんというか、
ある事実について
それを体験した人にとって、
その事実が
歴史上での『真実』であったとしても。
別の人にとっては
それは
『真実』とは異なる、
ただの事実であって。
さらに言えば、
一つの出来事を真実だと思い込んでしまっている
人たちが知らない、
別の事実も存在するわけで。
だから、
一つの事実について
相反する見方が存在したとしても。
異なる見方が、
批判されるのは当然として。
しかし、
その見方そのものを否定して消去しようとするのは、
傲慢だと思います。
だからといって、
言葉をはぐらかして、
どういう風に解釈したらいいのか
韜晦しまくりの記述で、
読み手に解釈を任せるのは……
なんというか、
読まされた方が
『うへぇ(汗』となるわけですヨ。
それなら
変にかしこまらずに
聞いた話をそのままストレートに書いて。
感想をまとめて貰った方が、
読む方も
ストレートに頭の中に入ってくるので。
そうして欲しいんですけど。
そうならないんですよねぇ……



もっとハッキリ言えば、
私的には
沖縄ノート』の内容が気に入らない、
というか。
アレは乱暴すぎる、と思っていて。
戦前、戦中、戦後の日本と沖縄の関係を
新書一冊に総括して出版するのは、
無謀というか
酷い暴論をやったな、と思っています。
あの書の中に書かれている内容は
沖縄の一部なのは間違いないのでしょう。
でも、
アレを沖縄の全てだ、とみたいに語る人が出てきてしまって。
それを
この方は否定するべきだったのだけど。
そうしなかった……ように見えるんですよ私的には。
それで、
本州人の、
というか
日本人の沖縄に対するイメージが
固定されてしまった。
と、
私的には
これは功もあるけど、
罪過は功よりさらに大きいと見ています。
過去に向かうだけで
未来に向かう視点が無くなってしまった、とそう見えますから。



だから私は
この方、
人間的に好きじゃないんです。
文学者としては素晴らしい作品を遺しているのですが。
学者というか、
現実に向き合う姿勢は、ちょっとなぁ……
小説は
素晴らしい作品があるんですよ。
でも、
それと
作者の人間性とは別者なんですよね。
裁判を経験して、ノーベル賞を受賞して、
色々と変わってしまったのかなぁ。



謹んで
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

 

www3.nhk.or.jp

ノーベル文学賞 大江健三郎さん 死去 88歳

 現代日本を代表する小説家で、日本人として2人目のノーベル文学賞を受賞した、大江健三郎さんが、今月3日、老衰のため亡くなりました。88歳でした。
 大江さんは、1935年、現在の愛媛県内子町で生まれ、東京大学在学中に発表した作品「奇妙な仕事」で注目を集めたあと、1958年には「飼育」で芥川賞を受賞しました。
 そのあとも数々の文学賞を受賞し、新しい世代の作家として、戦後の日本文学界をリードしました。
 そして1994年、川端康成に続いて、日本人としては2人目となるノーベル文学賞を受賞しました。
 核兵器や平和の問題に対しても、文学者の立場から向き合い、広島で取材した被爆者や医師の姿を描いた「ヒロシマ・ノート」は、ベストセラーになりました。
 また、憲法改正に反対する「九条の会」や、脱原発を訴えるデモの呼びかけ人として名を連ねるなど、社会問題に対しても積極的に取り組み、発言を続けてきました。
 講談社によりますと、大江さんは今月3日未明、老衰のため亡くなったということです。88歳でした。