最近の為替相場ドル円レートが
1ドル=145円から146円を突破する円安ドル高へと動いていて。
これは、
石破新首相が
日銀の政策金利に関して
年内の追加利上げ見送りという日銀の方針に
理解を示したから、とかなんとか。
それで、
当面、
日本銀行の利上げは遠のいた、として。
ドル買い円売りが進んだ、とか。
日本国内の主要メディアは
おおむね
そのような解説を出しているのですが。
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私的に
その解説はどうかなぁ、と懐疑的でして。
世界の金融市場を見ると
円安ではなくて。
多くの通貨に対して
ドルが買われてその他の通貨が売られている展開が広がっています。
これって、
円安という日本限定の状況ではなくて、
ドルの全面高展開でしょ。
だとしたら、
今の円安トレンドは
石破新首相と日銀総裁の対談がどうとか言うのが
原因ではなくて。
『有事のドル買い』の流れの中で円安になっている、
って見るべき現象ですよね。
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なんというか、
今週、
自民党の総裁選が決着して
石破新総裁誕生からの
石破総裁が首相に選出→石破政権誕生、
という。
日本政局の一大事件がありまして。
そのせいなのか、
今週の
日本国内の主要メディアは、
金融市場の動向を
なんでもかんでも
自民党総裁選の動向とか
石破新政権誕生に結び付けて解説する、という。
時事ニュースを
全て
政局ニュースに仕上げてしまう取り上げ方が目について。
どうにかなりませんかねぇ……
NY円、1ドル=146円50銭台まで下落…石破首相の「利上げけん制」発言受け円安が進行
【ニューヨーク=小林泰裕】2日のニューヨーク外国為替市場で、対ドルの円相場は一時、1ドル=146円50銭台に下落した。石破首相の発言を受け、約1か月ぶりの円安・ドル高水準となった。
2日夕の東京市場の円相場は、1ドル=144円05~08銭で取引されていたが、1日たらずで2円以上円安が進行した。石破首相が2日、日本銀行の追加利上げについて「そのような環境にあるとは思っていない」と発言したことで、日銀の利上げ観測が後退した。
一方、2日に発表された米国の雇用者数の増加幅が市場予想を上回った。米景気は堅調に推移しており、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げペースが想定よりも緩やかになるとの観測が強まった。
日米の金利差縮小が想定よりも進まないとの見方から、運用面で魅力のあるドルを買って円を売る動きが優勢となった。
東証、一時1000円超高 円安加速、147円台前半 首相・日銀総裁会談契機に
3日午前の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が大幅反発した。上げ幅は一時1000円を超え、節目の3万8000円台を回復した。外国為替市場で円安ドル高が進行し、自動車や機械など輸出関連銘柄を中心に幅広く買われ全面高の展開となる場面があった。円相場は一時1ドル=147円台前半まで急速に円安が進行。前日の石破茂首相と日銀の植田和男総裁の会談を契機に金融市場は大荒れの展開となった。
石破首相が2日、植田総裁との会談を巡り、追加利上げに慎重な考えを示したことで、約1カ月半ぶりの円安水準まで円を売る動きが加速した。
午前終値は前日終値比846円27銭高の3万8655円03銭。東証株価指数(TOPIX)は38・22ポイント高の2690・18。
東証では株価の水準が高い半導体関連株の上昇が目立った。平均株価は前日に終値で800円超下げた反動で、割安感の出た銘柄に買い戻しの動きも出やすかった。
イランがイスラエルに報復、弾道ミサイル180発以上 4月以来2回目で中東が緊迫
イラン革命防衛隊は1日、イランがイスラエルに弾道ミサイルを発射したと発表した。レバノンで親イラン民兵組織ヒズボラの指導者ナスララ師らが殺害されたことへの報復攻撃。イスラエル軍は、イランから飛来のミサイルは180発以上だったと分析した。
イランのイスラエル直接攻撃は4月以来2回目。昨年10月に始まったパレスチナ自治区ガザでの戦火は、イスラエルのレバノン地上侵攻に拡大したばかりで、緊迫する中東情勢は新たな局面を迎えた。
イラン高官は1日、報復は最高指導者ハメネイ師が1日朝に決断したと共同通信に明かした。エルサレム上空では断続的な爆発音が確認。イスラエル軍は迎撃し切れず一部が着弾したと認め、イスラエルメディアは、中部テルアビブで2人が軽傷を負ったと伝えた。
革命防衛隊は声明で「イスラエルが反撃したら、より激しく攻撃するだろう」とけん制した。(共同)