kg_noguの愚痴日記

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韓国と共存する気はないので、アレコレ考えなくて結構です。 2

今日の気になる記事は――韓国発、朝鮮日報のインタビュー記事です。今度はソウル大学日本研究所長ですと。

Chosun Online | 朝鮮日報 米朝日中の狭間で韓国が抱える「戦略の危機」  Chosun Online | 朝鮮日報

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米朝日中の狭間で韓国が抱える「戦略の危機」

北東アジア冷戦時代、21世紀の韓国の選択を語る
パク・チョルヒ・ソウル大学日本研究所長
「東アジアの問題を“時間の軸”から“空間の軸”に移さなければならない。過去の歴史問題から現在の状況を眺めるのではなく、地政学的な状況変化を読み取り、韓国の生存と繁栄を考慮すべき時期を迎えている」
パク・チョルヒ・ソウル大学日本研究所長(国際大学院教授)は8月31日、北東アジアにおける韓・中・日3カ国の対立に関するインタビューで「韓国は、東アジアの衝突の最前線に立つ“前線国家”ではなく、これを仲裁できる“懸け橋国家”となるべき」と述べた。パク所長は「日本と中国は、互いに競争意識が強いため、十分な信頼感を築くことができない。北東アジアで最も開放されている韓国が、日本や中国との意思疎通を図りながら、複合的かつ重層的な役割を果たすべき」と指摘した。
――現在の韓日および中日間の対立は、偶発的というよりは、内包されていたものではないのか。
「そのような側面が大きい。米国の衰退、中国の台頭に対し、日本がどう対応するかという問題の延長線上で、領土問題が拡大している。韓国では最近、日本の対応を攻撃的だと解釈しているが、私は日本の対応は守勢的な立場から出たものだと考えている」
――日本が守勢的な対応をしているという分析には、同意しない人も少なくないようだ。
「独島(日本名:竹島)問題が激化していることについては、日ロ・日中関係からも観察すべきだ。エリツィン時代に北方4島のうち2島を返還すると言っていたロシアが、復活する中で領土問題をめぐって自信を見せ始めた。中国も尖閣諸島(中国名:釣魚島)問題で攻撃的にアプローチしている。こうした状況で日本が、“弱い部分”に当たる韓国に対し強硬に対応している」
――日本の周辺国の中で、韓国が最も弱いために、強硬な対応に出ているということか。
「韓国は国際社会で大きな成長を遂げたが、まだ“弱い部分”といえる。日本は、独島問題で押されても、失うものはない。これは、独島を奪おうとしているというよりは、日本のプライドを守りながら民族感情に訴える“癒やしナショナリズム”に当たる」
――日本が大日本帝国の原罪を認めないのは、最大の問題ではないか。
「米国のジェニファー・リンドという女性学者が、『Sorry States』という本を執筆した。タイトルは“気の毒な国々”と訳すことができ“Apologies in International Politics(国際政治における謝罪)”というサブタイトルが付いている。同書は、誤りを犯した国家が、謝罪しながらも歴史を否定し歪曲(わいきょく)するという、二重のメッセージを発信していることを明らかにした。同書のメッセージの通り、日本が謝罪よりも歴史の真実から目を背け、否定することの方がはるかに大きな問題だ。崔相竜(チェ・サンリョン)元駐日韓国大使は、“日本は徹底して反省し、徹底して自由になれ”と語ったが、日本はそれをできずにいる」
――韓国政府は、独島問題や旧日本軍の従軍慰安婦問題について、複合的に対応する側面があるようだ。
従軍慰安婦問題と領土問題は区別して考えなければならない。課題別に分けて対応すべきだ。従軍慰安婦問題は、多面的に非難されて当然の戦争犯罪だ。慰安婦問題については、韓国が自信を持って対応しても差し支えない。謝罪や責任、賠償を要求すべきだ。だが、独島問題は違う。国際社会に対し、韓国の独島領有権について明確にアピールすべきだが、日本の誤った主張に対しては“断固として無視し続ける”という政策が最良だ」
――韓日間の対立をどう解決していくべきか。
「短期的には、解決できる可能性はない。現在は、両国首脳間の関係が破裂状態に陥っている。以前なら、両国首脳間の関係が悪化していても、外交官同士は互いに対話していたが、今は外交官同士も互いに不信感を抱いている状況だ。さらに、かつては火消し役を務めていた両国の政治家が姿を消した。今は、両国間の感情をこれ以上悪化させる行動を取るべきではない」
――日本は今後、どのような対応に出ると思うか。
――「日本の政治日程に注意深く目を向ける必要がある。9月21日に民主党代表選、26日には自民党総裁選があった。予想では、10月末ごろに衆議院を解散し、11月に総選挙を行うとみられるが、その時点ではまだ火種がくすぶっているだろう」
――日本の国会に韓国を非難する決議案が出され、最も発行部数の多い新聞も従軍慰安婦の存在の否定に乗り出した。
「日本のプライドを守るためには“韓国、中国はもちろん、米国も関係ない”、と唱える人々の声が、外には大きく聞こえる。それでも、こうした人々は日本国民の約10%にすぎない。これらの人々にとって、領土問題の拡大は“渡りに船”だ。選挙が近づき、政治家がこのような人々を利用するという現象が生じている。韓国では、日本のこうした動きを大げさに論じているが、日本国民の大多数は、韓日間の協力を強化すべきだと信じている」
――日本の与党勢力に対する評価は。
「日本の与党・民主党は、三つの罠にはまった。日本は米国・韓国と親密な関係を築き、中国に対応することを基本的立場にしてきたにもかかわらず、これが歴史・領土問題によって行き詰まった。民主党の過ちによって、中国と韓国の関係が親密になるチャンスが生まれようとしている。第二に、日本の独島に対する声が高まれば高まるほど、尖閣諸島に対する立場は弱くなる。日本が独島問題に対し声を高めるのを見て、中国はそのまま尖閣問題に適用するだろう。第三に、慰安婦問題をめぐり“河野談話を否定する、修正する”と主張しているが、これは自己否定だ。これを否定すれば、国際的に困難な状況に直面するだろう」
――最近の韓日対立の背景には、韓国の日本軽視現象もあるのか。
「日本を無視して中国に大きく傾く現象が、韓国で顕著に現れている。日本は1990年代初めから不況に直面しているが、その20年間に、世界第2位の経済大国の地位を失うことはなかった。今でも世界第3位の経済大国に変わりはない。にもかかわらず韓国は、世界経済トップ10入りを果たして以降、日本の競争力を無視する兆しを見せている。だが、日本を軽視していては、十分な対応策を講じることはできない」
――中国と日本の間で、韓国が進むべき道は。
「日本と手を携えて中国を無視したり、中国とだけ手を携えて日本を軽視するというのは無益だ。両国と連携し、韓国が生きる道を探さなければならない。韓米日の協力を最後のとりでと考え、前面では韓中日で調和の取れた関係を追求すべきだ」
――具体的に、いかなる政策を駆使すべきか。
「旧韓末に『朝鮮策略』を書いた黄遵憲は、“親中・結日・連米”を強調した。今は、米国と同盟を強化する“協米”、日本と連携する“連日”、中国との協力を高める“結中”、北朝鮮との意思疎通を図る“通北”政策を駆使しなければならない」
――現在の韓国の対外戦略を評価するとしたら。
「対外戦略が揺らいでいるという感じがする。現在の状況は、米国とは気まずく、北朝鮮は信用できず、日本は嫌い、中国は怖い、そういう状況だ。韓国は一国で生きていける、“自主自強”できる国ではない。今、日本と争っているのを見ると、子どものけんかのようだ。果たして戦略あってのことなのか、疑わしい」
――韓国政界が国内政治に埋没し、外交・安全保障に対して無関心だという評価がある。
「中国との深刻な対立、日本との正面衝突は、韓国にとって外交・安全保障上の戦略がぜいたく品などではなく、必需品だということを知らしめるチャンスになるべきだ。韓国は、貿易依存度が高い輸出志向的な構造になっているため、外交・安全保障戦略が確固としたものでなければ、経済が揺らぐ。それにもかかわらず、政界はこうした重要性を理解しているのか、正直なところ疑わしい」


■パク・チョルヒ日本研究所長
日本の現代政治や韓日関係、日米関係に関する研究で注目されている若手の学者。1963年生まれ。
米国コロンビア大学で日本政治を専門に研究し、政治学の博士号を取得。2005年、日本研究および韓日関係改善に関する功績が認められ、第1回中曽根康弘賞を受賞した。
日本の国立政策研究大学院大学教授、韓国の外交安保研究院教授などを経て、04年からはソウル大学国際大学院教授を務めている。また、日本に関する国際学術会議に、韓国の代表として何度も参加している。
著書は『日本の国会議員が生まれる法』『自民党政権と戦後体制の変容』など。また訳書として『日本のミドルパワー外交』(原題:添谷芳秀著『日本の「ミドルパワー」外交−戦後日本の選択と構想』)、『揺れる日本の政党政治』(原題:ジェラルド・カーチス著『The Logic of Japanese politics : leaders, institutions, and the limits of change』)などがある。

李河遠(イ・ハウォン)記者
朝鮮日報朝鮮日報日本語版

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昨日のインタビュー記事よりは、日本人にとって理解しやすい内容でしょうか。
>韓国と共存する気はないので、アレコレ考えなくて結構です。 http://d.hatena.ne.jp/kg_nogu/20121005#1349364961

このインタビューを受けた研究所長は日本に滞在していた経験もあるので。「領土問題」と「慰安婦問題」を切り分けて考えることを推奨していて。
日本人がなじみやすい思考回路を持っているのでしょうねぇ。
また、韓国人の対外評価についても。「米国とは気まずく、北朝鮮は信用できず、日本は嫌い、中国は怖い」ずばり言ってしまっているので。
昨日の人よりは好感がもてますねぇ。