kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

これは責められるべきは児童相談所ではなくて、加害者の父親だよ――「殺しかねない」と精神科医 長崎県、相談電話放置か 実家を家宅捜索

このニュースに接した時、「きっと短絡的に児童相談所の対応を責める人が出てくるだろうなぁ」と思っていたら、案の定でした。
でもねぇ、これは児童相談所は責められるべきはないと思いますよ。
少なくとも、彼らは相談を受けて出来る範囲のことはしたのだと思います。
しかし、彼らの助力の手を払いのけて立ちはだかる人間がいたために、存分に力を発揮できなかったのでしょう。
では、いったい誰が児童相談所の前に立ちはだかったのか……それは、加害者の父親です。
これは私の推測ですけど、以下、そのことについてまとめていきます。



【佐世保高1女子殺害】事件前に児相へ電話「女子生徒が殴打、解剖」匿名で対応できず - MSN産経west 【佐世保高1女子殺害】事件前に児相へ電話「女子生徒が殴打、解剖」匿名で対応できず - MSN産経west

2014.7.31 12:58
 長崎県佐世保市の高校1年の女子生徒(16)が同級生(15)を殺害したとして逮捕された事件で、事件前の6月、「女子生徒が父親を殴った上、小動物の解剖をしている」との電話相談が児童相談所に寄せられていたことが31日、県関係者への取材で分かった。
 県関係者によると「生徒の氏名が匿名だったため事件前に対応できなかった」としており、県は当時の対応に問題がなかったか、確認を進める。
 県は同日開かれた県議会文教厚生委員会でも「6月10日に(児童相談所のある)佐世保こども・女性・障害者支援センターに高1の女子生徒に関する電話相談があった。名前は言えないが、今回の事件に関係があった」と明らかにした。
 女子生徒の逮捕容疑は26日午後8時ごろ、同級生の頭部を工具で殴り、ひもで首を絞めて殺害した疑い。


【佐世保高1女子殺害】「女性徒は人を殺しかねない」の医師の情報生かせず 長崎県 - MSN産経west 【佐世保高1女子殺害】「女性徒は人を殺しかねない」の医師の情報生かせず 長崎県 - MSN産経west

2014.7.31 17:26
 長崎県佐世保市で高校1年の同級生を殺害したとして女子生徒(16)が逮捕された事件で、発生前の6月、県の児童相談窓口に寄せられた情報に「女子生徒は人を殺しかねない」との内容が含まれていたことが31日、県関係者への取材で分かった。県は具体的な対策を取らず、情報を生かせなかった。
 県と、報告を受けた県議会は、当時の対応が適切だったかどうかを含め経緯を調べている。
 県関係者によると、女子生徒を診察した精神科医が6月10日、相談窓口がある佐世保こども・女性・障害者支援センターに連絡。精神状態の不安定さを懸念し「小学生の時に薬物混入事件を起こした。中学生になって父を殴打した。このまま行けば人を殺しかねない」と相談。小動物を解剖した例も挙げ対策を求めた。ただ、守秘義務に触れる恐れがあるため女子生徒の氏名は伏せた。
 県福祉保健部によると、相談を受けた担当者は、匿名だったため対応は困難と判断した。

【佐世保・高1女子殺害】「殺しかねない」と精神科医 長崎県、相談生かせず - MSN産経ニュース 【佐世保・高1女子殺害】「殺しかねない」と精神科医 長崎県、相談生かせず - MSN産経ニュース


2014.7.31 20:28
児童相談窓口がある佐世保こども・女性・障害者支援センター=31日午後、長崎県佐世保市

 長崎県佐世保市で高校1年の同級生を殺害したとして女子生徒(16)が逮捕された事件で、発生前の6月、県の児童相談窓口に寄せられた情報に「女子生徒は人を殺しかねない」との内容が含まれていたことが31日、県関係者への取材で分かった。県は生徒名が伏せられていたとして具体的な対策を取らなかったが、医師は名乗っていた。県と、報告を受けた県議会は、相談を放置した可能性もあるとみて対応が適切だったかどうか、経緯を調べている。
 県関係者によると、女子生徒を診察した精神科医が6月10日、相談窓口がある佐世保こども・女性・障害者支援センターに電話で連絡。精神状態の不安定さを懸念し「小学生の時に薬物混入事件を起こし、中学生になって父を殴打した。小動物の解剖をしている。このまま行けば人を殺しかねない」と相談。対策を求めたが、女子生徒の氏名は明かさなかった。
 県警は31日夜、殺人容疑で女子生徒の実家の家宅捜索を始めた。

とりあえず、ニュースが出た順に並べてみました。
さて、このニュースを読んで察しの良い方は、もしくは児童相談所とか福祉士関係を勉強した人はすぐにピンとくると思うのですが。
医者から児童相談所に、連絡というか通報――って経路は『児童虐待』の通報経路なんですよね。
仮に犯罪予防のための通報なら、間違いなく児童相談所は警察に連絡を入れるように返答するはずです。犯罪予防は管轄外ですから。
そうではなくて、児童相談所で相談を受けた、ということは。
まず間違いなく、相談の内容は『児童虐待を受けている恐れのある子がいる。その子は今後、反撃に出るかもしれない』というような、
今回の事件の加害者と為る少女が、児童虐待を受けている可能性についての内容だったはずです。
で、ここからが問題なのですけど。
児童相談所は通報を受けて当該の家庭を調査をする場合に、
どこかで必ず家族、つまり今回の場合は殺人者となった少女の父親と接触しているはずです。まったく接触しないで結論づける、ということはあり得ません。
そこで、
この父親にも、精神科医の判定内容の情報が渡っています。間違いなく。
おそらく、
精神科医は、
児童相談所に通報するよりも前に、父親に情報を出して、少女に対して然るべき処置をとるように助言したのでしょう。
しかし、父親はそれを拒否した。そして精神科医の助言を不当な介入と見なして攻撃したのではないでしょうか。
そこで、
精神科医は父親の不作為を『児童虐待』として、児童相談所に通報をいれたのではないか、
この件に関しては、そういう連絡経路ではないか、と考えられます。
記事には書いていませんけど、医者が娘に問題を見つけたときに、彼女の家族である父親をすっ飛ばして、児童相談所に通報するということは、ありえません。
その上で、
匿名にしている、ということは。父親にはアドバイスを無視されたか拒否された。
それでも、職業的使命感から少女の危険性を無視することが出来ずに、『匿名』ということで父親に連絡せずに精神科医独自の判断で通報したんでしょうね。

で、それを受けた児童相談所の担当者ですが。
よくよく話を聞くと父親の意志を無視した精神科医のスタンドプレイだって事が判って。
動くに動けなかった。ってところじゃないでしょうか。
だって家族が拒否しているのに、勝手に行動した場合、
下手したら、父親から『名誉毀損』なり『個人情報保護法違反』なりで訴えられかねないですから。
事実、ここまで出ている情報を総合すると、
今回の事件の犯人である少女の父親は、それまでに娘が起こした事件を、ことごとく揉み消している、
かなり『黒い人物』のようですから。
地元では強い影響力を持っていたみたいですし。
……そんな相手に、自分の人生掛けてまで立ち向かおう、とは思えないですよね。普通の庶民は。

なによりも、
なぜこの時点で父親から児童相談所に通報しなかったのか。
件の精神科医から父親に情報が届かなかった、ってことは。児童相談所に通報が入る過程で、どう考えてもありえませんよ。
父親が連絡を入れてたら、児童相談所だって、なんの遠慮もなく行動できます。
必要な措置をとって、その後の展開は間違いなく変わっていたはずです。

結局、最低の父親がすべてを握り潰して。
ついに無辜の命を落とす犠牲者が出てしまった。
ってことが、今回の事件の全容なのでしょう。
ホントに酷い話だよな。