kg_noguの愚痴日記

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かなりマズイ状況だよ、これは――首相「大戦、痛切な反省」 党首討論、共産11年ぶり参加

昨日、党首討論がありました。
11年ぶり? に共産党が参加したことが一大事の話題。
で、橋下市長と江田代表が降板した「維新の党」の新代表の初舞台だったのが、第二の話題。
でその中で、
共産党の志位委員長と安倍首相のやりとりで、
志位委員長の鋭い舌鋒に喝采を送る人も居るのですけども。

……いや、これかなりマズイ状況ですよ?
その事に誰ひとり気がついていないんですかね?



首相「大戦、痛切な反省」 党首討論、共産11年ぶり参加  :日本経済新聞 首相「大戦、痛切な反省」 党首討論、共産11年ぶり参加  :日本経済新聞

2015/5/20 21:28

 20日党首討論では、歴史認識も議論になった。共産党志位和夫委員長が先の大戦に関する歴史認識を問いただすと、安倍晋三首相は「村山談話や小泉談話など節目節目に出されている政府の談話を全体として引き継いでいる」と述べた。「先の大戦の痛切な反省によって今日のあゆみがある。我々はそのことを忘れてはならない」と強調した。
 志位氏はポツダム宣言を引用し「日本の戦争は間違った戦争だと明確に示した」と指摘。首相は「つまびらかに読んでいない」と、直接の評価を避けた。
 志位氏が党首討論に臨むのは2004年4月以来、約11年ぶり。最近の国政選挙で議席を伸ばし、参加資格を奪還した。


志位委員長の質問に対する
元官僚だった松井孝治(慶応大教授、元民主党議員)のフェイスブックの投稿

https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=1630450053835851&id=100006126152789


何がマズイのかって、「間違った戦争」という志位委員長の質問の中の言葉使いです。


日本の戦争を「間違った戦争」とさえ言えぬ首相/戦争法案を提出する資格なし/党首討論 志位委員長の発言 日本の戦争を「間違った戦争」とさえ言えぬ首相/戦争法案を提出する資格なし/党首討論 志位委員長の発言


これは、
安倍首相の歴史観日中戦争における「侵略性」を認めるか否か、という点について問いただしたもので。
戦勝国側の立場から=ポツダム宣言を引き合いに出して絡めて質問しているのですけど。
これ従来なら、
戦争の善悪関わらず、「日本が戦争をしたことは間違いだった」という主張だったはずです。
「戦争ではなく、別の手段を選ぶべきだった」という。徹底した戦争否定だった。
「正しい戦争」「間違った戦争」という価値観は、
安倍首相がさんざん批判されている歴史修正主義的な価値観、
つまり歴史をどちからの側から見て評価するのか、という視点に多分に毒された物ですよ。
万年野党であり、自民党から最も遠いところにいるはずの共産党が、その代表が、
安倍首相と同じ土俵に立ってしまっている。
今回の党首論での彼の物言いなら。
「それなら『正しい戦争』だったら、日本はするべきだったのか?」という議論に発展しかねません。
これまでの日本の「反戦派」と言われる人達は、そういう視点は放棄していたはずです。


「正しかろうと間違いだろうと、日本は戦争するべきではない」


どうも、この最も大事な点が揺らいできているようです。
これは、安倍首相の歴史観以上にゆゆしき事態ですよ。
安倍首相憎しで、本末転倒になってしまっては。元も子もないのに。
なんで、サヨクの人達はそれが判らないのかなぁ……