kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

アニメ 【GATE】 が面白い――

スキーバスの事故とか。
ジャカルタでのテロ事件とか、
中国経済の失速とか。
輿石参議院議員の引退とか、ねぇ。

いろいろと世の中、めまぐるしい勢いで動いているのですけども。
頭抱える問題ばかり見ていると、
ウンザリしてきます。

で……アニメ、息抜きに見てますけども。
最近、第二シーズンが始まった「GATE」が、個人的にはお気に入りです。
異世界というか剣と魔法と竜がいるファンタジー世界に進出した自衛隊の話なんですけどもね。
いやもぅ、
「自衛」の大義面分の元に、主人公他の自衛官が、
情け容赦なく、異世界人を殺しまくります。
携行している突撃銃を連射して横になぎ払えば、
鎧に身を固めた兵士なんて簡単に撃ち抜かれて死んでしまうわけで。
戦えば、一方的に相手を殺す虐殺……ともいえる自衛の戦いが繰り広げられるのですよね。
もう、
国会とかでどれだけ綺麗なこと言っても、自衛の戦いはその現実『殺し合い』なわけで。
そこを隠さずに描ききっている、
なかなかの快作だと思います。


原作の小説は、ここまで冷徹ではなくて、娯楽に徹した、どちらかというと『勧善懲悪』的なヒロイックオペラ風描写なのですけども。
アニメは、徹底して冷徹に『人殺し』に徹する描写を淡々と繰り広げて。
一部の人達からは、『自衛隊ヨイショ』アニメとか言われてますけども。
全然、そんなことないですよ。
むしろ、暴力装置としてのエグイ真実が淡々と描かれているので。
先入観で決めつけずに見て欲しいモノです。
……ただ、内容はラノベですから。ストーリー展開も、それなりの娯楽なんで。
そこは、「そういうものだ」って割り切って欲しいですけど。



下のブックマークは、第一シーズンが放送開始された……いや時期的に終わるあたりで掲載された評論ですけども。


自衛隊アニメ「GATE」は右翼的なのか 兵器で敵を蹂躙して美少女ゲット - エキレビ!(1/5) 自衛隊アニメ「GATE」は右翼的なのか 兵器で敵を蹂躙して美少女ゲット - エキレビ!(1/5)


まだ、どちからというと「色眼鏡」かかっているかなぁ。と思う点もあります。というかアニメを全部見ずに喋っているような気がするなぁ。
確かに、内容についてはストーリー展開とかラノベ的に『チャライ』んですけども。
こと、自衛隊の戦闘描写については、「フェティズム」ではなくて、徹底してリアル志向なんですね。
人が虫ケラのように死んでいきます……それは言い換えれば、自衛官異世界人をゴミの様に殺していく、ってことなんですよね。
銃弾で頭破裂しようが、腕が千切れようが、
マシーンのごとく、淡々と殺していく。本当に機械的に、淡々と殺していきます。
勝ち戦、って、つまりこんなもんなんだなぁ。と。背筋寒くなるくらい、見ていて気持ちのいい場面ではないです。
(一部で、表現規制を叫ぶ声も出ていたのですが。それは、ここにあげている戦闘描写がリアル寄りで冷徹すぎて、エグイので、
 それをやめろ、ってことなんですよね)
劇伴による
昂揚はあるけども、ね。それだけです。
戦闘を心地よい娯楽として見せるつもりなら、
敵が血を流して倒れるシーンなんて、作りませんよ。アニメなんだから、フィクションなんだから。
描きたくないシーン、見せたくないシーンは、わざわざ作る必要なんてないんです。作らないんです。
作ってあるシーン、ってのは。作者が見せたい、何かしらのメッセージというか、意図を込めたシーンなんですよね。
作品を評価するなら、
こはちゃんと読み取れよ、って思います。



たとえば、自衛隊異世界へ行って戦う、ってアニメとかマンガとフィクションだと。
かわぐちかいじ」なんかが、著名な作品を出しているのですけども。あれは『人間ドラマ』ですよね。
その場にいる人間、ひとりひとりの心情と行動に焦点が当てられていて。それはそれで、一つの物語の描き方、世界の描き方なんですけども。
客観的に見れば、兵士個人の心情なんて戦闘の大局に反映されないんですよね。
結局、帳簿の数字の一つでしかない。
現実は、結果の数字が増えたか減ったか、って差にしかならないんですよ。
アニメ「GATE」は、
そういう視点から、
兵士の感情を極力排した戦闘の描き方をして、単に結果を見せるだけに努めている、そういう演出を徹底しているのだと思います。
どんな理由があろうが、
現場の人間がどんな葛藤しようが、
『人殺し』は『人殺し』なんです。