なんというか。
ふと思ったんですけどね。
ここまで自動車産業に対して政府が肩入れ……と言っちゃっていいのかな。
産業として『死守』しようとするのなら。
もう『自動車立国日本』として
経済白書に『目標』として明記して、
国をあげて、
次世代の『自動車』環境を実現する、
それを国策として掲げて、
邁進した方がいい。
というよりも、
国策として邁進するべきじゃないですかね。
なんか、
どこへ進めばいいのか、
ハッキリしないまま、
宙ぶらりんの産業育成を進めるよりも。
『情報』も、
『機械』も、
『化学・素材』も、
『次世代自動車』実現のために関連分野に重点的に補助を出して育成、推進する。
という感じで。
方向性を明確にして、
そのための、
公的な法整備も進める。
とかとか。
同時に、
対外的にも『自動車立国日本』のイメージをアピールして、
『クールジャパン』戦略の中に
『日本車』のイメージ戦略を一つの柱にして確立していく。
とかとか。
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って、
いきなりこんな事書いたのも。
『クールジャパン』戦略で、アニメ・マンガ推しばかり目立つけど。
毎回毎度、貿易摩擦の主題になる『日本車』の
博物館とか、資料とか。
そういうものはメーカー任せで。
これぞ日本車博物館の決定版、みたいな。
そういう、
『日本車』を包括的に概観できる場所がないな。と思ったんですよね。
秋葉原がアニメ・マンガの聖地、とか言われるように。
日本車の聖地……と呼ばれる場所があってもいいんじゃないのかな、とね。
まあ、
『商材』で『生活必需品』でもある自動車を見に、
わざわざ日本を訪れるのか……って話ですけど。
でもさ、
『目標』を決めて『筋道』をさだめて『覚悟』を据える、
そうすれば、
何が必要で何を捨てるべきか……捨てる、って表現は不適切か。
何を選んで
どこに重点を置くべきか。
それがハッキリ見えてくると思うのですよ。
誰の目にも分かりやすい形で。
これから、
労働力とか、資金とか、いろいろと不足してゆく日本には、
そんな風に、
『選択する』いやでもしなければならない、
と思うのです。
何でもかんでも手を出している余裕は、無いと思うのですよ。
安倍晋三首相が26日、トランプ米大統領と農産物などの関税引き下げに向けた「日米物品貿易協定(TAG)」の交渉開始で合意したのは、米国が検討していた自動車輸入制限の回避に向けた“次善の策”といえる。環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)以上の譲歩をしないとする日本側の主張は通せたが、2国間交渉に持ち込まれたことで、保護主義に対抗するための多国間の自由貿易体制には逆風となりかねない。
「農産品(の関税引き下げ)については、過去の経済連携協定で約束した内容が最大限だ」。首脳会談後の内外記者会見で、安倍首相はこう強調した。
関税引き下げがTPPの水準を超えなければ、国内の農業にとって、事実上、米国がTPPに復帰した状況と同じになる。牛肉であれば米国産の関税率は38.5%だが、TPPで合意している9%まで引き下げる余地がある。
日本にとってベストのシナリオは米国のTPP復帰だ。知的財産権保護などで高水準のルールがあり、不公正な貿易を続ける中国への牽制(けんせい)にもなるからだ。
それでもTAGでは関税引き下げを「実害がない」(経済官庁幹部)範囲に抑える一方、自動車輸入制限を回避できた。また、2国間交渉を求めるトランプ大統領の顔も立てた形だ。
ただ、米国の保護主義的な姿勢に対抗するため、日本が重視する多国間の自由貿易に対する関心は高まっていた。実際、米国を除く11カ国のTPP11は来年初めの発効を目指し、参加各国で国内手続きが進む。さらに、タイなど複数の国が新加盟に前向きだ。しかし、TPP11を主導する日本が米国との2国間交渉に乗り出すことで、「発効に向けた機運がしぼむ」(政府関係者)恐れがある。
安倍首相は会見で、「(自由貿易体制の)時計の針を逆戻りさせてはならない」と述べ、米国をTPPという多国間の枠組みに引き戻したいとの思いをにじませた。
だが、経済規模で世界1位の米国と3位の日本がTAGを締結し、農産品などの関税がTPP並みに引き下げられれば、米国にとってはTPP復帰の意義が薄れる。トランプ大統領は25日、ニューヨークの国連総会で演説し、「グローバリズムの思想を拒絶し、愛国主義に基づき行動する」と表明した。多国間の自由貿易体制は試練にさらされている。(大柳聡庸)