kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

日本人科学者がノーベル賞を受賞した報道で思うこと ―― ノーベル医学・生理学賞に本庶佑さん 京大特別教授

今年のノーベル医学賞を、
日本人科学者が受賞しました。
今朝は……というか、昨夜の発表から日本列島はこのニュースで沸き立っています。
その後、
今日の午後から夜になって
内閣改造報道に移りましたけど。
安倍首相が、少子高齢化を『国難』と騒いでます。
すごい表現ですね……
まあ、それはそれとして、
ノーベル賞受賞のニュースで
気になったのがコメントなんですよね。
「日本はもっと基礎研究を充実させるべきだ」と。
それはそれで、もっともなんですけど。
マスコミが続けるのが、「だから政府はもっと金を出せ」と。
政府の大学への補助金削減批判へ続くわけです。
おいおいおいおい……
ちょっと待て。
結局、それって『他人事』じゃないの?
自分は金を出さないけど、
『政府』という他人がどこからか金を掘り出して(埋蔵金を探し出して)手当をしろ、と。
そんな都合の良い話は、
民主党政権の失敗からも非現実であるのは明白なわけで。
でも、
マスコミは同じ失敗を何度でも繰り返せ、と、
テレビやラジオ、新聞などを使って国民を煽ります。
こんなのほとんど脅迫ですよ。
もうそろそろ、
こんな『空虚』な政権批判はやめるべきでしょう。
こんなの、子供のワガママと同じレベルで。
提言にもなりませんよ。
政府に、
今よりもサービスを求めるのなら。
それは国民が『増税』を覚悟するべきです。
まず、
その当たり前の事実を明言するべきです。
それがあって、始めて言葉として意味を持ちえます。
我々国民は、
その当たり前の『作法』を、
当たり前にしなければなりません。



なんて、偉そうなことを書きましたけど。
私としては
なんでもかんでも『政府』という自分は負担しないけど誰かが勝手に難題を解決してくれる
とかいう都合の良い幻想、に頼るのではなく。
日本国民がもっと、
『科学の基礎研究』を支援するために、積極的に関わるべきだと考えます。
たとえば、
ケフィア投資詐欺やスルガ銀行の不祥事などに見られるように、
投資先を求めてダブついているお金が日本にはたくさんあるわけですよ。
日本企業の上位100社とかだって、
たくさん資金を貯め込んでいます。
こういうところが、
年率1%のリターンを達成できる形で、
『基礎研究』に溜め込んでいる資金をジャンジャン投資していけばいいわけです。
というか、
本来、それが『金持ち』の役割りなんですけどね。
もちろん、
『基礎研究』なんて
ほとんどは実業化とは無縁で、
『商品』に化けて富を生み出すまでに10年単位の時間がかかりますし、
当然、リターンが出て配当金が出るのはさらにもっと後、って話ですから。
四半世紀、半世紀スパンの気の長い投資になるのですけどね。
それで
必ず成功するとも言えないでしょうし。
ただ、
短期的な利益が得られないから敬遠するなら、
いつまで経っても、
『新しい付加価値』を生み出す事業ってのは、出現しないわけですよ。
いきなり個人規模での募集は難しいかもしれませんが、
日本国内にあるグローバル規模の大企業が
基礎研究に当てることを明言した社債なり私募ファンドを立ち上げて、起債し、
それを使って広く公募して、日本国民から金を集めて、
それで研究を支援する。とか。
そういう形で日本の科学分野を支援するとともに、
次の産業に利用する。とか。
そういう形でできませんかね。
そういう知恵が出てきても良い。
というより、出てこないと世界と戦えない。
日本がジリ貧になっているのは、
そういう金の使い方、回し方をしてないからだと思うのです。
日本人は今まで
『金とは倹約して溜め込むもの』という、
貧乏人の考え方に支配されて。
歴史的に『名君』とされてる大名とか将軍とかも、
『金を使って新たな付加価値を生み出して、自分と周囲を富ませる』
というタイプの人材は本当に数えるほどしか存在せず、
ほとんどが、
『緊縮財政型』の効率化をすすめて切り詰めて余剰を溜め込む、人材ばかりが揃っています。
国民的に金の使い方がヘタなんですね。たぶん……
その結果が、
今の『停滞感』が蔓延した日本社会、という形になっている。
『デフレマインド』って、
日銀とか政治家とか学者はもっともらしい言葉を使ってますけど、
結局、
投資しないで金を貯め込んでいるから、金が動かなくなって。
自分で自分のクビを絞めている、ってのが、
正しい解釈じゃないですかね。


そろそろ、
日本国民は、
正しい金の使い方を身に付けるべきじゃないですかね。
私は、そういうまっとうな提言が聞きたいんですけど。
今のマスコミは、
バカばっかりでロクなこと喋りませんので。
トヨタとか、まっとうなコメントだして起債して公募してくれないかな。
そうなったら、購入するんですけどね。




2018年10月1日 22時54分

 ことしのノーベル医学・生理学賞の受賞者に、免疫の働きを抑えるブレーキ役となる物質を発見し、がんに対して免疫が働くようにする新たな治療薬の開発などに貢献した京都大学特別教授の本庶佑さんが選ばれました。日本人がノーベル賞を受賞するのはアメリカ国籍を取得した人を含めて26人目で、医学・生理学賞では、おととしの大隅良典さんに続いて5人目となります。
 本庶さんは京都市生まれの76歳。
 京都大学医学部を卒業後、昭和46年にアメリカに渡り、カーネギー研究所や国立衛生研究所で免疫学の研究に当たりました。
 そして大阪大学医学部の教授をへて昭和57年からは京都大学の教授となり、医学部長などを務めたほか、現在は京都大学高等研究院の特別教授として副院長を務めています。
 本庶さんは免疫をつかさどる細胞にある「PD−1」という新たな物質を発見し、その後、体の中で免疫が働くのを抑えるブレーキの役割を果たしていることを突き止めました。
 この発見によって再び免疫が働くようにして、人の体が本来持っている免疫でがん細胞を攻撃させる新しいタイプの治療薬、「オプジーボ」という薬の開発につながりました。
 この薬は、がんの免疫療法を医療として確立し、本庶さんは同じくがんの免疫療法で貢献したアメリカのジェームズ・アリソン博士とともに共同で受賞しました。
 本庶さんは平成24年にドイツの権威ある「コッホ賞」を受賞し、よくとしには文化勲章を受章しています。
 日本人がノーベル賞を受賞するのはアメリカ国籍を取得した人を含めて26人目で、医学・生理学賞では3年前の大村智さん、おととしの大隅良典さんに続き5人目となります。
 選考理由「新しいがん治療方法を発見」
受賞理由として、選考にあたったスウェーデンカロリンスカ研究所は「新しいがん治療の方法を発見したこと」を挙げています。
 カロリンスカ研究所は会見の中で「これまでがん治療の手段は、外科手術や放射線治療抗がん剤があった。しかし本庶氏とアリソン氏は、がんそのものを対象とするのではなく、わたしたちの体に備わった免疫細胞を利用して、特定の腫瘍だけでなくあらゆるタイプの腫瘍の治療に応用できる新しい治療法を開発した。がんとの戦いに新しい道を切り開いた画期的な発見だ」と指摘しました。
 共同受賞者 米 ジェームズ・アリソン博士とは
 本庶佑さんとともにノーベル医学・生理学賞の受賞者に選ばれたアメリカのジェームズ・アリソン博士は、本庶さんと同様にヒトの免疫細胞を使った新たながんの治療法につながる研究成果が評価されました。
 アリソン博士は、ヒトの免疫細胞の表面にある「CTLA−4」というたんぱく質が免疫細胞の活動を抑える、いわば「ブレーキ役」を担っていることを突き止め、このたんぱく質が働くとがんを攻撃する働きが弱まることを初めて発見しました。
 「CTLA−4」は本庶さんが発見した「PD−1」と同様に、このたんぱく質が働かないようにすることで、免疫細胞に再びがんを攻撃させるようにする「免疫チェックポイント阻害剤」という新たな薬の開発につながり、2011年から皮膚がんの一種である「悪性黒色腫」の治療薬としてアメリカなどで広く使われるようになりました。
 「免疫チェックポイント阻害剤」は手術や放射線など従来の治療法に続く新たながんの治療法として世界的に注目を集め、現在は他のがんでも開発が進んでいます。
 こうした業績が評価されアリソン博士は、2015年にはアメリカで最も権威のある医学賞とされる「ラスカー賞」を、去年はイスラエルの「ウルフ賞」を受賞しています。
 ノーベル賞の選考委員会は「この治療法はがんの治療に革命を起こしがんをどのように克服するかという考え方を根本的に変えた」と評価しています。