最近の韓国メディアは、
日本の輸出管理強化を『輸出規制』だと騒いで。
安倍首相の退陣を迫る社説と、
輸出管理強化にイチャモンを付ける、
文オジサン大統領を筆頭にした韓国高官のコメント記事ばかりだったのですが。
その中で、
ちょっと毛色に変わった記事を見つけたので、ブックマークを貼ってみました。
なんでも、
アメリカが太平洋地域で中国に対して軍事的優位を保てなくなった、
その事実をオーストラリア・シドニー大学の米国学研究センターが発表した事について
報じている記事です。
記事中では、
かなり『異例』の内容だ、と韓国人記者が書き添えているのですけど……
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えー、今更その認識なの?
韓国人の国際情勢認識、って10年前で止まってるんじゃないのか。
というか。
日本人の事情通とか。
例えば、
私みたいにネットニュース・ウォッチャーでも、
この記事に書かれている状況というのは既定の路線で、
『ああ、そろそろ具体的な数字の裏付けが出てくる時期になりましたか』
程度にしか思えず、
特別な驚きとかはないのですけどね。
それを『異例』な報告、だとか。
その情勢判断は周回遅れどころか、何周遅れてるの?
ってビックリなのですが……
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実際、
日本の政界では、この手の話題は、
今の安倍首相が政権に返り咲いた、民主党が下野した2012年頃には
すでに既定の路線として、
これから訪れる未来として認識されていました。
その後の安倍首相の
安保ダイヤモンド構想、とか。
自衛隊の離島対応能力強化の方針、とか。
強襲揚陸艦型護衛艦=軽空母の建設配備計画の発起とか。
研究開発、具体的な建造、とか。
集団的自衛権の改訂、とか。
自由で開かれたインド太平洋構想とか。
それらは全て、
アメリカのプレゼンスが太平洋地域において衰退していく、
その現状を如何にカバーして、
これからの未来において、
同盟国として日本の国益を守るのか、
それを念頭に置いた、
日本の外交戦略であり。
普天間基地を辺野古へ移設で揉めていた、
2010年代には、
もうスタートしているのですよね。
すでに日本は、
そういう世界情勢、アジア太平洋地域の変化を予測、計算した上で、
安倍政権になってからの、
アジア、太平洋地域外交を繰り広げてきたわけで。
ここへ来て、
そういう情勢の変化を今知りました、
みたいな記事を全国紙で恥ずかしげもなく掲載している韓国は、
ちょっと信じられないレベルの
『考え無し』というか。
『無知蒙昧』
『視野狭窄』にしか見えないのですけども。
それでこの先、大丈夫なのかなぁ……
それとも、これはアレですかね?
今週末に迫ったGSONIA 延長返答期限、その破棄のための韓国民へ言い訳。
その地ならしのための情報操作なのでしょうかね。
米国は太平洋地域でもはや中国に対して軍事的優位を保てなくなっており、中国から同盟国を保護することも難しくなりかねない、という分析が登場した。
オーストラリア・シドニー大学の米国学研究センターは、19日に発行した報告書で米軍は「萎縮してゆく力(atrophying force)」だとして、米軍が太平洋地域で任に堪えうる能力は危険な水準を超え、中国との対立においても備えは十分ではないと分析した。AFP通信が報じた。
ドナルド・トランプ政権になって以降、米国が伝統的な同盟関係を破壊しているという指摘は絶えなかったが、同盟を守ろうとしても守る能力がない、という分析は異例だ。報告書は、中東で数十年にわたり繰り広げられてきた戦争をはじめ、党派政治、低調な投資により米国は「戦略面で破産(strategic insolvency)」したと評価した。
一方中国は、「先端軍事システムに大規模な投資を行ったおかげで、地域秩序に力で挑戦し得る力を徐々に、より多く備えつつある」と指摘した。習近平体制になって以降、中国が公式に発表した国防予算は75%増えて1780億ドル(約18兆9700億円)に達する。実際の国防予算はこれをはるかに上回る、という評価が多い。
報告書は、中国の長距離ミサイルで西太平洋地域にある米国および同盟国の基地、滑走路、港湾など軍事施設の大部分が重大な脅威にさらされていると指摘した。このため中国軍は、米軍が到達する前に台湾や南シナ海の島しょを速やかに占領することもできる、と報告書は付け加えた。