このニュースを聞いた時、
ＪＲ西日本・兵庫福知山線の脱線事故を思い出してしまいました。
いまから１５年ほど前の
平成１７年……西暦ですと２００５年の
４月２５日に発生した
１０７名が死亡し、５６２名が負傷した、
日本鉄道史上、
最悪の電車脱線事故です。
奇しくも
事故が発生したのは
同じ４月です。
あの事故は、
スピード超過によって
カーブを曲がりきれずに
そのままカーブ外側の線路外へと
電車が脱線して
当時
線路脇に建っていた
マンションの１階に衝突。
先頭車両の１両目と２両目が
原型をとどめないほど
ペシャンコに潰れてしまう、
という。
凄惨な事故でした。
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今回の
台湾の事故では、
列車がトンネル入り口の線路を通過中に
線路脇の
山の斜面から
作業車両が滑り落ちてきて
列車側面に衝突。
そのため、
作業車両によって横に押された形になった
列車が、
直後のトンネル突入内部で脱線、
走行中の勢いのまま
トンネルの内壁に衝突して
ズリズリ擦れて大破した、
との事で。
福知山線脱線事故とは
様相が異なっているのですけども。
ただ、
事故に遭った列車を写した映像を見ると。
先頭車両が、
まるで
トンネル内壁にめり込んでしまったかのように、
片側が半分に潰れていて。
これはもう、
見ただけで
先頭に乗っている人は助からないなぁ。と、
思ってしまうほど
大破していて。
そんな映像を見ると、
やはり
福知山線の事故現場、
救助活動の様子を思い出してしまいます……
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福知山線で脱線事故を起こした車両は、
通常一般の通勤電車でしたので。
とくに座席指定もなくて。
そもそも
何人乗っていたのか判らない。
なので、
大した先頭車両、２両目に乗っていた
被害者を確認する作業が
大変難航しました。
一部の遺体が
原型をとどめないほど破損が酷くて。
手荷物などの、
回収した所持品から身元を照合、確認する、という。
そんな、
ニュースで救助活動の様子を聞いているだけで
胸が痛くなるような
過酷な事故でした。
今回の脱線事故で
大破した事故車両の映像を見ると、
そんな
過去のツラい記憶が
どんどんよみがえってきて。
このニュース、
テレビで見かけるだけで
とてもツラいです。
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今回、
事故を起こしたのは
特急車両らしいので。
トンネル通過時に時速80キロとか100キロとか
かなりの速度が出ていたのでしょう。
通勤車両とは違って、
おそらく
指定席発券でしょうから。
発券記録を照合すれば
身元確認作業は、
何人乗っていたのか、ついては、
比較的
スムーズに進みそうですね。
なるべく
多くの人が無事に助かることを
祈ります。
台湾のトンネルで特急脱線、死者は５０人に…作業車が斜面を滑り落ち衝突
【台北＝杉山祐之】台湾東部・花蓮県で２日午前９時半（日本時間午前１０時半）頃、８両編成の特急列車「太魯閣（タロコ）」号がトンネルで脱線した。台湾当局は２日夜、５０人が死亡したと発表した。負傷者は１４６人に上るという。
２日、台湾東部の花蓮県で、脱線した列車から脱出する乗客ら（動画から、ＡＰ）
列車は新北市の樹林発、台東行きで、帰省客ら約３５０人が乗っていた。台湾鉄路管理局によると、トンネル入り口近くの斜面の道路に止まっていた作業用の車が滑り落ちて走行中の列車に衝突し、列車が脱線した。列車の一部はそのままトンネル内に入り、壁面にぶつかるなどして大破した。
台湾の中央通信は、台湾で過去約４０年間に起きた鉄道事故で最も重大なものだと報じた。台湾では２０１８年にも、北東部・宜蘭県で特急列車が脱線し、１８人が死亡する事故が起きた。
２日は先祖を弔う「清明節」（日本の盆や彼岸に相当）４連休の初日だった。
