さてさて、
世界がいまもっとも注目している
アジアの
新型コロナ感染事情というと。
ここ、
中国・上海です。
なにせ、
上海は
いまや世界の物流の要……
といってもいいほどの貿易港。
そこが
まるごとロックダウンして機能停止中。
ということで、
中国との
経済的に強く結びついている欧米各国のメディアが
この問題を何度も取り上げて
ニュースにしています。
ということで、
今回は
英国メディアBBCのニュース記事に
ブックマークを付けてみました。
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比較対象として、
一緒に
日本国内の主要メディアが配信していた
中国・上海の新型コロナ感染事情を報じている関連ニュース記事にも
ブックマークを付けてみました。
とまあ、
並べてみると一目瞭然ですが
欧米のニュース記事の内容と
日本メディアが報じているニュースの内容に
たいした違いはありません。
どちらかというと、
現地に近く、
身近に情報源がある分、
日本メディアが取り扱っているニュースの方が、
細部に関しては
詳しいように見えますね。
ただ、
中国と距離が近い分、
日本メディアは
ズバズバと物が言えないようで。
ブックマークを付けた
BBCの記事では
中国のゼロコロナ政策によって生じる負の側面をバッサリ切り捨てています。
こういうのは、
日本の主要メディアからは
絶対に出てこない部分ですねぇ(笑
上海のロックダウンが延長、市内全域に拡大
中国・上海は5日、新型コロナウイルス対策のロックダウンを延長し、対象を市民2500万人すべてに拡大した。同市では感染者が急増している。
上海では当初、市の東部と西部で別々の対策を取っていた。しかし今回、市内全域を対象に無期限の規制を実施した。
中国がロックダウンを実施した単一都市としては、上海は過去最大。
主要な金融センターである上海では、1カ月以上にわたって新型ウイルスの新たな感染の波が広がっている。
報告された感染者は1日あたり1万3000人を超えている。ただしこれは、国際的にはそれほど高い数字ではない。
住民によると、厳格な対策のため、誰も住宅の敷地から出ることを認められておらず、必要な食料も調達できない状況になっている。
インターネットで食料や水を注文できるが、物資と配達員の不足で注文できる時間が制限されており、うまくいかないこともあるという。徹底排除の政策
中国は、感染を徹底的に抑え込む「ゼロ・コロナ」戦略を取っている。ただ、隔離規制をめぐって市民らの怒りが強まっており、上海では同戦略の限界が試されている。
中国以外の国は、新型ウイルスとの共存を探っている。
オミクロン変異株は感染力が強く、症状は比較的軽い。そのため、中国が現在の戦略を長期に続けるべきなのか、疑問の声も出ている。
上海の保健当局者は、「現在、上海の感染拡大の防止と抑制は、最も困難で危機的な段階にある」との見方を表明。ゼロ・コロナ政策の順守が重要だとした。
た。同市には国内の他の地域から3万8000人以上が派遣されており、2020年初めに武漢が封鎖されたとき以来の、全国的な大型医療対策が取られている。
<分析> スティーヴン・マクドネル中国特派員
この国の「ゼロ・コロナ」システムは、よく言って、対応に苦しんでいる。
中国はこれまでも新型ウイルスのロックダウンを実施してきた。だが今回ほどの規模のものはなかった。
2500万人を自宅にとどめ、食料を提供し続けるのは、物流などの面で非常に困難だ。
ソーシャルメディアには、宅配システムが機能せず、食べ物を注文できないと訴える住民たちの怒りの声があふれている。
感染者が集められている隔離施設では、キャンプ用ベッドを使っている人も多く、シャワーなどの設備もない。感染者たちは隣り合うように押し込まれ、あふれかえっている。
中国で信頼できる数少ないメディアの1つ、財新によると、感染者の濃厚接触者は近隣の省に移動させられるという。上海市民の数十万人が対象になる可能性がある。
中国政府の完全排除政策は、標語のようなものになっている。中国政府は諸外国について、自国民を犠牲にして国を開放しているとあざ笑っている。
医療の専門家の中には、予防接種を受けた人がオミクロン株に感染しても恐らく病院に行く必要はなく、自宅で回復できるというメッセージを伝えようとする人もいる。
このことを認識している中国人は、ほとんどいないとみられる。当局や国営メディアは、この事実を隠している。
それゆえロックダウンは続いており、上海以外にも広がっている。吉林市(人口360万人)、長春市(同900万人)、徐州市(同900万人)、鉄鋼都市の唐山市(同770万人)のほか、さまざまな町や村でも住民が屋内に閉じこめられている。
人々への負担、および経済的コストは、とてつもないに違いない。
上海の新規感染1・7万人、5日連続で最多更新…ロックダウン開始時から4倍に
【上海=南部さやか】ロックダウン(都市封鎖)が続く中国上海市は6日、新型コロナウイルスの5日の新規感染者が無症状を含め、1万7077人だったと発表した。5日連続の最多更新となり、都市封鎖が始まった3月28日時点の約4倍となっている。市政府は医療の 逼迫ひっぱく を受け、病床確保を急いでいる。
中国本土の5日の新規感染者は2万人を超えた。上海市はその8割強を占める。国営新華社通信によると、市政府は5日、感染者の隔離施設として4万床の病床を確保するため、中国政府のイベントなどで使用する世界最大級の展示施設で作業を始めた。隔離施設は5日時点で、すでに60か所以上の計約8万床分が運用されている。
1~5日に感染者が確認された地区では6日、住民へのさらなるPCR検査が行われ、それ以外の地区でも抗原検査が行われた。市政府は、4日の全住民への一斉PCR検査と合わせて結果を分析し、今後の封鎖継続を判断するとしている。