昨日?一昨日?か、
そのくらいに
突然飛び込んできたショッキングなニュース。
遠く離れたヨーロッパ、
ドイツでの事件ですが。
内容が内容なので、
日本国内の主要メディアでも
短くまとめて取り上げていました。
けど、
情報量が少ないので、
欧米メディアのニュースサイトを
幾つか見て回ったのですが……
そちらも
大した情報は出ていませんでした。
うーん……
とりあえず、
現在発信されているニュース記事に
ブックマークを付けてみました。
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今のところ
ドイツ警察が公開した情報によれば
ドイツ国内で
国家転覆を狙って議事堂襲撃、要人殺害を計画していた
集団を逮捕した、という。
逮捕されたのは、
貴族の末裔や極右関係者、元軍人、ロシア人女性、
陰謀論「Qアノン」の信奉者など
総勢25名。
捜査は
ドイツ国内にとどまらず、
隣接するオーストリアやイタリアにまで及んだのだとか。
とまあ、
クーデター未遂なんて、とんでもない内容で。
かなり大がかりな事件になっています。
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で、
今回の事件、
何が問題なのか、
というか
注目されているのか。
というと。
具体的な国家転覆、新政府樹立の計画を策定していた事。
といっても、
計画書の内容は、絵に描いた餅というか、
実際に具現化出来たかどうかは怪しいのですが。
成功するかどうかはともかくとして、
具体策を策定していた点。
ここから
明確な国家転覆意志を持って行動していた、
と見られています。
次に、
元軍人などが参加していて。
具体的な武力=軍、警察関係者に働きかけて、
いまある暴力装置を利用して
国家権力の乗っ取りを企てていた点です。
これまで公表されている情報では
逮捕された集団の中に、
元軍人の名前が存在。
警察や軍関係に働きかけて、
彼らを利用してクーデターを実現しようとしていた内容が
計画書に書かれているそうな。
ただ、
具体的に
現役軍人、警察関係者との接触があったのかどうか。
計画書に書かれている内容が
事実として進んでいたのかどうか。
この点の関する情報は明らかにされていません。
ここは、
ただいま捜査中、事実確認中、って事なのでしょうか?
続報が見当たらないので
今の時点では
不明のままです。
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そして、
さらに気になるのが。
逮捕されたクーデター狙いの容疑者集団の中に、
ロシア人が存在している点です。
このロシア人については、
詳細な情報は明らかにされず。
今回の事件における
簡単な立場の説明だけとどまっています。
けど、
そこはそれ。
2月にロシアがウクライナ侵略戦争を始めてから。
ウクライナに徹底抗戦されて、
当初の計画通りに
ウクライナ占領を進められないロシアが、
ウクライナを支援している欧米諸国……
ヨーロッパ各国の対応を敵視して。
ヨーロッパ各国へ圧力を掛けて、
ウクライナから手を引かせようと
あらゆる手段、工作を仕掛けているのは、
みんな知っていますから。
今回の
クーデター計画は
ドイツの混乱、国力低下、ウクライナ支援からの離脱を狙って
ロシアが仕掛けたゲリラ戦、攪乱工作ではないか。
とまあ、
そういう陰謀論が
わんさかと出回っていて。
果たして、
何が事実で嘘なのかワケわかめな状況になっています。
なので、
私的には
事実が知りたいので
正確な続報が公式発表されるのを待っているのですけど。
これがまぁ、
全然出てこないんですよ。
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というのも、
ドイツ国内では。
いまも現存している有名貴族の一員が
今回の事件に関わっていて。
逮捕された事実に注目が集まっておりまして。
そちらの
情報ばかり発信される、という。
特大スキャンダルフィーバー中。
この貴族というか
本家からは除名扱いされているので元貴族と言うべき人と、
貴族のお家事情に関わる情報は
どんどん出てくるのですけど。
それ以外については……
後回しにされているような具合。
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うーむ、
どこに行ったら
事件全体を掘り下げた
続報が見られるかなぁ……
ドイツ、クーデター計画容疑で25人逮捕 議事堂襲撃を画策と
ドイツ連邦検察は7日、政府転覆を図ったとして、25人を逮捕したと発表した。貴族の末裔(まつえい)や極右関係者、元軍人、ロシア人女性、陰謀論「Qアノン」の信奉者などで構成されるグループが、連邦議会議事堂を襲撃し、政権を奪取するつもりだったという。
連邦警察は、国内11州で25人を逮捕したと発表。貴族出身の「ハインリヒ13世」と呼ばれる71歳男性が、クーデター計画の中心だったとしている。逮捕された主犯格2人のうち、1人はこの人物だという。
ドイツのDPA通信によると、捜査当局の強制捜査には約3000人の警官が動員され、130カ所が家宅捜索を受けた。ドイツ国内のほか、オーストリアとイタリアでも行われた。
クーデター計画には、ドイツ警察がかねて監視対象にしていた極右勢力「ライヒスビュルガー(帝国の住民)」運動の関係者も含まれているという。「ライヒスビュルガー」は現代ドイツ国家を認めず、暴力を推奨し人種差別的な陰謀論を掲げている。
「ライヒスビュルガー」運動に参加する約50人の男女が、現在のドイツ連邦共和国を転覆させ、1871年のドイツ帝国に模した新国家「第二帝国」を樹立しようとしていたという。 連邦検察の報道官は、「我々はまだこのグループの名前を確定していない」と述べた。
「ライヒスビュルガー」運動には推定2万1000人の支持者がおり、そのうち約5%が極右関係者とされている。
逮捕者には「Qアノン」信奉者も
ほかに逮捕された中には、アメリカで始まった陰謀論「Qアノン」の信奉者も複数含まれていたとされる。このQアノン信奉者たちは、自分たちの国は世界的な権力者の闇のネットワーク「ディープステイト」に支配されていると信じていたという。
アメリカのQアノン信奉者たちは、アメリカ政府の奥に潜む「悪魔崇拝の小児性愛者」による「ディープステイト」関係者を、トランプ氏が逮捕し処罰するという陰謀論を信じ、その一部は、昨年1月の連邦議会襲撃に参加。ジョー・バイデン氏の大統領就任は実現しないと昨年1月20日の就任式直前まで主張していた。
内戦状態を作ろうと
ドイツのマルコ・ブシュマン司法相はツイッターで、「大規模な対テロ作戦が今朝から実施されている」と書き、「連邦検察官が、ライヒスビュルガー勢力によるテロ計画を捜査している」、「憲政機関への攻撃が計画されていた疑いがある」と明らかにした。
連邦検察は、「ライヒスビュルガー」が2021年11月から暴力的なクーデターを計画していたと述べた。
検察によると、クーデター勢力はドイツ統治計画をすでに策定しており、自分たちの目標実現には「武力行使や国家の代表への暴力」が不可欠で、それには殺人も含まれるとお互い納得していたという。
捜査当局は、今年4月に「愛国者連合」と名乗るグループの誘拐計画を摘発した際に、「ライヒスビュルガー」の存在を知ったとみられている。
「愛国者連合」グループも「ライヒスビュルガー」の一派。カール・ラウターバッハ保健相の誘拐を計画するとともに、ドイツの民主主義を終わらせるために「内戦状態」を作り出そうとした疑惑がある。
また、極右政党「ドイツのための選択肢」(AfD) の元連邦議会議員もクーデター計画に参加し、「ハインリヒ侯子」を首班にした新政府の司法相になる予定だったという。逮捕者の中にはほかに、裁判官や弁護士も含まれていたとされる。
複数報道によると、計画には軍を組織する内容も含まれており、現役の軍人と元軍人がクーデター計画の重要な部分を占めていた。精鋭の特殊部隊出身者もいたという。検察は、この軍事組織は地方で民主的な組織を排除する目的があったとみている。
検察は別の主犯格とされる容疑者の名前を「リュディガー・フォン・P」と公表。この人物は、ドイツ北部で警察官を仲間に取り込もうとしていたほか、中部ヘッセンや南部バーデン・ヴュルテンベルク、南部バイエルンの陸軍基地や兵舎を、新政府の施設として使うために視察していたという。また、政府転覆後に組織する新しい軍隊のトップに立つ計画だったという。
捜査対象者には、陸軍特殊戦団(KSK)の隊員もいた。警察はこの隊員の自宅と、シュトゥットガルト南西部カルフのグラーフ・ツェッペリン軍事基地の自室を捜索した。
侯爵家の末裔やロシア人女性
「ハインリヒ13世」は、ドイツの古い貴族ロイス家の末裔。現チューリンゲン州の一部は1918年まで、ロイス家の領地だった。この家では男子全員に「ハインリヒ」の名前が与えられてきた。
一族は今も複数の城を所有し、ハインリヒ13世もチューリンゲンに狩猟用の別邸を持っているとされる。
ロイス家はすでに、逮捕されたハインリヒ13世から距離を置いている。一族の広報担当はすでに今年夏の時点でドイツのMDR放送に対して、ハインリヒ13世は「時に混乱」しており、「陰謀論を燃料とした事実誤認」を信じ込んでしまっていると話していた。
ほかにも検察は、逮捕した中にはロシア人女性がいたと発表。名前を「ヴィタリア・B」と公表した。調べによると、この女性はハインリヒ13世の代理としてロシア政府に接近するのが役割だったという。これについて在ベルリンのロシア大使館は、自分たちは「テロ組織など違法団体の代表と接触しない」とコメントを発表した。
ドイツでは近年、極右関連とされる暴力事件が複数起きている。2020年2月には西部ヘッセン州ハーナウのシーシャ(水たばこ)バーで43歳の男が、トルコ国民5人を含む外国人や外国系の9人を射殺する事件が起きた。2016年には「ライヒスビュルガー」関係者が警官を殺害して有罪となった。