今月6日に
トルコ・シリア地方で発生した大地震。
その犠牲者、
というか
被災して死亡した人が5万人を越えたそうで。
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このような大きな被害が出たためか、
トルコでは、
被害拡大の一因となった
建物の倒壊をめぐり……
なんでも
トルコ国内だけで16万棟を越える建物のが倒壊したそうで。
これらの倒壊した建物絡みで、
600人以上が捜査対象となり。
180人を越える容疑者が逮捕されたそうな。
ある種の
『魔女狩り』とでもいうべき現象が起きています。
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うーん、
なんというかねぇ、
これだけ……
死者だけで5万人を越える被害が出ていて。
被災者は、
それこそ軽症とか。
無傷だけど財産を失った、とか
そういう人たちを含めたら
100万人単位の人たちが被災して
被害を被っています。
トルコ国内では
地震による避難生活者が
2月27日時点で191万人を越えた、という数字がでています。
ざっと調べてみたら
トルコ1国の人口が8500万人弱でした。
なので、
全国民の2~3%が被災したことになります。
これって、
親兄弟親戚を含めたら、
多分誰か彼かが被災しているだろう、って割合ですよ。
国民ひとりひとり
誰も彼も他人事では済みません。
否応なしで向き合わなければなりません。
そうなると、
その矛先は……
地球に向けてもどうにもならないので、
代わりに
『国家』『政府』へと向かうわけで。
しかし、
これだけの大きな負債の責任を向けられても
政府だって背負いきれませんから。
さらなる
身代わりを求めて、
『魔女狩り』が始まっています。
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この案件、
規定外の違法耐震強度建築物が倒壊したので
製造者が責任を取れ、
って理屈は分かるんですが……
ただ、
それが
今回の場合
これだけ大量に存在していた、
となると。
そこには
手抜き建築によるコスト減を
一種の『必要悪』として社会が容認していた、
と。
端から見ているだけの
私の目には
そのようにも見えまして。
そこで
コスト減の利益の一部を
利用者として享受してきた人たちも。
ある意味
共犯として罪に問われるべきじゃないのかなぁ。
と思ったり。
相場観としての値付けって、
そういう
安全性を犠牲している状況を
『暗黙の了解』として
成り立っていた、と。
そんな風に
思えるんですよ。
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まあ、
露骨に酷すぎるものは別ですけど。
この
『露骨』=『異常』を認めるラインを
どのように解釈するのか。
後付けで裁かれるのは、
かわいそうだなぁ……
トルコ、地震での建物倒壊めぐり180人超を逮捕 死者は計5万人超す
トルコ南東部で今月6日に発生した地震で、同国とシリアで確認された死者が26日までに計5万人を超えた。こうした中でトルコ政府は、倒壊した建物に絡んで600人以上を捜査対象にし、180人超を逮捕したと明らかにした。
今回の地震で、トルコでは16万棟を超える建物が倒壊または大きく損壊した。
専門家らは何年も前から、汚職の横行と政府の政策が原因で、多くの新しい建物が安全ではないと警告していた。
そのため、被害が人災によって悪化したのではないかとの疑問が生じている。
トルコのベキル・ボズダー法相は25日、すでに建設請負業者や不動産所有者ら184人を逮捕していると発表した。
現地メディアは、震源地に近い町の首長も逮捕されたと報じた。
当局は2週間前、113人に対して逮捕状が出ているとしていた。今回の法相の説明からは、捜査が拡大されていることがうかがえる。政府を責任逃れと批判
トルコの野党や建築の専門家らは、レジェプ・タイイップ・エルドアン大統領率いる政府について、建築規制を業者に順守させてこなかったと批判。建設ブームを後押ししようと、地震の多い地域においても、建築規制を守らなかった業者にいわゆる「処分免除」を認めてきたとしている。
また、今回の災害全般に関して政府が責任逃れをしようとしていると非難している。
エルドアン氏は政府の対応に問題があったと認める一方、災害の規模については運命によるものだと主張しているもようだ。
最近、被災地を訪問した際には、「こうしたことは絶えず起こってきた。運命の計画の一部だ」と述べた。
トルコでは総選挙が近づいており、20年間続いたエルドアン政権は継続が危ぶまれている。エルドアン氏は国民に結束を求めているが、国民には響いていない。