昨日、
この方の訃報が流れました。
以前から
ガンを患っていて闘病中である事を公表していて。
去年は、
動画配信による公開演奏の中で
『このような形で人前で演奏するのはこれが最後かも』
というようなコメントを出していましたし。
なので、
今回の発表は
いきなり突然って事ではないんですけど。
それでも、
喪失感がハンパないですねぇ。
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昨夜から本日まで
色々なメディア、
それこそ
国内外を問わず海外のメディアも
この方を訃報を取り上げています。
その中で、
代表作して取り上げられているのが、
『戦場のメリークリスマス』と『ラストエンペラー』です。
もう、
どのニュースを見ても、
必ずと言っていいほど、この作品タイトルが並びますねぇ。
ただ、
私的には
この方の代表作は、
『戦場のメリークリスマス』と
アニメ映画『王立宇宙軍オネアミスの翼』の劇伴だと思っているので。
『オネアミスの翼』の名前が出てこないのは、
ちょっと残念です。
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この
『オネアミスの翼』の音楽は、
この方以外の人も参加して色々手が加わっているので
この方オンリーの作品ではなくて。
さらに
制作中に
アニメ製作現場スタッフと
何やらトラブルもあったみたいでして。
そんなこんなで
代表作としては取り上げられていないのでしょうけど。
この方が発表されている作品集の中に、
オネアミスの翼に提供した楽曲などが幾つか含まれていまして。
それを聞いていると、
この方の楽曲の特徴がとてもよく出ているんですよ。
和洋折衷で、
どこかエスニックで、
無駄に壮大なフレーズの繰り返しで。
シンプルなメロディーなんだけど印象に残る、という。
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時系列的な立ち位置を並べると、
『YMO』
↓
『戦場のメリークリスマス』
↓
『王立宇宙軍オネアミスの翼』
↓
『ラストエンペラー』
になるのですが。
ラストエンペラーまで行くと、
音楽がやたらと嫌みなまでに壮大になりすぎて。
もともとの
この方の作品の特徴だった、
『シンプルで壮大なメロディー』というところが
すっかり……とまで言ってしまうと言い過ぎになるのかな。
かなり消されてしまって。
私的には、
他の人が作曲しても、
似たような曲が出てくるんじゃないかなぁ。
と思えてしまうので。
代表作……
一番名前が知られている著名作品なのは間違いない、
として。
作曲家の特徴をもっともよく表した代表作は、
『戦場のメリークリスマス』か
『王立宇宙軍オネアミスの翼』に提供された楽曲かなぁ。
と。
そんな風に感じています。
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これで、
『YMO』メンバー3人のうちの2人亡くなられてしまいましたねぇ。
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謹んで
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
坂本龍一さん死去、71歳…ラストエンペラーでアカデミー賞作曲賞の「教授」
イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)の一員として活躍し、映画「ラストエンペラー」の音楽で米アカデミー賞作曲賞を受賞した、音楽家の坂本龍一(さかもと・りゅういち)さんが3月28日、がんで死去した。71歳だった。葬儀は近親者で済ませた。
東京都出身。東京芸術大で作曲を学び、同大学院に進み、音楽家としての活動を始めた。1978年に細野晴臣さん、高橋幸宏さんとYMOを結成。シンセサイザーを駆使した斬新な音楽は、テクノポップと呼ばれ、日本で一大旋風を巻き起こし、欧米公演も行うなど、成功を収めた。
坂本さんは、83年の大島渚監督の映画「戦場のメリークリスマス」に俳優として出演するとともに音楽を担当。作曲したテーマ曲は世界中で今なお愛されている。また、87年のベルナルド・ベルトルッチ監督の映画「ラストエンペラー」にも出演、音楽を担当。この作品で米アカデミー賞の作曲賞やゴールデン・グローブ賞、グラミー賞に輝いた。
その後もソロやYMOの作品を発表。99年には、CMで使われたソロ曲「エナジー・フロー」を収録したシングルが、ミリオンセラーとなった。
「教授」の愛称で親しまれ、クラシックからロック、民族音楽と、幅広い知識を生かした多彩な作品を生み出した。また、社会的、政治的な問題にも関心が高く、平和や環境問題についても積極的に発言した。
2021年には直腸がんの手術を受けたことを発表。後に、肝臓などへも転移していたと明かした。闘病中も音楽への情熱を失わず、「この形式での演奏を見ていただくのは、これが最後になるかもしれない」としながら、演奏の模様を
22年12月に世界へ向けて配信。今年1月には新作アルバムを発表した。