以下は、
よく見る MSN産経ニュースのコラムだかなんだか、よくわからない性格の記事ですが。
気になったので、リンクを張りました。
【主張】学校給食忌避 過剰反応と言うほかない - MSN産経ニュース 
【主張】学校給食忌避 過剰反応と言うほかない
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120122/edc12012203020003-n1.htm
私的には、最近のマスコミを端的に象徴している内容だなぁ、と思って良く書けている記事だと
思います。
問題のとらえ方が薄っぺらで、事実の表層だけを捉えて、
偽善的な意見を主張して、それに適当な正当性を付加して喧伝する。
意見の根拠となっている正当性は、
一般常識とか社会通念とか道徳とか、感性に訴えかける内容であって、
綿密な取材から得た科学的なデータや、理屈に基づくモノがほとんど存在しない、
単なる個人の思い込みである。
それで、マスコミが一体となってキャンペーンを張り、世論を操縦しようとする。
……だいたい、こんな感じでしょうか。
生徒の保護者が放射能汚染を怖れて学校給食を忌避することは、
個人が自らの行動で我が身を守ろうとする、当然の防衛行動だと思います。
ただ私的には、学校給食だけ忌避してどれだけの事があるのか、と思う部分はありますが。
当人にとっては、
何もしないよりは、少しでも現実がマシになるように、切実な努力なのでしょうね。
つい先日には、コンクリに使った砕石が放射能に汚染されていた問題が顕現したばかりですが、
これは、
プレイヤーの勝手な思い込みできちんとリスクが表示がされず、
国民が知らないうちにリスクをとらされ、最終的なツケを払わされる。
という、原発事故発生から何度も見てきた構図が、具体化したものです。
この構図が完全に払拭、は無理だと思いますけど、それなりに改善されない限り、
あらゆる場面において、個人の防衛行動は発生し続けるでしょうし、止めようがないでしょう。
国民は今回の福島原発事故で、プレイヤーである東電のツケを払わされる現実を
体験してしまっているのですから。
そして、この事故に対して東電は『想定外』という答えをだしているのですから。
それはつまり、プレイヤーが把握できない現実が存在することを主張したわけで。
そこから、
東電だけではなく政府や、マスコミ、東電以外の大企業など、
他のプレイヤーにも同様の結果が当てはまるのではないか。
とか考える人が出てくるのも当然ですよね。
そして、現実にそういうプレイヤーがたくさん発生して事件が次々と起きているわけです。
だから、個人の防衛行動が止まらないわけです。
そういう事を掘り下げて書くのが、マスコミの記事ではないかと思うのですけどね。
そうならないところが、現実の悲しさですよね。
