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「日本は遺憾の意さえ示さない」 中国女優が映画祭で批判 - MSN産経ニュース
2014.9.7 16:15
【ベネチア共同】イタリア北部で開催された第７１回ベネチア国際映画祭で６日、審査員の中国人女優ジョアン・チェンさんが第２次世界大戦をめぐり「日本は遺憾の意を示したことさえない」と批判した。授賞式後の記者会見で、映画祭に出品された塚本晋也監督の映画「野火」の印象を問われた際に述べた。
チェンさんは「戦争で多くの人々が殺され、町が爆撃され、拷問やレイプが行われた」が、日本は「正式に遺憾の意や認識さえ示したことがない」と指摘。一方、塚本氏の作品は「とても素晴らしく、心を動かされた」と評価した。
チェンさんは映画「ラストエンペラー」「ラスト、コーション」などに出演。映画監督としても知られる。（共同）
なんでこの記事から、日中首脳会談へと繋がるかですけど。
まず。この問題の女優ですが、あまりにも発言が唐突すぎるのですよね。
以前から目立った反日活動の実績があった、わけでもないですし。
米国の市民権を得ていて、中国系米国人の夫と結婚しており。生活の場はアメリカにあって。
今さら日本について、どうこう苦言を呈する必要がある、とは。思えません。
むしろ、彼女のキャリアや仕事を考えると、政治的な発言ともとれる今回のコメントはマイナスにしかならないでしょう。
作品評とも強い結びつきが見られませんし。むしろコメント全体から見ると異様なほど浮いています。
映画コンテストの審査員としての役割を逸脱してます。
そして、彼女のようなキャリアを積んだ人間なら、その事は本人がよく理解しているはずです。
では、何故このようなコメントを出したのか。
おそらく彼女の側に、このようなコメントを出さなければならないような、何らかの理由があったのでしょう。
それは彼女自身の問題ではなく、
彼女に対して、そのような非常識で場違いなコメントを出すように外部から強力な働きかけがあった。と見る方が全体としての筋が通っているように見えます。
では仮に、そのような働きかけたあったとして、「誰が、何の目的で」という疑問が出てくる訳ですが。
これはもう、
「中国政府」が「日本政府に対して歴史問題で圧力をかけるため」としか。それ以外にこのようなコメントを出させて利益を得る存在はありませんから。
しかし、
仮に「中国政府」が黒幕だったとすると。
今回の手段と結果はあまりに異例で、強引さが目立ちます。なりふり構っていられない姿勢が透けて見えます。
では、なぜそこまで強行な手段に出たのか。
中国国内向け……としては、ベネチア映画祭という場所、シチュエーションは中国国民との間に距離がありすぎて。その影響は弱く、有効な手段とは言い難いです。
やはり、ヨーロッパ向けとか。と考えるのがすっきりします。
となると、なぜこの時期に、ヨーロッパに向けて。日本を非難するコメントを出したのか。その理由です。
やはり、少しでも日本に圧力をかけたい、そのような動機を引き起こすイベントが間近に迫っているから。と考えるのが自然ではないでしょうか。
では、そんなイベントとはいったい何なのか――そう、考えると。
最近、とみに情報が流れてくるようになった、「日中首脳会談」
一番早い時期で、次のＡＰＥＣ会議の場で、というのが最短スケジュールらしいのですが。
ここに焦点を合わせて、
日本に圧力をかける中国のプロバガンダの一環、会談を中国有利で進めるための環境作り、国際世論造りと捉えるのが、もっとも説得力がある、と思うのですよね。
