なんというか、
一昔前なら。
もっと大事になっていた、というか。
メディアが大々的に取り上げていた印象があるのですけど。
暴力団同士の抗争事件……であっても。
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ただ、
今回は。
台風19号の接近と被ってしまったためか。
テレビではほとんど取り上げられませんでしたね。
現場の映像とか取材とかも、
私が見ていた番組では。
一切なかったですし。
かわりに、
朝から晩まで台風19号関連の話題ばかり。
脅威の具体的な内容とか。
過去の記録、とか。
計画運休の情報、とか。
避難計画の話、とか。
千葉の被災地の状況、とか。
あと、
あいちトリエンナーレの再開の件、とか。
それから、
再来週に迫ってきた、
『即位の礼正殿の儀』の話題とか。
ラクビーW杯の行方とか。
そんなのばかりでした。
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うーん、
まあねぇ。
掘り下げても出てくるのは暴力団同士の抗争話だし。
事件現場となった関西ローカルならいざ知らず。
全国ニュースで、
取り上げるほどの価値がある。
興味を惹くような話題なのか、と言えば。
歴史的な台風の方が、
はるかに興味を引きますよねぇ。
ただ、
銃撃があってその結果2人も死亡しているのですよ。
それがこうもアッサリとスルーされてしまうと。
現実の無常を感じずには居られません。
人命の価値って平等じゃないんだよなぁ。
10日午後2時40分ごろ、神戸市中央区の指定暴力団神戸山口組直系「山健組」の組事務所付近の路上で、「けが人がいる」とパトロール中の警察官から通報があった。兵庫県警生田署によると、山健組関係者とみられる30代と40代の男性2人が銃撃され、病院に搬送されたが死亡した。
県警は銃撃した男の身柄を確保し拳銃2丁を押収。殺人未遂の疑いで、神戸山口組の対立組織で指定暴力団山口組直系「弘道会」傘下組織幹部、丸山俊夫容疑者(68)=鹿児島市田上台=を現行犯逮捕した。「発砲したことに間違いない」と供述している。
現場はJR元町駅の北西約750メートルの住宅や商店が立ち並ぶ地域で、周辺では警察官が24時間態勢で暴力団によるトラブルを警戒していた。近くに住む60代女性は「ドンドンという発砲音が2回続けて聞こえた。外に出るのが怖い」と話していた。
8月下旬には、現場から北東に約3キロ離れた弘道会の拠点事務所前で、組員がバイクに乗った犯人に銃撃され、重傷を負う事件が発生。県警は2つの事件とも対立抗争の可能性が高いとみて捜査している。
■背景に分裂騒動か
2カ月前に続いて神戸市内で暴力団が絡む銃撃事件が発生した背景には、約4年前から続く山口組の分裂騒動があるとみられる。約1週間後の10月中旬には、分裂の“キーマン”とされる山口組ナンバー2の「若頭」、高山清司受刑者(72)=恐喝罪で懲役6年、服役中=が刑務所を出所する予定で、警察当局は抗争激化の呼び水になるとみて警戒を強めていた。
弘道会出身の高山受刑者は名古屋を拠点に公共事業に浸透。表と裏のビジネスで組側に莫大(ばくだい)な利益をもたらし、平成23年4月まで山口組トップの篠田建市(通称・司忍)組長(77)が服役した際には、事実上の“組長代行”として、5年以上にわたり組織を率いた。
しかし、活動資金の「上納」を強く求める弘道会主導の組運営に反発した勢力が27年8月、山口組を離脱し神戸山口組を結成。服役中に起きた分裂騒動だったが、高山受刑者は物心ともに弘道会に強い影響力を保持し続けた。
分裂から1年半以上が過ぎた29年4月には、神戸山口組を離れた勢力が現在の任侠山口組を組織し、山口組を名乗る組織による3つどもえの対立抗争に発展した。
山口組の構成員数は約4400人(昨年末時点)で国内最大の勢力を持つ。依然として神戸山口組の約1700人(同)、任侠山口組の約400人(同)を圧倒しており、高山受刑者の出所を控え、「神戸山口組と任侠山口組の構成員の中には、山口組復帰を考えている者もいる」(暴力団関係者)という。
各組織内の動揺は今後さらに拡大するとみられ、市民生活の安全も予断を許さない状況が続く。
神戸市中央区にある指定暴力団神戸山口組直系「山健組」事務所付近で山健組系組員2人が銃撃されて死亡した事件で、殺人未遂容疑で逮捕された対立組織の山口組直系「弘道会」系幹部の丸山俊夫容疑者(68)が、週刊誌記者を装って車の中で待ち伏せしながら、犯行の機会をうかがっていたことが11日、捜査関係者への取材で分かった。県警は対立組織の構成員であることを隠す目的があったとみて調べている。
事件は10日午後2時40分ごろ発生。捜査関係者によると、現場付近の路上には数十分前からシルバーの車が停車していた。不審に思った警察官が車内の運転席にいた丸山容疑者に職務質問したところ、週刊誌記者を名乗ってデジタルカメラも所持していた。車の外で詳しく事情を聴こうとした際、拳銃を取り出して通りかかった組員2人に発砲したという。
当日事務所では、昼ごろから山健組幹部らが組の運営方針などについて協議する定例会が開かれ、実際に週刊誌記者も取材で現地を訪れていた。
県警は11日、死亡したのは山健組傘下組織に所属する佐藤隆保組員(43)と中川健司組員(39)と発表。また、山健組事務所を家宅捜索した。