手段、方法の是非はともかく。
何がなんでも、
これ以上の感染拡大を抑えようとする。
強烈な意志、
が伝わってきますよねぇ。
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これ、
単に
中国では共産党政府独裁が認められていて。
日本とは政治手法が異なるから、
というだけではないと思うのですよ。
今回
中国政府が発表した海外旅行等の団体旅行禁止令は、
いわば簡易的な
『中国封鎖』とも言える処置です。
国民からの反発は避けられない。
不満の声が高まれば、
それは政権への打撃になって跳ね返ってきます。
失敗すれば、
責任問題に発展し、
政権の命取りになるかもしれない。
それでも、
決断、断行しました。
大した議論もない短時間で。
この決断力は、
日本政府も見習うべきだと。
私は思います。
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ただねぇ、
この決断。
裏を返せば、
中国政府からの
『中国全土に感染が拡大した。もはやリスクは武漢限定ではない』
とのメッセージですよねぇ。
武漢のみ、に限らず。
中国全土に、
海外渡航禁止、国内移動禁止を言い渡すのですから。
そこは、
日本政府が
メディアを上手に使って
この中国政府の意図を日本国民に伝えないと。
すでに、
中国への渡航は、
武漢以外でも武漢と同じリスクがある。
との認識が必要だと。
政府関係者からではなく、
民間の専門家とか
コメンテーターを使って、
言わせる方法はいくらでもあるはずです。
こういう
情報提供をきちんとやらないと、
リスクを減らすのは
不可能ですよ。
【北京=西見由章】新型コロナウイルスによる肺炎の発症者が拡大していることを受け、中国の旅行業界団体は25日、当局の指示に基づき27日から海外旅行を含む全ての団体旅行を一時停止すると発表した。航空券と宿泊を合わせた予約サービスも一時停止することで、国内外の個人旅行も一部制限する。
中国国内での団体旅行は24日に一時停止された。24日から春節(旧正月)の大型連休が始まったばかりで、日本への観光客にも影響が出そうだ。
中国共産党機関紙、人民日報によると、25日夜までに新型コロナウイルスによる肺炎の発症者は中国本土で1362人、死者は41人に上った。当局が原因不明の肺炎の発生を昨年末に公表してから1カ月足らずで1千人を超えた。
中国ではチベット自治区を除く全ての省・自治区・直轄市で発症者が出た。習近平国家主席は25日、共産党最高幹部の会議で「感染の蔓延(まんえん)が加速する深刻な情勢」にあると指摘。同会議は武漢市などの封鎖を行う湖北省に「さらに厳格な措置」をとるよう求めた。
これに関連し、米紙ウォールストリート・ジャーナルは25日、米政府が武漢在住の米国民や米外交官を退避させるためチャーター便を準備していると伝えた。