また一人、
名優がいなくなってしまいました(涙
声優界にとって、
本当に大きな損失です。
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といっても、
この方、
役者の方が本業で
ドラマや映画出演も多く。
最近も、
NHKの連続テレビ小説に出演していたり、
と。
声優としての活躍は、
役者に比べると数が少ないのですが。
それでも印象的な『ダミ声』というか……
大人の貫禄を感じさせる渋い特徴的なドス声。
この手の声は、
今の声優界には
この方の他に代わりになる人が居ない、
そんな何者にも代え難い役者でした。
朗々としたきれいなバス声役者なら、
掃いて捨てるほど居る、というか……
今のトレンドはそっちの方なので。
その手の声優は、
山盛りなのですけど。
みんな、
どれもこれも軽いんですよねぇ……
むやみやたらとキレイで、
とても艶があって聞きやすいのですけど。
キレイすぎて影がない、というか。
若々しくて、
貫禄がない、というか。
『ダンディ』ではないんですよ。
どう聞いても、
オッサンではないんです。
『イケオジ』役にふさわしい声優が
本当にすくなりました。
男性の層が薄いんですよねぇ。
『イケオバ』なら
たくさん居るというか。
女性声優陣は層が厚いので
そういう心配は無いのですけど。
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まあ、
あくまで私の個人的な印象なんですけど。
同じように感じている人は
けっこういるみたいで。
ネットでも
似たような書き込みをチラホラと見かけます。
そんな中で、
この方の訃報は
本当に残念でなりません。
アニメーション映画「紅の豚」で主人公の声を演じた声優で俳優の森山周一郎(もりやま・しゅういちろう、本名大塚博夫=おおつか・ひろお)さんが8日、肺炎のため死去した。86歳。葬儀は親族で行う。
愛知県出身。日本大中退後、昭和28年に研究生として劇団東芸に入団。テレビや舞台に出演する傍ら、渋い低音を生かして、洋画の吹き替えで活躍した。当たり役はドラマ「刑事コジャック」のテリー・サバラス。ほかにジャン・ギャバンやリノ・バンチュラ、スペンサー・トレーシーら。
宮崎駿監督の映画「紅の豚」では主人公、ポルコ・ロッソの声を担当。「飛ばねえ豚は、ただの豚だ」は名せりふになった。テレビのナレーションやCMなども多く手掛けた。映画「幻想のパリ」で監督も務めた。著書「冬はかならず春」がある。