kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

歴史の転換点になるか ── ウクライナ大統領国会演説要旨

この話題、
数日前から
日本国内の主要メディアが大きく取り上げていて。
昨日と今日の午前中は
トップニュース扱いでしたね。
同時中継というか、
完全版ではなくて、
一部引用、抜粋的な形式で
国内メディアによる生配信も行われていましたし。



記録をたどっていくと、
日本の国会で
他国の国家元首とか代表による演説は、
これまでに、
戦後だけでもそれなりの数、行われています。
ざっと数えて30回に足りない程度。
アメリカ大統領とか、
中国首相とか、
インドとか韓国とかフィリピンとか、
珍しいところだと国連代表とか。
なので、
日本の国会で
ウクライナ大統領が演説する事自体は、
特段珍しくものではありません。
ただ、
ビデオ通信を利用した
『オンライン演説』は今回が初めてです。
それと同時にもう一つ、
こちらの方が
より重要な点、というか。
紛争の当事者……
もっと具体的に言えば、
現在戦争中の国の
片方の代表が戦時中に日本の国会に来て演説する、と。
これは
今までの戦後日本の歴史ではあり得なかった事実で、
メディアは
この点をハッキリ言及するべきだと、
私はそのように考えているのですが
ニュースなどでは
ほとんど触れられていません。
簡単な説明が付けられる程度で、
この点を掘り下げた言及は全くありませんね。
この点、
私は非常に不満というか、
今回の演説に対する扱い、メディアの解釈が
『非常に危ういなぁ』と、
そのように見えてしまいます。



戦争の当事者を国会に招いて演説させているんですから
ロシアにとっては明確な敵対行為なわけで。
日本も
ウクライナ侵略戦争における
敵勢力の一員として攻撃対象になるんですよね。
って、
ロシアへの経済制裁に日本が参加した時点で
すでに
ロシアは
日本に対して
宣戦布告に等しい恫喝をしていますので。
ウクライナ大統領を
日本の国会に招いてオンライン演説させたことで
ロシアに敵視されたところで。
今更な話なのですけど。
だからといって、
国民に何の説明もなしに素通りして良い、
とはなりません。
国民ひとりひとりが
当人にとって正しい選択、判断ができる環境であるためには
やはり
きちんとした説明があるべきでしょう。



さて、
今回の演説に関して
何人かの方が
メディアとは個別に
独自に日本語訳をおこして。
ネットに公開しています。
なので、
そちらもいくつか選んでブックマークをつけてみました。
訳者によって、
微妙に
言葉の解釈というか表現が変わっていますので。
こういう翻訳は
いくつかを見比べてみて
総合的に
文脈のニュアンスをつかむのがよいと思ったり。
とくに
日本国内の主要メデイアは、
意図的に
文意を省いたりするので鵜呑みにできないんですよねぇ……
いまもって現在進行中な
ロシアのウクライナ侵略戦争に関しては
日本国内でも
ウクライナ支持からロシア支持の人まで。
様々な意見があって。
ややもすると、
単純な善悪二元論に落とし込んで
その場の勢いで
異なる意見を押し流そうとする人もいたり。
変な陰謀説を唱える人もいたり。
空虚な平和論人命第一主義が飛び出したりして。
私的には
日本国内のメディア界隈は
初めて直面したリアルな戦争当事者体験で
(日本場合、前線で戦う兵士ではなくて
(後方支援部隊というか勢力ですが
シッチャカメッチャカになっている感が強いですから。


 

 

www.yomiuri.co.jp

 

「既存の国際機関が機能しないので、新しいツールを作らなければ」…ウクライナ大統領国会演説要旨

 23日に行われたウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領による国会演説の要旨は次の通り(在日ウクライナ大使館の同時通訳に基づく)。
ゼレンスキー氏、国連改革へ日本の主導力に期待…「露がサリンなど化学兵器準備」と危機感
     ◇      

国会内で行われたウクライナのゼレンスキー大統領のオンライン演説(23日午後、東京都千代田区衆院第1議員会館で)=源幸正倫撮影
 本日は、ウクライナ大統領として史上初めて、直接皆様に話ができることを光栄に思う。両国間は8193キロ・メートルの距離があるが、自由を感じる気持ち、生きる意欲には差がない。(ロシアが侵攻を始めた)2月24日に実感した。日本がすぐ援助の手を差し伸べてくれた。心から感謝している。
 チェルノブイリ原子力発電所で1986年に大きな事故があった。周囲30キロ・メートルはいまだに危険だが、原発は(ロシアの)支配下に置かれた。核物質の処理場をロシアが戦場に変えた。閉鎖された区域をウクライナへの攻撃準備のために使っている。ウクライナでの戦争が終わってから、環境被害の調査に何年もかかるだろう。ウクライナには現役の原発が4か所ある。全て非常に危険な状況だ。既にヨーロッパ最大のザポリージャ原発が攻撃を受けた。
 公共施設が被害を受け、環境に対するリスクになっている。先日、スムイの化学工場でアンモニア漏れが発生した。サリンなどの化学兵器を使った攻撃もロシアが今、準備しているという報告を受けている。核兵器を使用された場合の世界の反応はどうなるか。今、世界中の話題になっている。
 ウクライナは28日間にわたり、大規模な攻撃に対し国を守っている。1000発超のミサイルで数十の街が破壊されている。家族や隣人が殺され、彼らをきちんと葬ることさえできない。数千人が殺され、そのうち121人は子どもだ。多くのウクライナ人が住み慣れた家を出て避難している。国際機関も国連安全保障理事会も機能しなかった。改革が必要だ。
 侵略者に対し非常に強い注意をしなければならない。平和を壊してはいけないという強いメッセージが必要だ。責任のある国家が一緒に平和を守るために努力しなければならない。
ゼレンスキー氏、国連改革へ日本の主導力に期待…「露がサリンなど化学兵器準備」と危機感
 アジアで初めてロシアに対する圧力をかけ始めたのが日本だ。制裁の継続をお願いする。ウクライナへの侵略の津波を止めるため、ロシアとの貿易を禁止しなければならない。 ウクライナでは地域の復興も考えなければならない。避難した人たちが、ふるさとに戻れるようにしなければならない。日本の皆さんもきっと、そういう気持ちが分かると思う。
 また、既存の国際機関が機能しないので、(侵略を止める)新しいツールを作らなければいけない。日本のリーダーシップが、ツール開発のために大きな役割を果たせると思う。
 日本は、調和を作り、維持する能力が素晴らしい。ウクライナ人は日本の文化が大好きだ。2019年、私の妻が、目がよく見えない子どものためのプロジェクトに参加し、日本の昔話をウクライナ語で(本を耳で聴く)「オーディオブック」にした。日本の文化は非常に興味深い。
 (日本とウクライナは)距離があっても価値観がとても共通している。ということは、もう距離はないことになる。心が同じように温かい。ロシアへのさらなる圧力によって平和を取り戻すことが出来る。アリガトウゴザイマス。ウクライナに栄光あれ。日本に栄光あれ。

 

 

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