kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

原子力産業の終焉 日本の犯した3つの大罪

たいそうな見出しを付けてみましたけど。
このところ原子力産業への風当たりについて、
イタリアでは脱原発国民投票で決したり、ドイツも脱原発を宣言したり、とかとか。
脱原発・反原発が世界的な潮流となりつつあります。
それに対して、原子力産業に従事する人達は、あの手この手で説得を試みているのですけど。
どちらかというと原発容認派である私が聞いていても、原発推進派の説明は心に響きません。
石原幹事長は、脱原発の主張を一時的なヒステリーとか言ったそうですけど。
果たしてそうなのでしょうか。
私はそうは思いません。
今起きている世界的な脱原発運動は、ひとえに「福島第一原発事故」の結果を見た、
人間としての素直な心情だと思います。
それは
地震津波によって、原子炉が傷つき、大量の放射性物質がまき散らされ汚染されたからではなく、
日本政府と東電と、原子力産業に従事する事業者たちの対応のまずさによるものだと思います。
今回の原発事故において、
日本は原子力産業の歴史の中で決して許されることのない三つの過誤を犯しました。
そのために、世界中に原子力産業に対する不信が高まり、脱原発の大合唱を引き起こしてしまった、と私は思っています。
アメリカやフランスなど、原子力推進国からすれば、日本政府高官と東電の責任者は、
スナイパーを雇ってドタマをかち割ってやりたいぐらいの、戦犯でしょう。
しかし、政府高官うや東電は自分たちが何をしたのか、わかっていないように見えます。
なので、そのことについて、ここに書いておこうと思います。
まず第一の大罪について。
これは初動の失敗です。
と言っても問題は、全電源を喪失したこととか、注水・ベントが遅れて水素爆発が発生したことではありません。
「想定外」という言葉を連発して、原発事業の責任者たるべき政府と東電が、責任逃れともとれる発言を繰り返したことです。
今回の地震と、それによって引き起こされた巨大な津波については、1000年に1度の規模なので、
想定することが難しかったのは理解できます。
しかし、絶対安全を謳っていた以上、政府と東電が事故に際して真っ先にやらなければならないことは、
巨大な地震津波を想定できなかった事実について、責任をとり謝罪することであったはずです。
安全運転が前提なのですから、
事故が起きた場合には、安全が破られたことを詫び、
その原因を究明し対策をとって次の安全を保障する姿勢を明確に示すべきでした。
しかし、政府も東電も事故直後、
想定外の事故が起きた責任について責任あるべき地位の人間が謝罪することはなく、
「想定外」の天災が原因故に責任を免れるごとき、答弁を繰り返しました。
また、このような論旨の天変地異免罪論ともいうべき政府・東電弁護論は未だに見られます。
原発を肯定し推進するならば、これは間違った主張だと思います。
想定外での事故を認めるということは、原発は安全ではないこと=危険な存在として認めることと同義です。
危険な原子炉を運転することが、認められるわけがありません。
しかし、
政府と東電は、「想定外」という言葉を使って、安全を保障する姿勢を放棄してしまったのです。
世界に向けて、原発は安全ではないんだ……と自らの言葉で発信してしまったのです。
今日の脱原発の流れは、すべてここに起因していると思います。
というわけで……
今日はここまで。残りはまた別の日に。