今回の福島原発事故で、東電がこれまで何をしてきたのか、いろいろと情報が流れてきてます。
その中には、東電が津波に対して対処を怠ったわけではなく、
柏崎原発で震災を受けた件を重く見て、まず耐震補強を優先し、それが終わって、
さて今度は津波対策に取りかかろうとした矢先に被災した。というような情報もあるようです。
その話の真偽はともかく、
今回の福島原発事故によって、
現存する他の原発は、耐震、津波、電源供給など、さらなる危機対策が必要になってきました。
しかし、いろいろな対策をとるのは、いいのですけど。いったい、どこまでお金がかかるのでしょうかね。
福島原発によってわかったことは、
１０００年に一度の地震だろうが、当たり前のように起きる、現実の無情さであり、
わかっていることには、すべて備えておかないと、とても安全など手にできない、現実の過酷さであり、
一度事故が起きてしまえば、手の施し様がない、原子力の厳しさであり、
放射能に対する人間の無知・無力さでした。
事故を起こさないためには、莫大な資金をかけた施設が必要で、
いったん事故が起きてしまうと、
周辺住民への補償は莫大な金額なり、
さらには、事故を起こした発電機を再起動するまでには、多大なコストをかけた改修が必要で、
同時に、安全性を確認してもらい、認可してもらうまで、長い時間を必要とする。
などなど、
原発って、国土の狭い日本で取り扱うには、どう考えても割に合わない商売だと思うのですけど。
これから、いったいどうなるのでしょうかね。
全国各地の電力会社様方は、いったいどうなさるつもりなのでしょうか。
