kg_noguの愚痴日記

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この人はこれで良いのだろう――鳩山元首相が訪中、日中関係緩和の糸口になるか―中国メディア

今日の気になるニュース。
かつて「ルーピー」とまで言われた元首相の話題です。


鳩山元首相が訪中、日中関係緩和の糸口になるか―中国メディア - 最新ニュース|MSN トピックス 鳩山元首相が訪中、日中関係緩和の糸口になるか―中国メディア - 最新ニュース|MSN トピックス


しかし、この人の日本国内での人望の無さは、歴史的ですねぇ。
ここまで人望のない元首相って、この人と「菅直人」ぐらいじゃないでしょうか。
そう考えると、民主党って人材が決定的に不足していたのだなぁ。と思います。
小沢一郎」たったひとりじゃ、何もできませんよねぇ。

さて、この記事が気になったのはそういう事が書きたかったわけではなくて。
この元首相の行動・発言について、日本政府=安倍政権は折り込み済みではないか、ということを書いておきたかったのです。
もう少しすると安倍政権が発足して一ヶ月になろうか、というところなのですけど。
ここまで見ている限り、滑り出しとしては順調で合格点ではないかと思います。
しかし、打ち出している政策や外交方針など、明らかになってきた内容を見ていると、前回政権を担った6年前と大きく変わったかというと、
行政改革、教育の再生、集団的自衛権の法定、方向的にはさほどかわりが無いように見えます。
むしろ前回の延長線上にあり、
経済政策についても、規模こそ違いますが従来型の自民党対策イメージが強い内容ですし。
ただ、はっきりと大きく異なっているのは、外部環境=外交面で、かつての安倍政権は親中、親韓のイメージが強かったのですけど。
今回は、国内世論に押されてか、反中、反韓……対決姿勢が際立っています。

私見として、安倍政権の滑り出しがうまくいっているのは、この反中、反韓対決姿勢によるものではないか、と思っていたりします。
前回の安倍政権では、日中韓FTAを強力に推進しようとしたのですが、それにともなって、
政権内の閣僚不祥事が次々と出てきたり。
従軍慰安婦問題が激化したり、
政策以外の面で横槍が入ってきて、政権が潰された印象を受けるのですよ。
今回はその経験を踏まえて、
中国、韓国とは一定の距離を置き、必要ならば挑発して、ことさら対決姿勢を演出しているように感じるところがあるのですよねぇ。
ただ、対決姿勢ばかりで中国外し、韓国外しを進めて、この2か国から距離を置こうとするのは政権の安定のために必要なことなのかもしれませんが、
アジア全体を考えたとき、この2か国の影響を排除することは不可能です。
なので、政権の外にパイプを残しておこう――ということで、今回の鳩山元首相みたいな突発的な行動・発言についても、わざと放置しているのではないかと思います。
その方が、アジア外遊がやりやすい、と踏んでいるのではないかなぁ。

……確かな裏付けはないのですけど。

追記:
今回の安倍首相のスタンスが、ルーピー元首相と似通っていることについては、こういう記事から読み取れます。


「開かれた、海の恵み」発表予定だった首相演説の要旨+(1/2ページ) - MSN産経ニュース 「開かれた、海の恵み」発表予定だった首相演説の要旨+(1/2ページ) - MSN産経ニュース

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安倍晋三首相がジャカルタでの発表を予定していた政策演説「開かれた、海の恵み」の主な内容は次の通り。
日本の国益とは、アジアの海を徹底してオープンなものとし、自由で平和なものとし、世界・人類の公共財として保ち続けるところにある。日本はこの目的を達するため、20世紀後半から一貫して2つのことに力を注いできた。
1つは米国との同盟だ。世界最大の海洋勢力、経済大国である米国と、アジア最大の海洋民主主義であり、自由資本主義国の日本とは、パートナーをなすのが理の当然だ。今こそ日米同盟に一層の力と役割を与えなくてはならない。
いまひとつのモチーフとは、海洋アジアとのつながりを強くすることだ。ASEANとの関係はわが国外交にとって最も重要な基軸だ。新しい決意をこの地で述べたい。5つを原則とするものだ。
第1に思想、表現、言論の自由−人類が獲得した普遍的価値は十全に幸(さき)わわねばならない。第2に、最も大切なコモンズ(公共財)である海は、力によってではなく、法と、ルールの支配するところでなくてはならない。これらを進める上で米国を大いに歓迎したい。第3に、日本外交は自由でオープンな、互いに結び合った経済を求めなければならない。第4に、日本と皆さんの間に文化のつながりが充実をみるよう努める。第5が、未来を担う世代の交流を促すことだ。
私にとって最も大切な課題とは、日本経済をもう一度力強い成長の道に乗せることだ。伸びゆくASEANと結びつき、海に向け自らをもっと開放することは必要にして欠かすことはできない事業だ。ASEANやアジアの若者を招くプログラムを拡充、強化する。3万人の若者をアジア諸国から日本に招待する。

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安倍首相がアジア外遊先で講演する予定だった内容は、
かつてのルーピー元首相が唱えた「友愛の海」と非常に似通っています。

ただし、ルーピー元首相は脱アメリカ、親中、親韓の立場をとったのとは異なり、
安倍首相の演説は、親米の枠組みの中、反中・反韓の立場で提唱されるもの、だということです。