kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

騙された痛みは忘れない、というだけだ――【萬物相】PSYとイタリアの観衆

今日の気になるニュースは……橋下市長の慰安婦発言騒動に関連する記事を探して、韓国メディアをあれこれ見てまわっていた中で見つけた記事です。


Chosun Online | 朝鮮日報 【萬物相】PSYとイタリアの観衆 Chosun Online | 朝鮮日報

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記事入力 : 2013/06/02 09:45

1995年、サッカーの英プレミアリーグマンチェスター・ユナイテッドFCのFWエリック・カントナが相手DFをけり、レッドカードを受けた。相手チームのファンたちは一斉にブーイングを浴びせた。フランス代表経験のあるカントナは「キング・エリック」と呼ばれるマンUの看板スターだった。そのカントナが選手出入り口から退場する間もブーイングは続いた。熱くなりやすい性格のカントナは、フェンスを飛び越えて相手チームのファンに跳びげりを食らわせた。これが有名な「カントナのカンフー・キック事件」だ。カントナは出場停止10カ月と懲役2週間を言い渡されたが、後に社会奉仕120時間に減刑された。
この件以来、欧州のサッカー・スタジアムの様子が気になり、実際に数回観戦した。観客席は想像以上に熱かった。歌と歓声で耳が詰まったようになり、隣の人と会話すらできない。試合が少し熱を帯びてきたかと思うと、全観客が立ち上がってその場で飛び跳ねたり、腕を振ったりした。普段ネクタイを締めているビジネスマンも、ジーンズをはいてサッカー場に来れば別人になった。
小説『ブリキの太鼓』などで知られるドイツのノーベル文学賞作家ギュンター・グラスは、サッカーを称賛する詩『夜の競技場』で「ゆっくりとサッカーボールは空に浮き上がった/詩人は孤独にゴール前に立ち、審判は笛を吹いた」と詠んだ。しかし、アルゼンチンの作家ホルヘ・ルイス・ボルヘスは「チェスで始まりサッカーで終わる国が何をするというのか」と嘆いた。ボルヘスはサッカーが極端な民族主義のぶつかり合いの場になることを懸念したのだ。イタリアの作家ウンベルト・エーコは、サッカーの中に「地域主義ファシズム」が存在するのを感じ取り「サッカーは好きだ。しかしサッカーファンは嫌いだ」と語った。
歌手PSY(サイ)が先月26日(現地時間)、ローマのサッカー場で大ブーイングを受けた。今年のイタリア・サッカークラブのチャンピオンを決める「2013コッパ・イタリア(正式名称TIMカップ)」決勝戦直前だった。PSYは世界的ヒット曲「江南スタイル」を歌い「乗馬ダンス」を披露した。ところが、観客席のムードは冷ややかで、ひいきチームの応援歌を歌ったり、爆竹を鳴らしたりしていた。そして歌が終わるとブーイングが巻き起こった。決勝戦はローマを本拠地とする宿敵チーム、ASローマSSラツィオの対戦とあって、いつになく緊張した空気が漂っていた。観客はPSYの歌に耳を傾ける余裕がなかったようだ。
それでもPSYは毅然(きぜん)としていた。もともと何事にもめげない男だが、この出来事にも動揺することなく「イタリアを愛しいます」と言ってステージを降りた。イタリアのインターネットユーザーたちは「観客はPSYをなめているわけではない」として、ライバルチームをたたきのめしてやろうと意気込んでいる観衆にアジア人歌手の歌を聞かせた主催者側のセンスのなさが原因だと話している。しかし、ASローマのファンには、先月12日に相手チームの黒人選手を愚弄(ぐろう)する人種差別的なやじを浴びせ、試合中止という事態を招いた「前科」がある。やじやブーイングは応援の一種とは言えないだろう。ファンたちは世界的スターのライブ公演に対して最低限のマナーを守るべきだった。

キム・グァンイル論説委員
朝鮮日報朝鮮日報日本語版

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コッパ・イタリア(イタリアのサッカークラブチームチャンピオンズカップ、日本でいえば天皇杯みたいなものですかね)の決勝戦
ローマ対ラツィオの試合前の祝賀パフォーマンスに、江南スタイルで有名な韓国のラッパーPSYが出演したところ、スタジアムを埋め尽くしたファンから一斉に激しいブーイングを浴びたことについて。
韓国メディアの論評なのですが、決勝戦を前にして興奮したファンが、早く試合をみたいがためにPSYのパフォーマンスを拒否した、みたいな説明がされています。
しかし、中には『人種差別』とも捉えられるヘイトスピーチもあったようで。本当にそれだけなのかな、と思っていたところへ。
納得いく説明をしてくれた記事が、日本人のブログにありました。


イタリアは思った以上に恨み骨髄だった 〜アフリカの開発支援に望むこと〜 | うさみのりやのブログ(土曜定休) イタリアは思った以上に恨み骨髄だった 〜アフリカの開発支援に望むこと〜 | うさみのりやのブログ(土曜定休)

2002年W杯の決勝トーナメント一回戦の韓国VSイタリア戦で、韓国に都合の良い誤審が連発されて、その上さらにイタリアのスター選手が不可解なレッドカードを受けて退場、
韓国がイタリアに勝利した、八百長疑惑の強い試合の恨みをイタリアファンは忘れていなかった、というものです。
……まあ、そうだよね。さもありなん。この試合というか、2002年の日韓合同W杯での韓国の暴挙は『テコンドーサッカー』としていまでも語りぐさですし。
その後の、2006年でのドイツW杯での武勇伝も有名ですし。
イタリア以外に、韓国チームを嫌っているファンは、フランスにもドイツにも、他にもたくさんいますしねぇ。
日本のファンも大嫌いですし。
そんな恨みが爆発した、と言われた方が、しっくりしますよね。

でも、韓国のメディアは口が裂けてもそんなことは言わないわけで。『韓国人は嫌われ者だ』とは書けないみたいです。
この時のPSYへのブーイングに関するインターネットのコメントにも、一部でPSYのことをボロクソに書いていた物があったのですが。それも意図的に避けて取り上げていませんし。
日本のメディアなら『日本人は嫌われている』と、鬼の首でもとったように自慢げに書きまくるのだけどなぁ。
どちらがいいのですかね? どちらもダメかな……

というか、事前のリサーチってどうなっていたんでしょうかね。
ちょっと調べたら、火薬庫に火種を投げ込むような物だって、分かりそうなはずですけど。
おとなしい日本人叩きばかりしているから、ごく普通の人たちの行動がわからなくなっちゃったのかなぁ。