kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

アニメで気になる話題、もう一つ「君の名は」――漫画家・江川達也氏が映画「君の名は。」を斬る

まあ、なんか炎上したそうで。
「プロの目から見たらつまらない」と言いつつ、
気になった問題点がこれだと、
批評の内容について、
「あんたプロなの?」って批判が出てきても。仕方がないかなぁ。


漫画家・江川達也氏が映画「君の名は。」に苦言 「感情移入できなかった」 - ライブドアニュース 漫画家・江川達也氏が映画「君の名は。」に苦言 「感情移入できなかった」 - ライブドアニュース

9日、漫画家の江川達也氏が自身のFacebook上で、大ヒット中のアニメ映画「君の名は。」に苦言を呈した。
君の名は。」は、田舎町の女子高校生と、東京の男子高校生が入れ替わってしまう物語だ。公開後の10日間で動員290万人、興収38億円を突破し、大ヒットとなっている。
江川氏は家族で「君の名は。」を観たという。しかし、大勢の高評価とは異なり、江川氏は「悪くはないが、思ったよりスケールが小さかった」「キャラクターの絵が好みじゃなかったのとエロス要素がなく楽しめなかった」と否定的な言葉を並べる。
さらに、江川氏は「主人公たちが、極端に頭が悪いのも感情移入できなかったところだが、ヒットするためには、頭が悪いという要素は必要なのだろう」「作り手のメタ認知能力(自身を客観視する力)が低いのかなー、とも考えられる」と分析した。
続けて、江川氏は「背景や小物に力を入れる監督だが、逆に力を入れたぶん、ユルい背景のパースの狂いが気になってしまった」と、漫画家ならではの視点で作品を斬ってみせる。
そして最後に、江川氏は「まあまあ楽しめたので時間と金返せ。とは言わない」といいつつも、自身だけでなく、一緒に観に行った家族全員が低評価だったと付け加えていた。

突っ込んでいるのは、細部で、技術的なところだし。
ある意味、
重箱の隅つついているようなもんだから、個人の好み、と言える部分、と。
他の人から見たら、
それで「プロからみたらつまらない」という批評を出しても、
「技術的にどうこう言われてもなぁ〜……」と醒めた答えが返ってくるだけだろう。
映画、って技術見に行く所じゃないし。


ただ、
私としても、最近のマスコミというか、アニメ・サブカル系ライターの新海監督の持ち上げ方は気持ち悪く感じる。
とくに、「宮崎駿」の後継者候補の一人とか。いや、それは持ち上げすぎだから。
そういう空気に、江川達也さんが釘を刺したくなったのだとしたら、その気持ちも分からなくもない。
宮崎駿」の凄いところは、音声を消して動きだけ見てても、それなりに楽しめる部分。
画面を目で追っているだけで、なんとなくストーリーが分かって、面白いんですよね。
もちろん、音声があると、なお面白い。
歌のないミュージカルとして成立させているところは、余人ではなしえない非凡な才能だと思います。
しかも、舞台は日本であって日本でない世界だし。
となりのトトロ」とか「千と千尋の神隠し」とか。
おとぎ話の世界、そのままを切り取ってきて形にしたようなストーリーで。
物語の中から、
日本人の文化とか風俗とか、生活習慣とか、そういうモノがスッパリ抜け落ちてて、
それでも、きちんと成り立っているんだよね。
日本人の感性を持っていなくても、物語世界に入り込めて、共感できる様になっている。
この辺は、
宮崎駿」の後継者として名前のあがっている「庵野秀明」とか「細田守」とかも、
やはり上手くまとめていて。
いい意味で、「ジャパニメーション」化して日本っぽい「ローカルな世界観」を消し去っている。
新開監督はこの辺どうなんだろう。
っていうと「うーん」と首を傾げざる得ない。
「君の名は」はまだ見てないけど。
過去作は一通り見た中で、
「日本社会的な空気感」とでも言うべきものだろうか。そういうモノがなくなると、とたんに世界があやふやになってしまう、というか。
あと、
やたらと、主人公たちが喋って、体を動かしたボディーランゲージが少ない。
詩的な映像美は素晴らしいんだけど、
「それはアニメーションでなければいけないのか?」って部分が、
細田守」や「庵野秀明」と比べると、すごく貧弱だろうか。
だからアニメーション作家としての地位を確立することは、このままでは難しいだろう。
宮崎駿」の後継者、ということでは、どうでしょうねぇ。
そういうことをきちんと指摘した上での、新海監督賞賛ならいいのだけども。
昨今の持ち上げ方は……



あまり、
周りが騒ぎ過ぎると、本人の才能を押しつぶしてしまうような気がするなぁ。

私的には危惧したりします。

あと
ポスト「宮崎駿」としては「水島努」監督の方じゃないかなぁ。と。
今の所、オタク色が強い日本市場向けアニメばかり手がけているのだけど。
世界市場に向けた作品も、
そろそろどこかの企画で作ってくれないかなぁ。とひそかに期待しております。
もしかすると、今はたくさん仕事とってお金を貯めている時期で、
その貯めたお金で、再来年あたりにオリジナル企画で勝負に出たりするのかもしれませんけど。とか勝手に期待しております。
ただ、水島監督は、なんとなく「テレビマンガこそジャパニメーションの真骨頂」と考えている風が見えなくもないので。
このまま「テレビマンガ」にこだわって、
「テレビマンガ」として世界一斉配信できるスタイルを作っていきたいのかも、とも予想したり。
その意味でも、
目が離せない人であります。