年齢とか、健康とか、そういうことではなくて。
時代の区切り、というか。政治活動の節目というか。
一つの役割を終えた、
そういうことなのだろう。と。
今の日本政界の自民1強状態、
その前の民主党政権への政権交代の反動と言えるのですけども。
その民主党政権が誕生するきっかけとなったのが、
自民党の小泉政権での『郵政解散』です。
あそこで、
自民党が『郵政民営化賛成派』と『反対派』の大きく二つに分かれました。
そして、この平沼さんや亀井さんなど派閥の領袖と言われる方が、
自民党を割って何人も出て行きました。
他にも、
自民党を出るつもりはなかったけど、公認を受けられず、
一時無所属になった人も居ました。
このゴタゴタが治まるのは、小泉政権の次の安倍政権……でもおさまらず、
自民党内がバタついている間に、
小沢一郎さんが有力野党をまとめてあげて、
新生『民主党』として一大政治勢力に仕立て上げ、
政権交代まで漕ぎ着けたのですね。
その『民主党』も政権を維持出来ず転落して、
今では『民進党』と名を変えてしまう、など、
四分五裂してちりぢりなり、消滅も間近です。
郵政民営化から始まった一つの『政治改革』が終わりを迎えた、
と言ってもいいのではないでしょうか。
おそらく、
その事はご本人もよく分かっているはずで、
だから自民党に復党したのだと思います。
自民党の平沼赳夫衆院議員(78)(岡山3区)が、「10月10日公示・22日投開票」予定の衆院選に出馬せず、政界を引退する意向を固め、地元後援会幹部に伝えたことがわかった。
平沼氏は2015年に脳梗塞こうそくを発症し、現在、リハビリ中。秘書は「急な解散となることで、リハビリが間に合わなかった」と説明している。
平沼氏の後継に次男の正二郎氏(37)が出馬する予定で、23日にも同党県連に公認を求める。岡山3区では自民党の阿部俊子衆院議員(58)(比例中国)も立候補する予定だ。
平沼氏は1980年に初当選し、当選12回。運輸相や経済産業相などを歴任し、2005年に自民党を離党。たちあがれ日本や次世代の党などを経て、15年に自民党に復党した。2017年09月22日 13時31分 Copyright The Yomiuri Shimbun
あと、
もしかするとこの方の訃報も、
一つの区切りとして、なにかしらの影響があったのかもしれませんね。
羽田孜元首相が28日午前、老衰のため東京・世田谷区の自宅で死去した。82歳。関係者が明らかにした。東京都出身。葬儀は9月8日午後1時から東京都港区南青山2の33の20、青山葬儀所で。喪主は妻綏子(やすこ)さん。羽田氏は政界引退後、多発性脳梗塞で闘病していた。
成城大卒業後、小田急バス勤務を経て昭和44年に衆院旧長野2区で初当選し、当選14回。自民党旧竹下派出身で「七奉行」の一人に数えられ、中曽根、竹下両内閣では農相を務めた。リクルート事件を受け、自民党選挙制度調査会長として政治改革に取り組み、小選挙区導入の旗振り役となった。
宮沢内閣では蔵相に就いたが、平成5年6月に野党が提出した宮沢内閣の不信任決議案に賛成。小沢一郎氏らと共に自民党を集団離党して新生党を結成し、同年8月に発足した「非自民」勢力7党1会派による細川連立政権では副総理兼外相を務めた。
とかとか、
過ぎ去った10年に思いをはせている間に、
北朝鮮がまたなんかやってくれたような。
単なる地震だとか、核実験だとか。
情報が錯綜しているみたいですけども。
『郵政解散』で世の中が『小泉劇場』に熱狂していたあの頃は、
こんなに騒がしい緊迫した時代が来るとは夢にも思ってませんでした。
日本の首相が北朝鮮に乗り込んで、
直接首脳会談で、拉致問題を協議するとかね。
今から15年前にはそんなこともありましたよ。
そこで、
核問題もケリを付けていたら……いや、それは無理だな。
思えば平和な時代だったんですねぇ。アメリカの超高層ビルにジャンボジェット機が突っ込む世の中でしたけど。
今は、
日本にミサイルが降ってきそうな世の中です。どちらが『平和』なんでしょうかねぇ。
私的には、
日本政府が朝鮮総連の締め出し(……中央本部ビルの売却の件です)を進めた時点で、
おそらく、
日本と北朝鮮の間に決定的な何が起きたのだろう、と推測しているのですけど。
いちおう、
この売却は落ち着くべき先へ落ち着いたようで、
いまだに日本と北朝鮮のあいだには、細いパイプが維持されているみたいですね。
とか話が脱線しましたけど。
『政治改革』という一つの時代に区切りがついた、と
そんな印象を強く受けたニュースだったので、
記事にブックマークを付けてみました。
このまま当面は、
自民一強の時代が続くのですかねぇ……
私的には、
今の自民党がまた分裂するような政治課題が持ち上がらない限りは、
今の『一強』状況が続く気がしてします。
そして、
次に自民党が分裂するような政治課題は、『社会保障』『年金健康保険の改革』だろうと。
増税して現状を維持するのか、
それとも、
増税はしない。その代わり国民皆保険をやめて、保険を民営化する、とか。ね。
そういう話が本格化してきたときに、
自民党が割れるのだろうなぁ。と。
早くそんな日がこないだろうか、と願っています。
たぶん、私が死ぬより先に、そんな日が来るでしょう。