kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

うーん、なんとなく言いたいことは分かる、気がする……――KADOKAWA側『けもフレ』監督の降板騒動受け経緯説明

なんか、一部方面でえらい騒動になっているっぽい、この話。
いろいろ情報を調べていたら、アニメを作っていた制作会社って、
中野にあったんですね。
しかも、
住所をよくよく調べてみたら、
元TUTAYAが入っていたビルがあって、
その向かいに郵便局があって、
その裏に学校とかがあるのですけど。
その並びの一角ですよね。
専門学校の裏の奥、っていう
ほとんど住宅地の中のアパートの一室。
何度か前を通ったことありますよ。って場所で。
中野のアニメスタジオって、トムス・エンタテイメントの本社が
元職場のすぐ近くで。ドカーンとデカいビルに入っていて。
そっちのイメージばかり強かったのですけど。
けものフレンズ」の制作スタジオが
あんな、
こんじまりとした場所にあるとは思いませんでした。


ところで、
今回の監督降板騒動について、
けものフレンズ』プロジェクト本体側から、正式なコメントが出てきたわけですけど。
まあ、何が原因なのか。分かる人には分かる内容になっています。
ぶっちゃけ、
TV放送終了後に自主制作として短編がネット公開された、
その取り扱いについて、
ぶつかったんですよね、コレ。


私のお仕事はゲーム方面ですけど、
これに似た事例は、けっこうあるので、
なんとなく角川さんの言いたいことも分かります。
正常化、って例の動画を取り下げてくれ、ってことなんだと思います。
それをヤオヨロズ側というか監督側が拒んだので、
ポシャったのかなぁ……と。
推測したりするのですけど。
実際にどうなんでしょう。
なんか角川というかニコ動に動画アップは口約束でオーケーしちゃったぽいけど、
ここに来て問題になってきたので。
それで、もめてしまったっぽい話も出てますね。


ただ、
あの『自主制作』と銘打たれた動画については、
版権マネジメントの現場もちょっと見てきた私的には、
『これマズいだろう』と、見た瞬間に思いました。
アレの存在は、
著作権の管理上、すごくややしいことになるのです。
簡単に言うと、
著作権者が誰なのか、って『権利者』が、
あの自主制作動画の公開でアヤフヤになってしまうのですね。
あれが、
版権管理部門の承認の上に公開されていたら問題なかったのですけど、
たぶん、
今回の騒動に対してリリースされたコメントの中で、

>>『情報は事前に共有してほしい旨の正常化』

って出てますので。
版権管理部門にはいっさい話を通さずに、公開されたのだと思います。
となると、どうなるか。と言いますと……
私も専門ではないので、用語等までは覚えていないのですけど、
違法アップ動画の削除申請とかがすごく面倒なことになるのです。
プロジェクトの版権管理部門が、
違法動画をアップしているサイトに削除申請を出しても、
「あなたはこの動画の権利者ではありません」って事を言われて申請が通らない場合が出てくるのですね。
なんでそうなるのか、というと。
アニメ動画については、
版権管理部門では権利が管理できていない、委任されていない、
個々のクリエイターが個別に権利を管理している状態が、
あの自主制作動画の公開で生まれてしまったからです。
ちょっと話は変わりますけど、
かつてはアニメとかゲームで、
同人誌で勝手に設定集を売り出す事態が横行したのですけど。
その時にも同じ問題を抱えていました。
それで、けっこうガチガチやりあった時代がありました。
なので、
今は、制作委員会の一括になって、
その手の同人誌販売とかはなくなってきてます。
部数的に100部とかで、即売会だけでの限定販売とか、
商売にはならない程度での規模で、とか、
リテイクカットの寄せ集めとかで、それだけ見ても訳分かりません、とかだと。
お目こぼしとかありますけど。
ガッツリ1000部以上売り上げる、きっちりした設定集とかは、
それなら企業ブースできちんとやりますよ体制になっています。
何がいいたいか、というと。
個別に、クリエイターが販売する実績を作ってしまうと、
作品の権利者は
クリエイター本人に移ってしまって、
すべてにおいてクリエイター本人の承認の元で権利の管理が行われなければならなくなるんです。
管理部門に委任、てのが認められなくなるのですね。
実際、委任されていない事実が、同人誌とか、動画の公開によって積み上がっていくわけです。
動画の違法公開者とかが、この辺のことを裁判で突いてくると、
もしくは削除申請について、
この辺をついて異議を申し立ててくると、
本当に面倒くさい裁判というか調停というか、
書類の山になります。
今回は、
違法動画を例にして説明しましたけど、
この問題は、
権利の管理全体に問題が出てくるんですね。これは、『利益』の配分の問題に直結します。

正式リリースされたコメントからは、
その辺の面倒くさそうな匂いがしてますので。
角川側がキレちゃったのかなぁ……と。
もしかすると、キレちゃったのは監督側かもしれません。
『最初に言ってた話と違う』と。
とりあえず、
けものフレンズのリリースページは
ブックマーク貼っても、ニュース記事の内容がどんどん流れていくっぽいので。
リリースされたコメントを
コピペしましたけど、許してください。





「『けものフレンズ』の映像化プロジェクトに関するご報告」としたメッセージでは冒頭、続編の制作体制について「同体制での継続か、新体制での新たな表現かも合わせて検討中で、現時点においてもまだ何も決定していない状況です」と明かした。当初、3月まで放送されていた第1期の体制で進める方向で調整していたものの「アニメーション制作会社であるヤオヨロズ株式会社より8月に入った段階で辞退したい旨の話を受け、制作体制を一から模索することになっているのが現状です」と伝えている(※ヤオヨロズたつき監督を擁する制作会社)。

 『けものフレンズ』は現在、アニメのみならずゲーム、コミック、舞台など幅広いプロジェクトとしてKADOKAWAを中心に展開されているが、「広く門戸を開放し、理念に賛同していただける方々のお力添えをいただき、世界を広げていきたい。そのために誰のものでもないプロジェクトとして、動物のための『けものフレンズ』として活動を重ねて参りました」と運営側の理念を説明。

 その上で、ヤオヨロズについて「関係各所への情報共有や連絡がないままでの作品利用がありました」と指摘。「映像化プロジェクトとしては次回の制作を引き続きお願いしたかったため、情報は事前に共有してほしい旨の正常化を図る申し入れをさせていただきましたが、ヤオヨロズ株式会社からは、その条件は受け入れられないので辞退したい、とのお返事でございました」と経緯を説明している。

 今後のプロジェクトについては「上記のような経緯で一部滞っておりますが、今後も御協力をいただく皆様と共に作品を守り、ファンを守り、動物たちのことをもっと知ってもらう活動をこれからも初志貫徹、続けていく所存です」とし「映像化に関しましても、改めて、そしてできるだけ早くご報告できるよう進めて参ります」と結んだ。

 たつき監督は25日、「突然ですが、けものフレンズのアニメから外れる事になりました。ざっくりカドカワさん方面よりのお達しみたいです。すみません、僕もとても残念です」とツイート。ネットではKADOKAWAへの批判が噴出し、たつき監督の続投を求める署名が一晩で2万人を超えるなど騒動となっていた。

けものフレンズ」の映像化プロジェクトに関するご報告2017.9.27

けものフレンズプロジェクトA

「「けものフレンズ」に関しまして、すでに新規映像化プロジェクトの制作を発表させていただいておりますが、発表当初より同体制での継続か、新体制での新たな表現かも合わせて検討中で、現時点においてもまだ何も決定していない状況です。
「そのような中、今年1月〜3月に放送されたTVアニメーションと同様の体制を優先として、視聴者のご期待に沿えるべく調整をしておりましたが、アニメーション制作会社であるヤオヨロズ株式会社より8月に入った段階で辞退したい旨の話を受け、制作体制を一から模索することになっているのが現状です。


「「けものフレンズ」は動物ファーストの理念のもと、関わってくださったすべての方々の手によってゲーム、コミック、アニメ、舞台と展開して参りました。広く門戸を開放し、理念に賛同していただける方々のお力添えをいただき、世界を広げていきたい。そのために誰のものでもないプロジェクトとして、動物のための「けものフレンズ」として活動を重ねて参りました。
「しかし、アニメーション制作を担当していただきましたヤオヨロズ株式会社には、関係各所への情報共有や連絡がないままでの作品利用がありました。映像化プロジェクトとしては次回の制作を引き続きお願いしたかったため、情報は事前に共有してほしい旨の正常化を図る申し入れをさせていただきましたが、ヤオヨロズ株式会社からは、その条件は受け入れられないので辞退したい、とのお返事でございました。


「「けものフレンズ」の映像化プロジェクトに関しては、上記のような経緯で一部滞っておりますが、「けものフレンズプロジェクト」は今後も御協力をいただく皆様と共に作品を守り、ファンを守り、動物たちのことをもっと知ってもらう活動をこれからも初志貫徹、続けていく所存です。映像化に関しましても、改めて、そしてできるだけ早くご報告できるよう進めて参ります。


「今後とも様々な「けものフレンズプロジェクト」をよろしくお願いします。


追記:
このリリースの後も、いろいろと情報が流れているのですけど。
けっこうキナ臭い話も出ていたりして。
なんだか、別の裏がありそうな話にもなってます。
どうなんですかねぇ……
仮に別の裏があるなら、
一番ありそうなのが、『納期』の問題ですね。
監督降板でもっとも多いパターンです。
要は、
マネジメント・サイドと制作サイドで、制作期間、その後のテレビ放映時期の見通しが、
一致しなかった。
まあ、一番ありそうなのが、
「来年公開でお願いします」
「物理的に無理です」
「じゃあ、別の制作プロダクションで作ります」
この流れです。
アニメ業界だとけっこうこの手の話はよくありますけど。
しょっちゅうではないですけど。


追記の追記:
というわけで、さらに色々情報を漁っていると、
今回の騒動の発端となった、
アニメ「けものフレンズ」の監督のツィートについて、
ブシロードの社長がツィートで非難っぽいコメントを残しているのですね。
で、
ブシロードから新作の「けものフレンズ」スマフォゲームのリリースが
発表されているのですけど。
これについて、
稼働時期は、現在未定となっています。
この新作ゲームについてかどうかはわかりませんが、
角川所属のけものフレンズのプロデューサーに、
アニメ放送終了直後にインタビューした日経トレンドの5月10日付けの記事が
掲載されているのですけど。
ここでは、新作ゲームを年内にサービススタート=稼働させる、明言しています。
となると、
現在9月末ですから、
年末に稼働としても、プレスリリースでゲームの具体的な画面、内容、稼働日が公表されていないと、おかしいですね。
もう、告知から事前登録などの具体的なプロモーションに入っていないとならない時期ですが、そんな動きはいまのところありません。
(いちおう先日行われた東京ゲームショウでPVだけ公開されたみたいです)
ここからは私の推測ですが、
アニメ監督の降板ツィートにブシロード社長がすぐさま火消しに動いたことから、
けものフレンズ」の新作について、
ゲーム先行で企画を起こしてそれをベースにアニメを作ろうと、
角川側が1期を制作したアニメ制作プロダクション、監督側に持ちかけたのですけど、
どうみても実現不可能な要求が並んでいるので、
アニメ制作プロダクション側が、「この条件で制作することは無理だ」と突っぱねた、
それで降ろされた、って具合じゃないでしょうか。
なんかこれだと、
けものフレンズプロジェクト」が公式にリリースした騒動の説明と、
まるっきり異なるのですけど。
ここまで公表されてきた断片的な情報を集めていくと、
そういう可能性もありそうな……
果たして、どうなんですかね。