kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

これまた懐かしい ―― 東京五輪目標に営業運行 線路・道路両用のDMV

あまりにも懐かしい物がニュースになっていたので。
思わずブックマークを貼ってしまいました。
なんというか、
もう20年以上前の話ですよ。記憶の中にあるのは。
その頃の私は北海道に住んでいて。札幌に住んでいたのですが。
国鉄JR北海道になって、大赤字で不採算路線の整理が大問題になっていました。
こっち(関東)の方に移ってからは、ほとんど聞かなくなりましたけど。
今でも、北海道では毎年の大問題です。
そういう所でも地方格差を感じたりします。けれど……
こっちの人はピンとこないでしょうねぇ。
毎日、誰も乗っていない電車が走っているとか。
1時間に1本しか停まらないとか。酷いときは、1時間に1本も停まらない時間があるとか。
札幌市内だとそういうことはありませんでしたけど。
一歩市外に出ると、すぐ隣でもうそれに近い有様でした。
こうなってくると、
そんな赤字電車をいつまでも走らせておくわけには行かないので
『路線廃止』ということになるのですけど。
これが廃線になる地元にとっては、死活問題になります。
1本しか通っていない電車が、路線廃止になると、街の人口が縮小する。
というのは統計とかのデータでもはっきりとその傾向が出ているので。
なんとか路線存続を陳情して回るのですけど、
国営から民営に移り、政治の介入もそうはできなくなって。
じゃあ、どうしようか。
ということで、
色々なアイデアが寄せられた中にあった一つが、これです。
『地方赤字路線存続の切り札』みたいに取り上げられてました。
今から20年も前に……
JR北海道でずっと実証試験が繰り返されてきたのですけど、
結局、これを使っても赤字路線の採算が取れる……というか、
路線維持出来るラインの採算を確保する目処が立たなくて、
結局実用化は断念されたのですけど。
線路が使える場所は線路を走って、
使えない場所は道路を走って、
車体は安いマイクロバスにして、
……と。
経費を抑えて路線を繋げ、
なんとか公共交通のネットワークを維持しようという試みだったのですけど。
日平均の乗客数が一桁〜二桁とか。そう言う場所では、
とても採算なんて維持できないわけで。線路の維持管理費すら賄えないのですから。
また運転技術も、電車と自動車(バス)の両方が求められる特殊なもので、
それなりの教育が必要になりますし。
専用の人員を配置すると、やっぱりお金が掛かります。
結局、自治体が補助金を出して
バス運行へと切り替えるしかなく。
実用化の目処が立たないまま、
JR北海道での開発は終了しました。


それが、
いつの間にか四国に流れていたとは……
今度は観光用ですか。
生き残ってくれると嬉しいなぁ。



 徳島県高知県を結ぶ阿佐東線を運営する阿佐海岸鉄道は、2020年東京五輪パラリンピックを目標に、線路と道路の両方を走行できるデュアル・モード・ビークルDMV)の世界初の営業運行開始を目指している。観光の目玉として、新車両製造や運転士募集などの準備を進める。
 DMVはマイクロバスを改造し、線路用の車輪と道路用のゴムタイヤの切り替えができる車両。国内ではJR北海道が04年に開発したが、実用化を断念した。徳島県はこれまで、JR北海道から車両を借りて試験運転をしたことがある。
 徳島、高知両県などでつくる「阿佐東線DMV導入協議会」は本年度中に3台の発注を目指している。徳島県は車両製造や駅舎改築のため、本年度予算に約9740万円、高知県は1850万円を計上した。
 阿佐海岸鉄道は、車両が注目され、観光客が訪れることを期待する。同社の岡本真一専務は「地域観光の起爆剤となってほしい」と話す。また、DMVは鉄道よりも人が住む地域に近づけ、乗り換えも必要ないため、高齢者に優しい乗り物だとしている。