数日前から、突如として流れ出した情報ですけども。
この手の話は、
数年前、北朝鮮の要人だった張氏が処刑されたときにも、
それらしい噂が流れていたのですけど。
それを今更、この時期に蒸し返すのは
どんな思惑があってのことなんでしょうかね。
しかも
発信源が中国人だそうですし。
ちょっと前に、
習近平主席の暗殺未遂ニュースやら、
健康不安説やらが流れていましたけど。
そこへ来て。
今度は北朝鮮の一連の騒動に関与した、とか。
関与したのは、
習近平の前の権力者、訒小平の子分だった胡耀邦の子分である胡錦濤前主席だとか。
まあ、
こうしてみると中国共産党ってほとんど閨閥支配だなぁ。と
しみじみ感じていってしまうのですけど。
日本の総理大臣に出てきて『菅直人』のような、
なんの血筋的なバックボーンを持っていない人間が、
あれよあれよと共産党を昇り詰めて、
主席の座に座るってことはあり得ないのでしょうねぇ。
まあ、それはそれとして、
今回の怪情報は、
アメリカの拠点を置く中国人団体が運営するサイトの中で
公開されたそうです。
となると、
この怪情報の公開にはアメリカの思惑も関わっているのでしょうか。
なんか面倒くさいことになりましたね。
【北京=矢板明夫】「北朝鮮の実力者、張成沢(チャン・ソンテク)氏が2013年末に処刑された原因は、中国共産党の周永康・前政治局常務委員による北朝鮮への“密告”だった」−。米国を拠点とする中国語情報サイト、博訊が最近、中朝両国で相次いで失脚した2人の大物政治家の関係を示唆する記事を載せ、中国国内で大きな波紋を広げている。北京の朝鮮半島専門家は「本当であれば中朝関係の修復はほぼ不可能だ」と指摘している。
同サイトが22日に掲載した記事によれば、2012年8月17日、訪中した張氏は、中国の胡錦濤国家主席(当時)と密談した際、北朝鮮の最高指導者、金正恩(キム・ジョンウン)氏を降ろし正恩氏の兄でマカオなどに住む金正男(ジョンナム)氏を擁立する可能性などについて約1時間話したが、胡氏は態度を明らかにしなかったという。
2人のやりとりの内容を知った当時の中国最高指導部メンバーの周永康氏が一部始終を北朝鮮側に密告したため正恩氏が激怒し、張氏は処刑され北朝鮮の親中派も一掃された。「血で固められた友誼(ゆうぎ)」といわれた中朝両国の関係はその後、“没交渉”の状態となったとしている。
周氏は14年夏、中国国内の反腐敗一掃キャンペーンの中で失脚した。同記事によれば「周氏は北朝鮮への亡命を一時企てたが失敗した」という。
中国共産党の規律部門が発表した周氏の6つの容疑の中に「党と国家の機密を漏らした」との項目があった。張氏と胡氏の会談内容を北朝鮮に漏らしたことを指している可能性がある。
博訊は、中国の民主化を求める米国在住の中国人団体が運営するサイト。中国政府を批判する記事が多く、中国当局高官のリークで、汚職情報や新しい政策など党内の秘密を暴露することもある。(2015年2月25日 産経新聞朝刊掲載)