kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

やっぱり社会への恨みではないよ、これは ―― スマホやパソコン所持せず 世間から孤立…なぜ突然凶行に

昨日書いた件について、
もう少し付け足しておくと、
今回の事件で、
引きこもり生活に絶望した末の
拡大自殺説が頻繁に出ているのですけど……
私は
これについては懐疑的です。
まず、
拡大自殺を実行するのに、
もっとも身近な人間を狙わず、
なぜか数駅も離れた小学生を狙っている。
これが『死刑になりたくて……』って理由とかなら、
計画的犯行として理解出来るのですけど。
今回の犯人は、
犯行直後、
バスの運転手が向かってくるのを見て即座に逃走、
その先で自決しています。
(当初の速報では警察官に取り押さえられて自決……みたいな報道でしたが、
(そのあと状況の詳細が明らかになり、
(警察官が駆けつけたのは自決後でした。
よどみの無い一連の行動からは、
当初から小学生を襲撃、
捕まりそうになったら自決……
という行動予定が決められていたのではないか、と思える素早さ、手際の良さです。
そうなると、
自殺よりも先に、
『小学生を襲撃する』こと自体が目的化しています。
この点が腑に落ちません。
さらに、
社会の耳目を集めるための『自己顕示』的な目的に基づいた行動だった。
と分析する人もいるのですけど。
この手の犯行の場合、
社会から孤立せず何らかの形で繋がっている場合が多数を占めます。
秋葉原の無差別殺人犯はネットに書き込みしてましたし、
西鉄バスジャック事件でも、犯人はリアルタイムでネットに投稿してました。
ネットが無い時代でも、
あの有名な『神戸連続児童殺傷事件』だと、
こちらは自殺案件ではありませんけど、
自己顕示の典型例で、
犯行にあわせて世間に向けたメッセージを残しています。
つまり、
自己顕示が目的なら、単に殺害するだけでは終わらず、
何かしらのメッセージをどこかへ残している場合が多いのですよ。
だって、それが=自己顕示が目的なんですから。
ところが、
現在、警察が捜索している中で見つかった遺留品には
それらしい物が見つかっていません。
で、
個人的に気になるのは、
犯人の部屋が片付けられていて、個人の持ち物がほとんどなくて、
『パソコン』を所持していない、という点です。
私はこの犯人と同世代……と言っていい年齢なので、
私自身の行動に照らしてこの犯人の人物像を読み解いていくと、
まず、
この年代はスマホ使いません。
使い方が分からないから。
その上、身の回りに使い方を教えてくれる相手とか、
電話連絡する相手がいないのなら、必要性を感じません。
でも、パソコンは使いますよ。
とくにゲーム機を持っていたのなら、
パソコンも持っていておかしくない。
ゲーム機とソフトを購入して遊ぶのに掛かる費用で、
中古のパソコン購入できますから。
それで、
インターネットも可能です。
年齢的には『ウィンドウズ世代』なので、
インターネットを使うのなら間違いなくパソコンを所持しているはずです。
そして、
これはかなりの確率で所持していた、と思って間違いないでしょう。
というのも、
ゲームだけだと時間を潰せないんですよ。
どうやっても。同じ事の繰り返しになるので。飽きて苦痛になるんです。
それで、犯人の部屋にはテレビがあったそうですけど、
テレビも見ているのが苦痛になります。
部屋から一歩も出ない人間にとって、
テレビ番組って理解出来ない、意味不明な物が多いんです。
芸人とかアイドルとかイベントとか映画とか、
店とかファッションとかグルメとか、
サラッと流して詳しく説明してくれないので。
見ていて、内容がさっぱり理解出来ない。
しかも、
自分が欲しいと思う情報は見せてくれませんから。
あと、
携帯ゲームが部屋にあった、っということは。
最近のゲームで遊んでいた……のだろう。
と推測できるのですけど。
だとすると、
攻略本は? という疑問が出てきます。
携帯ゲーム機世代のゲームソフトは攻略本がないと、
何がなんだかさっぱり分からない。
ほとんど遊べない。
そういうゲームばかりです。
で、
仮に攻略本が部屋の中に見つからない場合、
どこかからゲーム攻略に必要な知識を仕入れていた、という事が考えられます。
……どうやって?
と考えていくと、やはり外部の窓口インターネット環境があったのかな。と。
これは、
もしかしたら家族と共有していた、
それで個人のパソコンを持っていなかった、という事なのかもしれません。
台所とか風呂とか洗濯機は共同で使っていたようですから。
パソコンもルールを決めて
共同で使っていてもおかしくないでしょう。
そこら辺は、
今後の捜査の進展待ちですね。
で、
ここまで色々書いてきたのですけど。
一番引っかかっているのは、
犯行を決意した場合に、
『どうして伯父夫婦を狙わなかったのか』
という点なんです。これがどう考えても腑に落ちません。
犯人が、
本当に引きこもり生活だったのなら、
そもそも外部との接点を持てませんから。
唯一の身近な接点が、
伯父夫婦であるはずなんですね。
社会に対する恨み……とニュースのコメンテーターは解説してますけど、
まず
『引きこもりにとっての社会とは、身近な家族』ですから。
部屋の外に居る、家族がもっとも身近な社会の象徴なんです。
そこをすっ飛ばして
生活圏から離れた場所で事件を起こす、
というのは
『引きこもり』の行動としては、
見知らぬ地で大冒険する……というほどリスクが大きい行動なんです。
だって、
『部屋の外は異世界』ですから。
そもそも外に出て活動するだけのエネルギーを持てないから、
引きこもりやってるんです。
それが、
わざわざ外へ出て、電車を使って移動した先にある学校の小学生を狙う、とか。
相当に強固な目的意識、があったはずです。
一般人が考えている以上に、
『なんとしてもこれだけはやらなければならない』と
彼が決意した上での行動ですよ。
ひきこもりが部屋から出て、家を離れて活動するには、
そのくらいの決意と意志を支えるエネルギーが必要なんです。
で、
不思議なことが。
拡大自殺するのに、なんでそこまで苦労するのか。って点です。
もっと手近な場所を選べるはずなのに。
どうしてわざわざ離れた場所まで移動したのか。
彼をそこまでさせたエネルギー、ってなんなのか。
このエネルギー=動機なのでしょうけど。

 

 

 

www.sankei.com 

 川崎市多摩区でスクールバスを待つ私立カリタス小の児童ら19人が刃物で殺傷された事件で、犯行後に自殺した岩崎隆一容疑者(51)は、スマートフォンやパソコンを所持せず、長期間にわたって社会から孤立した引きこもり状態だったとみられる。専門家によると、世間から隔絶された末に通り魔事件を起こす場合、40代以降の中高年は通常、20~30代と違って攻撃性が減少するという。なぜ岩崎容疑者は突然、凶行に走ったのか。
 犯行翌日の29日、神奈川県警は岩崎容疑者が80代の伯父夫婦と住んでいた川崎市内の一軒家を捜索した。ワゴン車2台に加え、トラックを準備。10人ほどの捜査員が自室などを入念に調べたが、押収したのは犯行に使ったとみられる包丁の空き箱やノートなど段ボール1箱分のみだった。トラックはほぼ空の状態で引き上げた。
 捜査関係者によると、自室は片付いており、テレビやテレビゲーム機、携帯ゲーム機はあったものの、パソコンや充電器、コード類は見当たらなかった。スマホや携帯電話はもともと持っていなかったとみられる。さらに飲食店のポイントカードやレンタルビデオ店の会員証がなく、睡眠薬精神安定剤といった薬物も見つからなかった。

 「誰とも接点を持たず、どんな生活を送っていたのか」。捜査関係者は首をかしげる
 幼少期に両親が離婚し、伯父夫婦に引き取られたという。夫婦には長男と長女がおり、一緒に暮らしていたとみられる。人付き合いが苦手だったとみられ、小学校の卒業文集には、失敗した体験をあえてさらけ出すような自虐的な言葉が並ぶ。思い出をつづるページには、多くの級友が「林間学校」などと記す中、友人に石をぶつけて《5年になって最初におこられた》と書いた。生まれかわるとしたら《大金持ち》、将来なりたいものは《動物園の飼育係》とつづっていた。

 

 

 

とまあ、
ここまで色々考えてみて、思ったのは、
伯父夫婦を狙わなかったのは。
なにかしらの感謝の気持ちがあったのかな……と。
昨日、
私は今回の事件の動機が怨恨で、
犯人が恨んだ相手が伯父夫婦とその実子、それから犯人の実の両親、
と書きましたけど。
伯父夫婦への怨恨目的だったなら、
何かしらの手段で襲う方法はあったかなぁ。
そうなると、この先の生活が成り立たなくなって、
自暴自棄になった上の行動、ってのもこの場合、説明がつかなくなるんですよ。
自暴自棄なら、身近な伯父夫妻から殺害していくはずで。
だって、
この先の生活が成り立たなくなる一番の元凶は、伯父夫妻の体調不良なんですから。
まず、そこを恨みますよね。
そして、
計画的犯行なら、
伯父夫妻を殺害できる機会はいくらでもあったでしょうし。
それをやらなかった、
ということは。
伯父夫婦を殺すのは忍びなかったのか。
そのような気持ちがあったのだろう、と。
ただ、
伯父夫婦を殺すのが忍びない、と思ったとなると。
事件の動機が、社会に対する怨恨……って
予想が成り立たない、のですよねぇ。
伯父夫妻は部屋の外のルールを作っている、
犯人にとって『社会の仕組みを象徴する存在』そのものですから。
とかとか
考えていくと……
たぶん、
この犯人は、はっきりした怨恨による動機を持っていた、と思えてくるのです。

 

 

引きこもりが起こした事件、だとしても。
おそらく、今マスコミとかメディア人がコメントを出しているような動機では
ないでしょうね。
今回の事件は、もっと個人的な、はっきりとした動機によるものなんだろうなぁ。
あと、もう一つ気になるのは、
外部から完全孤立した生活を送っていた……って事はあり得ない。って点です。
完全孤立した人間に、
周到な犯行計画を練るのは、ほぼ不可能です。
情報が不足しますから。
今回の犯行が行き当たりばったりで準備もおろそかだったのなら、
『完全孤立』状態も納得できるのですけど。
犯行手口から相当に準備、計画されていたのは間違いないように見えます。
となると、
その準備を支える『情報』を得ていた窓口が必ずどこかにあるはずで。
私はそれが『インターネット』だろうと推測しているのですけど。
この辺は、
今後の捜査待ちでしょうか。