なんというか、
トランプ大統領に敗北宣言を期待するのは、
ねぇ……
それは
ドナルド・トランプという人間が
これまで演じてきた、
『トランプ大統領』というキャラクターを
分析すれば。
無理ゲー、だって分かる思うのですけど。
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彼がこれまで演じてきたのは
『強いアメリカ』
『アメリカ・ナンバーワン』
『不撓不屈のアメリカ魂』
というキャラクターで。
そのキャラクターは、
ボコボコに叩きのめされても、
降参して戦いから逃げる、
という選択肢はありません。
トランプ大統領にとって、
選挙敗北後の政権委譲は、
その内容からして。
『無条件降伏』と
ほぼ同義です。
『強いアメリカ』が『無条件降伏』を受け入れる、
って状況は。
絶体に許されない。
というか。
アメリカ国民にとって有り得ない事態です。
『強いアメリカ』を演じて、
これまで支持を得てきた
トランプ大統領にとって。
『無条件降伏』的な『敗北宣言』は
『死』と同義なんですよ。
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それじゃあ、
彼は大統領の座から降りるつもりはないのか、
って話ですけど。
彼もバカではないので。
これまでのキャラクターイメージを壊さずに
どうやって降りるべきか。
それを考えている筈です。
ドナルド・トランプ氏としてしては
『トランプ大統領』というキャラクターとして、
『選挙に負けたけど勝負には負けていない』
という状態を作って。
これまで作り上げてきたキャラクターを維持したまま、
勝負の座から
無理矢理下ろされる……というような。
まだまだ
戦うつもりだし、
戦う力もあるし、
戦えば勝利する自信はあった、
のだけど。
運悪く、戦う場、決着をつける機会が与えられなかった。
というような、
そういう状況で。
この
大統領選挙という舞台から降りるには、
どうしたらいいか。
と。
そんな風に考えているはずです。
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だから、
トランプ大統領を引きずりおろすのは簡単で。
上に書いたような
彼の意図をくみ取りつつ、
横車を押す形で、
誰かが悪者になって。
無理矢理、強引に引きずり下ろす、というか。
押し出してやればいいんですよ。
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多分、
バイデン陣営も
その程度の
ドナルド・トランプ分析は出来ているのでしょうけど。
でも、
『悪者』にはなりたくない、
勝者の権利としてスマートに
『正義』の体現者として、
大統領の座を得たい。
とか
考えているのでしょう。
そんな風に、
汚れ役を演じるのを嫌がっているから。
それだから、
この問題は
いつまで経っても
前進しないんですよ。
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それともアレかな。
バイデン氏も
覚悟を決めたので、
トランプ大統領の意向に構わず、
政権移行の準備を進めて。
準備が整った時点で、
押し出すつもりなのかなぁ。
米大統領選 バイデン氏が大差 トランプ氏は敗北認める発言せず
2020年11月14日 11時14分
アメリカ大統領選挙は全米各州の大勢が判明し、民主党のバイデン前副大統領が、過半数を大幅に上回る選挙人を獲得することになり、トランプ大統領に大差をつけましたが、トランプ大統領は8日ぶりに開いた会見で、敗北を認める発言はしませんでした。
今月3日に投票が行われたアメリカ大統領選挙について、ABCテレビは13日、南部ノースカロライナ州でトランプ大統領、ジョージア州でバイデン氏の勝利が、それぞれ確実になったと伝えました。
これで、全米50州と首都ワシントンのすべてで大勢が判明し、獲得する選挙人は、トランプ大統領が232人、バイデン氏はこれを74人上回る306人となりました。
トランプ大統領は13日午後、ホワイトハウスで新型コロナウイルス対策について記者会見を行いました。
トランプ大統領が記者会見を行ったのは8日ぶりで、今月7日のバイデン氏の勝利宣言以降、初めてです。
この中でトランプ大統領は「どちらの政権になるかは、時間が明らかにする」と述べるにとどまり、質問は受け付けず、敗北を認める発言はしませんでした。
トランプ大統領は、不正な選挙だったとツイッターに繰り返し書き込み、選挙の正当性を法廷で争う構えを崩していませんが、各地で、訴訟を担当する弁護団の撤退が相次いでいます。
獲得する選挙人の数でも大差がついたことで、トランプ大統領が選挙の結果を覆すのは難しいという見方が強まっています。
【米大統領選】バイデン氏陣営、政権移行に本腰 トランプ氏の「不正」主張に行き詰まり感 「集計機の不正」主張も不発か
【ワシントン=黒瀬悦成】米大統領選で勝利を確実にした民主党のバイデン前副大統領の陣営は13日、全米50州と首都ワシントンで結果が出そろったのを受け、政権移行に向けた作業を急ピッチで進めていく意向を表明した。一方、共和党のトランプ大統領は「選挙で不正があった」との立場を崩さないものの、東部ペンシルベニアで陣営の訴訟を担当していた法律事務所が同日、弁護を打ち切ると発表するなど、訴訟攻勢で選挙結果の逆転を目指そうとするトランプ氏の取り組みは行き詰まり感を強めている。
バイデン氏の政権移行チーム幹部は13日、一部米メディアと行った電話記者会見で、立法作業の優先順位の設定や連邦省庁の政策方針の策定、数千人におよぶ次期政権の政治任用職員の選定を急ぐ考えを明らかにした。
トランプ氏は政権移行の要請に応じておらず、国家情報長官から大統領に毎日提供される安全保障問題などをめぐる最高機密報告「大統領日報」(PDB)をバイデン氏に提供することも拒否している。移行チーム幹部は「脅威分析などに関する報告が提供されないことに対する懸念は日々強まっている」と訴えた。
トランプ氏は、各州での訴訟が却下される中、12日にツイッターで、全米の多くの州で導入されているドミニオン社製の集計システムに関し「全米でトランプ票を270万票も消去したほか、43万5000票をトランプ票からバイデン票に改変した」と主張した。このツイートは、トランプ氏支持の右派系放送局OANNの報道に基づいているが、問題の報道は根拠を一切示していない。
トランプ氏の支持派は、ドミニオン社が民主党のペロシ下院議長の補佐官だった人物をロビイストに雇っていたことを理由に「民主党寄りだ」と断じている。ただ、同社は過去に共和党のチェイニー元副大統領の元側近を雇用しており、主張は説得力に乏しい。
トランプ氏の発言を受け、国土安全保障省や全米州務長官協会など連邦政府や公的機関の代表でつくる「選挙インフラ政府調整評議会」は12日、「今回の選挙は米国史上最も厳重に警備されていた。集計システムの票が消去されたり改変されたりした証拠はない」との声明を発表し、同氏の主張を全面否定した。