kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

久々のニュースがコレですがw…… ―― 『鬼滅の刃』複製原稿、集英社が作り直し

昨年12月に最終巻が発売されてから
半年以上が経過して。
一時期にフィーバーぶりが
嘘のように
名前を見る機会もかなり減ってきた
鬼滅の刃
最近だと、
アニメ二期の放映が決定したので。
それに向けて、
各種コラボプロジェクトなどが進められて。
そのため、
情報公開に制限がかかっている、
それで
露出機会が減っている、みたいな。
そんな雰囲気です。



そういう状況で
久々に出てきた
鬼滅の刃』関連ニュースだったので、
ブックマークを付けてみました。
内容は、
集英社
『複製原画』の作成でポカをやりました。
という、
まあ、
この手の商材……
『設定資料集』とか、
『豪華複製原画』とか、
そういうった
作品の『生』部分を売りにした素材商品だと、
たまにある話です。
ただ、
今回の場合
販売した部数が
膨大な数に及んだため
雑な仕上げの商品に対する、
不満・クレーム・各種苦情の数も
ハンパなものではなくて。
集英社としても
無視して『黙り』を決め込むことが出来なかったんでしょうねw
アニメ二期の放映も決定したので、
ここから
再び
盛り上げていかなければならない時期ですから。
ネガティブな話題が
ネット上に流れ続けるのは
大きなマイナスなので。
除去しなければならない、

火消しに乗り出したのでしょう。
さすがに
販売した総数3分の1以上からクレームが来て客に返金しました。
ってなると
普通に考えて
リコール対応ですよ。
『不良品』扱いだよね。



さて、
この手の
『原稿』の扱いについて
私が知っている話を
チョロッと書いておくと。
最近では
これがなかなかけっこう面倒くさい内容になっていますw
『複製原稿』というと
一般的にイメージするのは、
作品展などに機会で展示される
『紙原稿』をイメージするのですけど。
いまの制作現場だと
どの作品も
データ入稿なんですよね。
といっても、
紙の原稿が絶滅したわけではなくて。
まず
紙に描いた後で、
それを
スキャナーでデータ取り込み。
そこから
データ上のゴミを取り除いて、
場合によっては
最終仕上げみたいな
簡単な修正作業も、
取り込んだ後の
デジタルデータ上で加工したりします。
紙上で修正を加えるのと違い、
デジタルデータなら
何度でも
『やり直し』が
簡単に出来ますから。
細部の加工とか
楽々に進められますので。
で、
この手の修正作業が
作家側で完了して
完パケ状態で
編集にデータが渡されれば
話は簡単なのですが。
実際には
そうなっていませんw
ちょくちょく
編集・校正段階でも修正が入ったりします。
というか、
元原稿データを破損しないで済むので
以前に比べて
修正が格段にやりやすくなったのは
編集も同じでして。
編集段階での加工・修正も増えたんですよねw
もちろん、
作家と相談、協議、同意の上で。になりますけど。
(酷い編集だと
(作家に無断で編集の範囲を超えた修正、加工を行い
(それがトラブルにまで発展する案件もあります。



とまあ、
現状、
紙原稿もまだまだ現役で。
紙原稿を使った
完成原稿までは
こういう流れになっています。
そこで
問題になるのが。
場合によっては、
紙原稿と
完成原稿が
見た目からしてまるっきりの別物、とまで言ってしまうと言い過ぎですが。
かなりの違いが存在する別物、
って場合があったりします。
なので
『複製原稿』として
何を見せるのか、
どこの段階のデータが
客の求めている内容なのか。
これを判断するのは
簡単な話ではなかったりするんですよねぇw

 

 

www.asahi.com

 

鬼滅の複製原稿、集英社が作り直し 「作りが雑」と苦情

 昨年末に人気漫画「鬼滅の刃」の「複製原稿」として販売した作品に重大な問題があったとして、集英社が複製原稿を新たに作り直し、販売済みの商品と交換することが14日、わかった。約4万円と高額ながら、購入者からネット上で「作りが雑」などの批判が出ていた。
 複製原稿は、漫画家が実際に描いた生原稿に近い仕上がりを再現した商品。欄外にはみ出した絵やアシスタントへのメモ、鉛筆の下書き、塗りむらなどを残した形で販売されるケースが多い。
 商品は、昨年12月にオンラインで開催した「ジャンプフェスタ」で販売した。最終話の一つ前の第204話の原稿33枚を1セット3万8500円で売り出し、商品説明では「原画に忠実」とうたっていたが、実際はコミックや雑誌に載ったものを原稿用紙に引き伸ばして印刷しただけに近いものだった。販売サイトで示したサンプル画像に比べ、絵の外側が切れたカットが複数あり、コミックや雑誌掲載時より絵の範囲が狭くなっているものもあった。
 4月中旬に購入者の元に商品が届き始めると、同社には問い合わせや苦情のメールが相次いだ。当初は返金に応じつつ、「商品に問題はない」との対応を取ったが、販売した472部のうち35%の166部を返金する異例の事態になった。
「複製原稿の名に値しないものだった」
 6月中旬、作者の吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)氏が集英社に制作した経緯の説明を求め、社内調査した結果、複製原稿の経験の浅い担当者が制作していたことがわかった。同社広報部によると、担当者はすでに掲載されたものが完成形で、それに忠実であればいいと考えたようだという。
 同社は6月末に「複製原稿には先生の息づかいや筆致がリアルに感じられるものが期待されているが、今回はその名に値しないものだった」と結論づけ、新たな複製原稿を購入者向けに作り直すことにした。購入者が希望すれば、返品を前提に新たな商品を届ける。すでに返金した人も購入できるようにする。新しい複製原稿にはセリフを貼り付けた跡や枠外にはみ出た絵、トーンを貼る場所を指示した跡なども収録する予定だ。
 昨年5月に週刊少年ジャンプ誌上で応募者全員サービスとして販売した最終話の小型版複製原稿(3850円、7万5692部)も作り直し、交換の対応を取る。
 同社広報部の担当者は「デジタルで執筆する先生も増えている中で、複製原稿の仕様は多様化しているが、今回の商品は、私が購入者だったとしても怒りを覚えただろう内容で、大変申し訳ない。今後は仕様を明示するなど、再発防止を徹底していく」としている。