池袋で
母子２人を轢き殺し、
他にも９名に重軽傷を負わせた
上級ボケ老人の裁判。
これについて
検察側の求刑が
昨日、
東京高裁で行われたそうで。
禁固７年を求刑してきました。
・
・
・
って、
これ
自動車運転死傷行為処罰法違反（過失運転致死傷）で
求刑できる
量刑の
上限いっぱいですよ。
まあ
ざっくり端的に言ってしまうと
検察側は
上級ボケ老人の言動、
事故に関するものから
その後のものも含めて
『極悪人』認定して
『更生・酌量の余地ゼロなので可能な限りの極刑』を
要求してきた、
という事になります。
これは
かなり珍しいですね。
・
・
・
危険運転致死傷のように
運転手側に
明らかな過失が認められる場合
とか。
殺人罪のように
明確な『殺意』が認められる場合、
『悪質』だと認められる場合、
だと
この手の求刑で
苛烈な内容が出てきたりして。
ままあるのですが。
『殺意』のない
『事故』での７年求刑、というのは……
量刑で言うと、
ざっくり
死刑、無期懲役、１０年以上の懲役、
その次に重い
量刑です。
重すぎる、と言ってもいいくらい、
ですよ。
それを
検察は
今回
堂々と要求してきました。
これは
被害者１１人に及ぶこと、
死亡者の他にも
瀕死の重傷など
被害が甚大なこと。
それから
事故後の被告の態度が醜悪で、
更生の余地がない極悪人である、
として。
今回の事故に対して
法律で認められている範囲の
極刑を要求してきた、
そういう
結果なんですかねぇ。
裁判、判例上でも
ますます
興味深い状況になってきました。
・
・
・
間違いなく
この先
歴史に名前が残る
一大事になりましたね。
池袋暴走、９０歳の飯塚幸三被告に禁錮７年求刑…検察側
東京・池袋で２０１９年４月、乗用車が暴走して母子２人が死亡、通行人ら９人が重軽傷を負った事故で、自動車運転死傷行為処罰法違反（過失運転致死傷）で在宅起訴された旧通産省工業技術院の元院長・飯塚幸三被告（９０）の公判が１５日、東京地裁であり、検察側は禁錮７年を求刑した。弁護側は無罪を求めて結審し、下津健司裁判長は判決を９月２日に指定した。
