kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

もうダメだ…… ―― 観光船社長、航行中に営業所不在

第一報が世に出てから
2週間が経過しそうな、
知床の観光船遭難事件。
ここまでの間に、
事件というか遭難の詳細について
いろいろな情報が出回っています。
そこで、
今回は
国内主要メディアが配信したまとめ記事的なニュースに
ブックマークを付けてみました。



これを読むと、
なんというかね。
今回の遭難は起きるべくして起きた、と。
そのように確信するに足る情報が並んでいて。
いったいどうしたら防げたのか、
悩んでしまいます。
今回の件で
規制を強化するべきだ、
とか。
罰則を強化するべきだ、
とか。
そういう話が盛んになっているのですけどね。
遭難した観光船を運航していた会社の状態、
社長の行動を見ていると。
端から
規則を遵守する気なんてさらさら無い、って
態度を隠す気もありませんから。違法脱法運行を露骨にやってますから。
だって、
船を運航中、
運航会社は担当管制官(運航管理者)を稼働させて
運航中船舶の状況を常時把握する、
と。
海上運送法という法律に
そういう規定が定められているわけです。
それを
まったく守っていないんだもの。
つまり
今回事故の片棒かついだ社長は、
遵法意識なんて欠片も持っていない『無敵の人』ですよコレ。
こういう人は、
どんな法律を用意しようが、
全くの無意味です。
最初から
法律を無視して
守る気ゼロで
全く気にかけないんですから。



こうなると、
定期的、というか。
年に1回抜き打ちで
運行状況を検査するとか。
同業他社の情報提供に行政が報酬を支払う、とかして。
それで
検査なり実地調査なりで、
不備があれば
問題ある業者には
半年なり1年なりの運行停止、営業停止処分にする、
とか。
規制内容の強化ではなくて、
規制項目は現状ままでかまわないので、
運用面で、
とくに
検査、調査体制の拡充が必要だと
思います。
検査回数を増やして、
今回の
運行会社社長のような『不適合者』を摘まみ出していく。
品質管理的に言えば、
検査体制、手法、回数を拡充して
不良品の検出精度を向上し。
製品の精度を高める。
コレしかないです。



ちょっと付け加えておきますと、
今回の件で、
ゴムボート装備を必須にするべき。
みたいなコメントが出てますけどね。
ゴムボートを搭載していれば
海に投げ出されずに済んで
乗客の命が助かったかもしれない、って。
そういう主張がチラホラ散見されますけど。
今回の気象条件では、ほぼ意味ないですから。
だって、
波高2~3メートルもの大荒れ海面で
20トンの観光船が沈没する状況ですよ。
そこへ
ゴムボート出して、
まともな航行できるわけないでしょ。
ゴムボートなんて
今回沈没した観光船よりもさらに貧弱で転覆しやすいんですから。
沈ずみにくいだけです。
波にあおられて投げ出されたら簡単に転覆します。
すぐに波をかぶるし。
台風並みの時化た状況下では、
ゴムボートに乗っていても。
人間はあっという間に波にさらわれますって。
小型船ではまともに航行できない悪天候の中を
小型船以下の貧弱なゴムボートに乗れば海に投げ出されず助かるって発想が、
どう考えてもおかしいでしょ。
普通に考えてあり得ないですよ。
結局
ゴムボートがあっても無くても
海に投げ出される結果になりますよ。
時化の海に出ている時点で処置無し。
出たら負けなんです。

 

 

www.yomiuri.co.jp

 

観光船社長、航行中に営業所不在…多数の落ち度認め「基準通りなら事故回避できた可能性」

 北海道・知床半島沖で乗客乗員26人を乗せた観光船「KAZU I(カズワン)」が沈没した事故で、運航会社「知床遊覧船」(北海道斜里町)の桂田精一社長(58)はカズワンの航行中、同社の運航管理者にもかかわらず、規程に反して営業所にいなかったことがわかった。代わりの運航管理補助者も置いていなかった。航行ルートの13地点でカズワンから気象状況の「定点連絡」を受けることも怠っていた。
 桂田社長は乗客の家族らを対象にした説明会で資料を配り、海上運送法で作成と国土交通省への届け出が義務づけられている「安全管理規程」と、それに基づく「運航基準」に複数違反していたことを明らかにした。「基準通りに運航を行っていれば、事故の発生を回避できた可能性はあった。自覚が足りなかった。私の落ち度」と安全管理の不備を認め、謝罪した。
 国交省によると、同法は安全統括管理者と運航管理者を選任し、権限や責務を定めるよう求めている。運航管理者は航行中の陸上の責任者で、海上の責任者の船長と安全管理を担う。配布資料では、同社の安全統括管理者と運航管理者は桂田社長が兼務していた。
 同社は、航行ルート上の13地点で船長が風速や波の状況などを運航管理者に連絡すると定めていた。しかし、桂田社長は事故当時、病院にいた。営業所にいた社員には無線の故障を伝えず、携帯電話で豊田徳幸船長(54)と連絡を取ることも指示していなかったという。

【桂田社長が挙げた落ち度】
 ▼船長が所定の13地点で、運航管理者に波の状況などを連絡していなかった
 ▼航行中、自身は運航管理者として営業所にいる必要があるが、病院に行っていた
 ▼運航管理者の代理となる運航管理補助者もいなかった
 ▼無線が故障していたが、携帯電話で船長と連絡を取るよう営業所の社員に指示していなかった