うーむ……
久々の
知床観光船遭難事件関連のニュースが出ていたので。
ブックマークを付けてみました。
けど、
なんというか。
この社長、
自分が主張している内容を
きちんと理解しているのかなコレ。
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今回の遭難について、
昨日、
国土交通省北海道運輸局は、
運航会社の事業許可を取り消す処分について
処分を下す前に
会社側の意見を聞きとる
『聴聞』の手続きを行いました。
しかし、
聴聞の場に会社側は出席せず、
事前に提出した陳述書にそって、
会社側の主張が行われ、
『事故の責任を会社のみにあるとするのはおかしい。
責任は監督官庁の国にもある』
と
主張したそうな。
今回の遭難に関して
国が問われるべき監督責任とは、
今回事故を起こした
無責任な運行会社を
今回の遭難事故が起きる以前に
会社側の無責任な経営、運行状況を把握していたのに、
処罰、処分するべきものをしなかった、
という責任であって。
それを
自分で言っちゃうのか。
この主張は
噛み砕いた言葉に言い換えれば
『俺にペナルティを与えなかった行政が悪い』
『俺をさっさと処罰して退場させれば遭難事故は起きなかったんだ』
って
内容になるのですけど。
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別の例で
言い換えれば。
盗みを働いて捕まった泥棒が、
『俺をさっさと捕まえなかった警察が悪いんだ』
と嘯いているような。
そういう主張ですよコレは。
今回の観光船遭難に巻き込まれた被害者とか、
第二の被害者になる可能性があった第三者目線で言えば、
そういう主張も出てきますけど、ねぇ。
泥棒自身が
それを言っちゃうのか。
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うーむ……
この悪徳社長、
会社経営しているのに、
まともな法務関係者を雇っていないのか。
常識的な、
世間一般でいうところの
『普通』の弁護士に相談していたら。
こんな噴飯物の陳述書なんて認めません、って。
この後、
警察から
『業務過失致死』とかで起訴される可能性があるのですから。
仮に
起訴されて裁判になった場合。
今回の陳述書を、
検察側は
証拠として使いますよ。
『会社側は観光船の運航管理責任を全く理解していない』
『自らの過失について反省していない』
と。
この主張から、
読み取れますもの。
そんな主張を
事故を起こした会社が
自らの言葉で記録して、
提出しているのですから。
弁護士はお手上げ状態です。
知床観光船沈没 会社側「責任は国にも」聴聞で陳述書
北海道の知床半島沖で観光船が沈没した事故で、国土交通省北海道運輸局は、14日、運航会社の事業許可を取り消す処分について、会社側の意見を聞く聴聞の手続きを行いました。会社側は出席せず、事前に提出した陳述書で「事故の責任を会社のみにあるとするのはおかしい。責任は監督官庁の国にもある」などと主張したということです。
知床半島の沖合で観光船「KAZU 1」が沈没した事故で、北海道運輸局は運航会社「知床遊覧船」への特別監査の結果、出航判断の基準を順守しないなど、海上運送法の違反が確認されたとして、先月、観光船事業の許可を取り消す方針を決めました。
これについて、14日午前、運輸局で会社側の意見を聞く聴聞が行われました。
会社側は出席せず、事前に提出された陳述書をもとに手続きが行われました。
運輸局によりますと、陳述書で運航会社の桂田精一社長は「事故の責任を会社のみにあるとするのはおかしい。責任は監督官庁の国にもある」などと不服を述べる内容の主張をしたということです。
聴聞後の会見で、北海道運輸局海事振興部の前里良人部長は、会社側の主張について「聴聞は意見を述べる場なので、それに対して国がどうかという説明は差し控えたい」と述べました。北海道運輸局は、聴聞の結果を踏まえて検討し、速やかに処分を行うとしています。
松野官房長官「運航会社側の主張への回答は差し控える」
松野官房長官は午後の記者会見で「政府としては聴聞の結果を踏まえ処分内容を決定していく立場にあることから、運航会社側の主張に対する回答は差し控えたい。いずれにせよ、政府としては、2度とこのような痛ましい事故を起こさないようしっかり取り組んでいきたい」と述べました。