遭難発生から
1ヶ月が経過した
知床の観光船遭難沈没事件。
最近、
サルベージ作業が始まって
遭難現場から
新たな情報が発信されるように
なったためなのか、
国内主要メディアが
再び
この話題を積極的に取り上げるようになってきました。
テレビとか、
サルベージ作業の様子を
毎日取り上げていますし。
新聞とか、
ネットメディアも、
サルベージ作業に限らず、
遭難した
知床観光船の関連情報を
アレコレと取り上げています。
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ということで、
その一つにブックマークを付けてみました。
今回ブックマークを付けたのは、
遭難して沈没した観光船『KAZU1』の船体に関する、
情報です。
船体というより船種と言うべきか。
もともとは、
瀬戸内海で使用されていた
内海航行の海上バス用途として
建造されたそうで。
外海航海は想定していないそうな。
ただ、
この手の小型観光船というのは、
転用されることが多くて。
必要な改造を施し
外海航海……といっても沿岸回遊などですが、
そういった観光船に転用されるのは、
よくある話だと。
今回
遭難が発生した知床でも、
沈没してしまった『KAZU1』以外にも
似たような転用観光船が就航していますし。
それなりに費用をかけて
外海航行用の改造を施せば
十分使用に耐えうるのだとか。
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とまあ、
今回ブックマークを付けた記事の内容が、
この先の
事故原因解明に繋がる資料となるのかどうか。
そこは
なんとも言えませんけど。
とりあえず、
記録メモ代わりのブックマーク。
最近の風潮は
行政による
船舶運行業者への監督が
『性善説』に基づいた形骸化した内容になっていて。
現状、
書類審査のみでパスするので
実効性皆無ではないか。
という、
論調になっていますね。
ここで
ブックマークを付けた記事の趣旨も、
その風潮に沿って
取り上げた内容になっています。
沈んだ船は「ひかり八号では」「外海で使われるとは」…穏やかな海を高速で走るための船だった
「まさか、『ひかり八号』なんじゃないか」
4月下旬、広島県に住む元船員の高齢男性は、北海道・知床の海で消息を絶った観光船「KAZU I(カズワン)」のニュース画像に、目がくぎ付けになった。
窓の位置、船首の下の特徴的な形……。穏やかな瀬戸内海でほぼ毎日、目にしていた高速船とそっくりだった。
「あの船が外海で使われていたなんて」と驚きを隠さない。
小型船舶登録原簿や複数の関係者の証言などによると、カズワンは1985年2月に山口市の造船所で造られ、広島県の三原市と尾道市 生口島いくちじま を約30分で結ぶ定期高速船として使われていた。
本四連絡橋「しまなみ海道」がまだ開通していない時代。「西の日光東照宮」とも呼ばれる同島の 耕三寺こうさんじ を訪れる観光客目当てに、同じ航路で3社がしのぎを削っていた。そのうちの1社がエンジン2機を備えた高速船を新造。「ひかり八号」と名付けられたその船が、後のカズワンだ。
「ひかり八号」で船員を務めていた同県の男性は「スピードがよく出る立派な船だった」と懐かしむ。ただ、当時は景気が良く、客を獲得するため、就航する船は航行時間を短縮できる軽くて速い新造船に2年ほどで入れ替わっていた。
船の更新に伴い、カズワンは90年代に岡山県の客船会社に売られていったが、同県内の定期航路はわずか数年で廃止された。大阪市の個人所有を経て、再び売りに出されたカズワンを2005年10月に買い取ったのが、知床遊覧船だった。◇
波立つことの少ない穏やかな海を高速で走るために造られた船は、なぜ波浪注意報が出ることも多い北の海へとやってくることになったのか。
06年4月に同社が北海道運輸局に提出した「旅客不定期航路事業の事業計画変更認可申請書」に、購入の動機が記されている。
「知床半島が世界遺産に登録されて観光客が急増し、乗船客も増加し、その対応に追われました。新たにカズワンを航路事業に加え、地元大型ホテル、旅行会社等の要望にこたえる目的で変更に及んだ次第です」
知床半島は05年に世界遺産になり、小型観光船の需要が急速に高まっていた。知床遊覧船もこのブームに乗り、それまで保有していた古い船よりも定員の多いカズワンを購入して、事業拡大を図ったとみられる。◇
カズワンは、湖と同じ「平水」に分類される瀬戸内海から、知床半島・オホーツク海の「限定沿海」に航行区域が変わったことで、より高いレベルの安全性を求められるようになった。ただ、定員を79人から65人に変更するなどの改造をした程度で、外形をほぼ変えることなく、国の検査は問題なく通過していた。
知床に就航してから17年目のシーズン初日。朝のウトロ漁港は瀬戸内海と同様に穏やかだった。しかし、天候は午後に急変し、カズワンは高波と強風にのみ込まれていった。水深115メートルの海底に沈んだ船体は1か月を経て、再び地上に戻されようとしている。