kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

バカですか……・補 ―― 北海道森町男児死亡カート事故 業務上過失致死傷容疑で捜査

昨日、
勢いでアレコレ書き殴った
11歳女児のゴーカート暴走事故。
この事故について
プロのレース関係者が
解説したコメントを載せている
ニュース記事がありましたので。
そちらにも
ブックマークを付けてみました。
昨日になると、
テレビとかでもレース関係者とか専門家とかを呼んで
色々コメントを出していましたね。



さて
私が
ブックマークを付けた記事の前半は
今回の事故の続報になっていて。
警察が
今回の事故で
カート試乗会を主催した運営会社を
業務上過失致死傷の容疑で捜査を開始した事を
報じています。
その後で、
事故現場と同じ北海道で
別のレーシングカート・サーキット場を運営している、
営団体の責任者が、
レーシングカートを扱うイベント開催する場合の注意点と。
今回の事故についての
問題点について解説するコメントを掲載。
さらに、
事故防止のために、
具体的にどのような法律規制が用意されているのか。
今回の事故を引き起こした
運営会社のイベントは
法律的には問題なかったのか。の説明。
そして
法律の専門家から、
今後の問題点などの解説コメントがまとめられている、
そんな構成になっているニュース記事、
ですが、
この記事に掲載されている
レーシングカート・サーキット場を運営している、
営団体の責任者の説明が、
昨日
私が言いたかった内容を
より的確に判りやすく述べていましたので。
この与太書きブログで、
このニュース記事を取り上げてみました。



やっぱりねぇ、
いろいろなメディアがレース関係者のコメントを載せ始めましたけど。
レース関係者、経験者の目から見れば、
今回の事故が起きてしまったコースレイアウトと、
レーシングゴーカートの試乗会を開催した
運営会社のイベント進行は
レース競技場(今回の場合なら試乗会場)として備えておくべき
安全対策の
『基本中の基本』が
まったく無視されている、ってのが
一目で丸わかりなんですよねぇ。
だから、
警察も
業務上過失致死傷容疑の適用に踏み切ったのでしょうし。



サーキットコースのメインストレートの側面に
観覧スペースとか
ピットゾーン、エリアを設けるのなら理解できます。
直進している車がコースから横へハミ出す、って挙動は
めったに発生しませんから。
でも
直線の先にある直角コーナーを曲がりきれず、
コーナーをそのまま直進してコースから飛び出してしまう、ってのは。
プロでもやらかす良くある失敗です。
減速をミスってコースを飛び出すのは
レースカーを走らせていれば
日常茶飯事ですよ。
だから、
レース場では、
そういう風にレースカーが飛び出しそうな場所には
観客、部外者を立ち入らせません。
観覧席ももうけません。
事故が起きるのが判っているから。
事故が起きやすい場所って決まっているんです。
レースカーが何十回、何百回程度走っただけで
運転ミスが必ず起きる場所ってのは固定しています。
そういう場所は事故が必ず起きる前提に立って
セーフティーゾーンを設けます。
なのに、
今回事故が起きた試乗会
コース設営では、
そういう最も事故が起きやすい場所に
観覧席を設けています。
しかも、
事故に備えたバリケードなどは一切設置されていません。
段差もない。
ゴーカートがコースを飛び出して
そのまま走り抜けられる状況になっていました。



これ、
本当になんでこんな配置にしたのか、
全く理解できません。
仮に、
子供を車(ゴーカート)に乗せるために、
ピットゾーンの外に保護者を待機させておく必要があった、
として。
それなら、
ストレートの出口になる、
ピットゾーンの右側でなくて。
ゴーカートが発車していく
左側のみに
保護者席を設けておけば。
三角コーンの配置のみのバリケードフェンス無しでも
問題は起きませんでしたよ。
ストレートの真正面になる右側は
車が飛び出してくるので一般客の立ち入り禁止。
客が絶対に立ち入れないように人を配置して監視する。
その一方、
一般客の待機場所は左側のみ、という配置にするだけで
十分な安全対策が実現できたんです。
たったそれだけの配慮で、
今回の事故は確実に防げました。
難しいことは何一つありません。
事故が起きてしまったサーキットコースのレイアウトそのままで
十分に安全な対応が可能でした。
なぜ
それをしなかったのか……

 

 

 

www3.nhk.or.jp

北海道 森町 男児死亡カート事故 業務上過失致死傷容疑で捜査

 18日、北海道森町で開かれたモータースポーツなどの体験イベントで、子どもが乗ったカートがコース脇に突っ込み2歳の男の子が死亡した事故で、警察は20日午後、現場の状況を詳しく調べました。
 警察は主催者側の安全対策に問題がなかったかなど、業務上過失致死傷の疑いで捜査を進めています。
 8日、北海道の森町で子どもを対象に開かれたモータースポーツなどを体験できるイベントで、子どもが乗ったカートがコース脇に突っ込んだ事故では、巻き込まれた幼い子ども3人が病院に運ばれ、警察によりますと、このうち意識不明の重体になっていた函館市の吉田成那ちゃん(2歳)が、その後、死亡しました。
 死因は脳挫傷だということです。
 警察は20日午後、およそ1時間にわたって現場を詳しく調べ、写真撮影などを行いました。
 イベントは自動車販売店が主催したもので、当時、会場の一角に特設のコースが設けられ、子どもたちがカートの運転を体験していたということです。
 警察のこれまでの調べによりますと、ブレーキの不具合などは見つかっていないということですが、カートが突っ込んだ場所には防護ブロックが設置されていなかったということです。
 警察は、主催者側の安全対策に問題がなかったかなど、業務上過失致死傷の疑いで捜査を進めています。

事故が起きたコースの詳細は
 警察によりますと、事故が起きたコースは、1周およそ200メートルだったということです。
 また、主催者によりますと、身長が140センチ以上であれば、誰でも乗車体験ができ、制限時間のあいだ、コースを自由に周回できたということです。
 事故を目撃した人などによりますと、事故は、利用者が乗り降りする場所の近くで起きたということで、事故を起こしたカートは、本来は右に曲がる場所をそのまま直進し、コース脇にいた人たちに突っ込んだということです。
 事故が起きた場所とコースとのあいだには、三角コーンなどでつくられた仕切りが設けられていましたが、防護ブロックは設置されていなかったということです。

カートは最高で60キロほどの速度を出せる性能
 カートの貸し出しとコースの設営を行った千歳市にある「新千歳モーターランド」によりますと、事故を起こしたカートは、最高で60キロほどの速度を出せる性能があるということです。
 ただ、事故が起きた乗車体験のコースは直線の距離が短いため、出せる速度は最高で40キロほどだったのではないかとしています。

新千歳モーターランド」のホームページでは、カートは車高がとても低いため、驚くほどの速度を感じることができるなどと紹介されています。

コース設営業者「何が安全対策として足りなかったか見つめ直す」
 今回の事故を受けて、「新千歳モーターランド」は「被害に遭われたお子さま、ご家族、関係者の皆様に、心より深くおわび申し上げます。今回の事故が発生した背景について、イベントの運営体制を詳しく振り返り、2度とこのような事故を起こさないために、何が安全対策として足りていなかったのか、しっかりと見つめ直してまいります」というコメントを出しました。

イベント主催事務局「心より深くおわび申し上げます」
 今回の事故について、イベントを共同主催した自動車販売店4社のうち、事務局を務める「函館トヨペット」は「被害に遭われたお子様、ご家族、関係者の皆様に心より深くおわび申し上げます。発生した事故の原因究明については現在、警察による捜査が行われており、全面的な協力を行ってまいります」というコメントを出しました。

同業者「事故が起きるという仮定のうえで計画するべき」 
 北海道の南幌町で20年以上モータースポーツサーキット場の運営を行っている「南幌カートスポーツクラブ」の櫻井泰己代表は、「子どもたちが、エンジンが搭載されている車に乗るわけだから、間違いなく事故が起きるという仮定の上、計画をするべきだ」として、子どもたちがカートに乗車する場合には安全管理をより徹底する必要があるとしています。
 また、「車体の重さと速度を考えると三角コーンで事故を防げるはずがないので、イベントを敢行したこと自体が安全管理上ありえないことだと思う。企画の段階で安全面をもっと真剣に検討して対応してくれていれば、このような事故につながらなかったのではないか」と指摘しました。
 その上で、「カートはとても楽しい乗り物だが、危険だということをあらかじめ分かった上で乗らなければならない。今回のような事故があると、モータースポーツはやっぱり危ないんだと見られると思うが、そこはきちんとやっているところが多いので、普通は大丈夫なのだと大きく声を上げて言いたい」としています。

国土交通省 “国が定める規制や基準はない” 
 国土交通省の車両基準・国際課によりますと、今回、事故を起こしたカートは公道で使用する車両ではないため、国が定める規制や基準はないということです。
 北海道でゴーカートのアトラクションを運営する「ルスツリゾート遊園地」では、カートの製造業者が定めた乗車に関する安全基準を参考にした上で、アトラクションとしての安全を確保しているということです。
 「ルスツリゾート遊園地」によりますと、カートの製造業者が定めているのは、▽乗車できる目安の年齢が11歳以上で、▽身長も140センチ以上という基準だということです。
 一方、競技用のカート、「レーシングカート」には、JAF日本自動車連盟が競技の公認規定として、コースの周囲に「セーフティーゾーン」というエリアを設けた上で、フェンスや壁を設けることなど、安全基準を定めているということです。

遊戯施設の安全管理に詳しい、日本大学の青木義男教授は、「イベントの時だけ遊戯施設 のようなものを展開する場合には、日本では安全管理の法制度が整えられていない。今回の場合も、短期間のイベントで安全管理体制を整備するのがおざなりになっていたのではないか。今回の事故を十分に調査して、二度と同じようなことが起こらないよう安全対策を講じるべきだ」と話しています。