kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

差別発言は置いておいて…… ―― 障害者への差別発言相次ぐ 名古屋城復元めぐる市主催の討論会

この与太書きでは、
毎日
日本国内外の話題から
私的に
気になったニュース記事などに
ブックマークを付けたものを取り上げて、
アレコレと書いているのですが。、
そうしていると
ブックマークがどんどん溜まっていくので、
たまに整理しています。
それで、
昨日も久しぶりに
はてなブックマークを整理していたら、
ちょっと
気になるトピックが
サムネイルに挙がっていたので。
ブックマークを付けてみました。



なにやら
名古屋の河村市長の出席した
討論会で
問題発言?があったそうで。
まあ、
それはそれとして
この与太書きでは置いておきます。
私的に気になるのは、
名古屋城の復元において、
何を目的に復元するのか……
そこをキチンと
話し合うべきじゃないのですかね。
という点が
気になったので。
ここで取り上げました。



というのも、
なんでもバリアフリーというか、
そもそも何のためにバリアフリーなんですか?
という視点が、
今回取り上げたニュース記事の中に
すっぽり抜けているんですよ。
名古屋城の復元の目的が、
観光資源として、
広く来場者に開放するために
市が
税金を投じて改修する。
というのなら、
来場者の中には障害者も存在するだろうし、
対応できるような準備、配慮が必要ですね、
という話になりますね。
ところが、
学術的な資料価値を高めるために
江戸時代の建築様式を復元します、
それを目標とします。
となると
話が丸っきり別次元の話になります。
木造天守閣って、
そもそも
現代日本社会の耐震強度基準をクリア出来るんですか、
って問題が出てきますから。
学術的な資料価値の再現、復元を目的とした場合、
耐震強度基準をクリア出来ないので、
一般開放は出来ません。
って状況も
十分考えられるんですよ。
つまり
観光客は外から眺めるだけ。
内部に
立ち入れるのは許可を取った関係者のみ。
そもそも
一般人は階上に登れません。



つまり、
まず議論の大前提として、
歴史的価値は捨てて観光資源化を目指し。
内部も一般人に開放できるように改修する、
のか。
それとも
歴史的価値を重視して
それを後世に引き継ぐために
極力改変は行わず。
一般人の立ち入りも禁止して
復元を優先するのか。
基本方針をどうするのか……ってのを決めて、
エレベーターを設置するのかしないのか。
という議題、問題は、
その後に出てくる話なんですよ。



『木造建築で可能な限り復元する』なら、
それだと、
今の耐震強度、建築基準は満たせないなので。
歴史的文化的な建築物として特別な許可をとり、
一般人は立ち入り禁止にするしかありません。
バリアフリー化を進めて一般人に開放する』なら、
まず
現在の耐震基準、建築基準に合格する状況が
どうなるのか。
その中で
どれだけ歴史的価値を復元できるのか、
という議論で。
建築基準を満たした上での、
資料的価値の再現をどのような形で行うのか、
という方針で詰めていくべきです。



というか、
現状で
地上1階までエレベーターの設置が決まっている、
ということは。
土台になる部分は、
現在の耐震基準で基礎工事をします、
って決まってますよね。
すでに大前提として。
その上で、
一般人(観光客)が立ち入り可能な
昭和時代の天守閣を再建するのか。
それとも
それ以前の
歴史的な復元を目指して。
一般人は立ち入り不可能な
歴史的建造物を再建するのか。
これについては、
いったんは
歴史的復元を目指して一般人は天守閣への立ち入り禁止にする、

2018年に
名古屋市長が指示を出していますよね。
なので、
この方針が現在も継続しているのなら、
エレベーターがあろうがなかろうが、
健常者も障害者も
特別な許可を取らないと、
(おそらく市と文化庁の両方の許可が必要になるのかな)
立ち入れない場所になる可能性があるのを
市側は承知しているはずです。
姫路城のような
中を観光できる形になるかどうかは不明。
工務店が提出した
復元計画提案書などを見ても、
強度については保証されていません。



名古屋城をどのように復元するのか。
この問題に関して
差別発言があったとか無かったとか。
それは
この問題の本質から大きく外れた
些末な内容です。
メディアが
本来伝えなければならないのは、
税金を使って復元する、
その目的は何なのか。
そこを報じるべきです。
というか、
そこを有耶無耶にしてたら、
『議論をした』という実績だけ出来て。
後は、
一般人立ち入り禁止な
歴史的価値重視の復元へ進むんじゃないのコレ。
木造で
出来るだけお金をかけずに実現しようとするなら、
そうならざるえないでしょ。

 

 

 

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障害者への差別発言相次ぐ 名古屋城復元めぐる市主催の討論会

 名古屋市が復元をめざす名古屋城木造天守バリアフリー化をめぐり、市が主催した3日の市民討論会の中で、エレベーター(EV)の設置を求める意見を述べた身体障害がある男性に対し、他の参加者から差別発言があった。
 市民討論会は名古屋市中区内で開かれ、市側が住民基本台帳から無作為に選んだ18歳以上の参加希望者が出席した。河村たかし市長も参加した。
 現計画のバリアフリー化案では、地階から少なくとも1階まで車いすの人が利用できる小型の昇降機を設置するとしている。それより上層階の具体的な整備案は定まっていない。だが「史実に忠実な復元」をめざす河村市長は昨年12月、天守最上階まで昇降機を設置しないことを許容する発言をし、障害者団体が「障害者に対する人権侵害で到底承服できない」と抗議していた。
 討論会では、車いすの男性(70)が天守最上階まで車いすも運べるEVが設置されなければ、「障害者が排除されているとしか思えない」と市側に訴えた。
 その直後、EV不要の立場から2人の男性が発言した。最初の男性は車いすの男性に対し、「河村市長が作りたいというのはエレベーターも電気もない時代に作ったものを再構築するって話なんですよ。その時になぜバリアフリーの話がでるのかなっていうのは荒唐無稽で。どこまでずうずうしいのかっていう話で。我慢せえよって話なんですよ。お前が我慢せえよ。エレベーターを付けるなら再構築する意味がない」などと話した。
 次に発言した男性は身体障害がある人への差別表現を使った上で、「エレベーターは誰がメンテナンスするの。どの税金でメンテナンスするの。その税金はもったいないと思うけどね。毎月毎月メンテナンスしないといけない。本当の木造を作って」などと話した。
 この2人の男性の発言の後には会場の一部からは拍手も起きた。
 河村市長は報道陣から差別発言があったことへの見解を問われ、一部は「よう聞こえなかった」とした上で、「自由に言ってもらうのが前提で、広い気持ちで考えるのが普通ではないですか」と話した。一方、市の担当者は差別発言があったことを認めた上で、「個人の勢いで言われたことで、制止することはしなかった。今後の運営の課題としては受け止める」と話した。
 車いすの男性は「頭が真っ白になるくらい傷ついた。市には発言を止めて欲しかった」と話した。(寺沢知海)