kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

やっちまったなぁ…… ── 「AI脚本」を人気声優が朗読イベントは中止

これはねぇ、
そもそも企画の趣旨というかコンセプト自体が間違っているんですよねぇ。
誰か指摘して止めてやれよ、
と、
外から見ているだけの野次馬的に
企画を聞いた瞬間に
ツッコミどころ満載なんですけど。
なんで、
これでイケると思っちゃったのかなぁ。
その辺、
まだまだ業界の中で認識があまいのかなぁ。



じゃあ、
どこがダメなんだって、点ですけども。
AIを『アイデア出し』に使う、
この点は、
まあギリセーフです。
インターネットを閲覧して刺激を受ける元ネタのトピックスを見つけて、
そこからアイデアが湧いて、
自分なりにアレコレと考えて、
製作する過程の一コマですから。
ただし、
その後がイケません。
『どの部分がAIで作られたものか種明かしする予定』
これが完全にアウトです。
種明かしで、
AIが作った部分を解説する、って。
それだと
AIが
インターネットでほかの作品を剽窃して学習した部分を、
そのまま
脚本の中に残します、ってことですよね。
それだと
『叩き台』ではなくて。
AIに脚本を書かせました、という状況ですよ。
そして、
AI学習元になったコンテンツの製作者に対して、
なんらの許可とかは取り付けていない、
という。
それって、
三者視点からは
剽窃を放置、野放しにしています、って態度に見えます。
いやいや、
AIではなく、
全編脚本家が執筆しています。と運営側が説明するのなら、
『AIで作られた』部分という表現が不適切で、
まったく当てはまりません。
そもそも企画倒れですw



あと、
数人で確認した、という
企画運営側の説明も。
それ、
何も確認していないに等しいですからw
マジで。
だって、
学習元にしたコンテンツを特定して、
元コンテンツと同一の内容センテンス等があるかどうか、
それを数人で確認しました。というのなら、
それなら
『確認した』といえますけど。
ざっと読んで、
どこかで見たような聞いたことがあるフレーズは見当たらない、
というのなら。
確認した人間が全く知らなかった、
どこかの作品を剽窃している可能性は否定できません。
人力で
何件の作品をチェック候補として挙げてます?
千件くらいですか?
万件くらいですか?
AI相手にするのなら億冊程度の作品を対象にする覚悟で考えないと、
話になりませんよ。
AIは
インターネットからアクセスできる作品を
丸ごとなり、
試し読みの一部なり、
レビューとして書かれた引用部分の切り抜きなり、
言語を問わず収集して学習していますから。
 この辺りがクラウドなどで公開されている生成AIの厄介な点です。
 こちらから指定して学習させている資料の他に、
 指定した作品からはエッセンス的な部分を抽出して、
 そのほかの繋ぎの部分というか背景の部分というか、
 エッセンス以外の部分は、
 インターネット上から既に収集して学習したデータを使って、
 勝手に付け足して継ぎ接ぎして、
 人間が見て意味が取れる体裁に仕立てあげてしまうんですよねぇ。
 だからAIを使うのなら、
 ネットから切り離して一から自前で用意したデータだけで学習させないと、
 厳密には学習元のコンテンツを特定できないのです。
ここについて、
ざっくり乱暴に言ってしまうと、
最近では
AI生成物かどうかを判定するAIなる物まであるそうで。
これで判定して、
『AI生成物です』と判定される個所が出た場合、
ネット上のコンテンツなどから剽窃している可能性が否定できない、
と考えるべきですね。
 まあねぇ、
 AI生成物は
 剽窃部分が見つからない限りは、
 あくまで『可能性がある』って話で。
 推定無罪という考えもできるのですが。
 あとで、
 剽窃が見つかったときに、
 この企画に参加した人間は
 剽窃があるかもしれないと知った上で協力した共犯者となってしまって。
 参加した後で剽窃が見つかったら事実は確定した後なので、
 言い逃れができません。
 得られる利益に対してリスクがデカすぎるんですよ。
 しかもクラウド上の商用AIを利用した場合、
 開発元の学習データは原則公開されないので、
 『貴方の作品は参照してません』と反論できません。


これはなぁ、
先行例としてAI写真集なるものを
集英社が企画販売して。
世間から大バッシングを受けてポシャッた件が
業界関係者なら記憶に新しいハズなんだけどねぇ……
この写真集については
いちおう賛否両論ありました、って
話になっているけど。
それで、
インディーズみたいな個人生成のAI写真集は、
まだまだ市場で跋扈していますけどね。
賛成が多かったら、
大手出版社が
販売終了にはしませんよw
多分、
今回の件は
脚本とかを作らせて、会場も押さえてしまっているから、
世間の反応を見る前にイベント中止、全額払い戻し、って
決断はできなかったのか……
借金しか残らなくなるからねぇ。

 

 

 

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「AI脚本」を人気声優が朗読…銘打ったイベントは中止、「盗作」と批判相次ぎ

 「AI脚本」を、人気声優が朗読する――。そう銘打ったイベントが3月、中止に追い込まれる事態が起きた。生成AI(人工知能)が脚本などの著作物を無断学習している可能性を踏まえ、「盗作脚本ではないか」「声優を応援できない」などの批判が相次いだためだ。専門家は「AIを使ったイベントでは権利者への配慮が必要だ」としている。
 中止になったのは、東京都内のイベント企画会社が計画した「~AI朗読劇シリーズ~ 『AIラブコメ』」。「予想を凌駕する朗読劇 声優 VS AI脚本」とうたい、生成AIに恋愛ドラマの脚本を作らせて、声優が都内の劇場で朗読するというものだった。
 声優陣には、人気アニメ「鬼滅の刃」や「BLEACH」などに出演経験がある男女19人をそろえ、3月13~20日に予定されていた。
 同社によると、脚本は、業務委託したクリエイターが、有料で契約したチャットGPTなどの生成AIにアイデア出しを指示し、生成AIが作り出したものをたたき台にして、作成したという。既存の著作物と類似していないか複数で確認したとしている。
 劇場では、脚本の内容や話の流れに不自然な点があっても声優がそのまま読み上げて、終了後のトークセッションで、どの部分がAIで作られたものか種明かしする予定だったという。

無断学習
 生成AIは、インターネット上の膨大な情報を機械的に学習し、精度を上げている。著作権法30条の4は、著作権者の利益を不当に害する場合を除き、AIが脚本などの著作物を無断学習することを認めているが、権利者団体などからは「ただ乗りだ」などと批判の声が出ている。
 同社が3月4日以降、SNSで「AIが書いた脚本を声優が演じる!」などとイベントの概要を発表すると批判が殺到。「無断学習がまかり通っている今、盗作脚本と変わらないのではないか」といった声や、生成AIを利用したイベントに声優が参加することで「声優さんの声を(AIに)学習されても何も文句言えなくなる」などの声が多く上がった。
 同社に対しても、「出演する声優は応援しない」「中止にすべきだ」といった批判的な意見が500件ほど届き、イベントが始まる4日前の同月9日に中止を発表した。
 同月6日から販売していたチケットは全額返金予定だといい、中止による損失額は1000万円に上るという。同社は取材に対し「エンタメの新しい可能性の一つとして生成AIを使ったが、説明不足な点があった。出演者の声優に迷惑がかかる危険があり、断腸の思いで中止の判断をした」としている。 

法改正求める声
 AIによる著作物の無断学習について、「日本シナリオ作家協会」(東京)と「日本脚本家連盟」(同)は昨年11月、「脚本家のみならず全ての創作者にとって著しく不公平」とする共同声明を発表し、法改正を求めた。
 文化庁文化審議会著作権分科会の小委員会は今年3月、権利侵害になりうるケースを例示。似た文章や絵を出力させる目的で特定の作品を集中的に学習させる行為などを挙げた。
 日本シナリオ作家協会の担当者は小委員会の例示について「著作権侵害のケースがなお明確には示されていない」とした上で、「脚本家はAIに創作物を学習される側にも、AIを使って創作物を作る側にもなり得る。グレーゾーンが大きいと、今後も、AIを使ったことが理由で作品の発表が中止になる事態が起こる可能性がある」として、更なる法整備が必要と訴える。
 AIと著作権法の関係に詳しい出井 甫はじめ 弁護士は、今回のイベント中止について「生成AIの利用について透明性や説明が不足していたことが原因ではないか」と指摘。その上で「生成AIを商業的に利用する場合は、どういう意図で使うのか丁寧に説明し、権利者側への配慮が必要だ」と話した。

 

 

生成AIが社会に与える影響と問題点は

先ごろ、読売新聞社とNTTが共同で提言を出しているので。

そちらを見るとザックリと参考になります。

 

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