kg_noguの愚痴日記

アラfi親爺が日々の愚痴を綴るブログです。だいたい日韓関係とか。最近はコロナ情報がメイン

韓国の本音はどこにあるのか──「韓日、互いに戦略的な協力の模索を」

今日気になったニュースは……韓国政府の広報紙的ポジションにある、朝鮮日報日本語版サイトに掲載されていた記事です。


Chosun Online | 朝鮮日報 「韓日、互いに戦略的な協力の模索を」 Chosun Online | 朝鮮日報

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日本の新政権の登場と韓日関係の見通し」学術会議

ソウル大国際大学院で先月28日「日本の新政権の登場と韓日関係の見通し」と題する学術会議が行われ、両国の専門家や学者、ジャーナリストなど約30人が集まった。国民大日本学研究所のヒョン・デソン研究教授、東京大の木宮正史教授、世宗研究所のチン・チャンス日本研究センター長、ソウル大のイ・ジョンボク名誉教授、国防大のキム・ジュンソプ教授、在韓日本大使館の道上尚史・公報文化院長。
日本で昨年末に発足した、国家主義的な性格が強い安倍政権をどう見るべきか。そして、韓国で新たに発足した朴槿恵(パク・クンヘ)政権と安倍政権は今後、どのような韓日関係を築いていくのだろうか。

ソウル大のパク・チョルヒ教授は「日本で社会民主党などの革新勢力が急激に衰退し、保守勢力が躍進したことにより、日本の政治は全体的に保守化する傾向にある」との見方を示した。一方、学習院大の野中尚人教授は「日本でナショナリズムが強まっているのは事実だが、これは長期間にわたる不況など、経済に対する不満が背景となった側面が大きい。(極右的な主張を繰り広げる)『ネット右翼』のような勢力が存在し、政治が保守化しているが、このような現象はほかの国でも起こっており、日本が特別異常なわけではない」と指摘した。
これに対し、成均館大のイ・スクチョン教授は討論で「日本の政界と市民社会を分けて考える必要があり、『右傾化』とひとくくりにする見方をやめることで、両国の協力に向けた糸口をつかむことができる」と主張した。また、国民大のハン・サンイル教授は「日本では大概、過去の歴史に対し反省していない人たちが安全保障の強化を主張している。歴史に対し反省すると同時に、日本を強くしていく、と主張すれば、日本に対する隣国の懸念も軽減されるだろう」と指摘した。
望ましい韓日関係の発展方策について、世宗研究所のチン・チャンス日本研究センター長は「朴槿恵政権は領土問題や歴史問題などの懸案だけに掛かり切りになるのではなく、安定的な地域の秩序を構築するという観点から、互いに戦略的な協力を模索するパートナーシップの関係を構築すべきだ」と指摘した。
今回の学術会議は、現代日本学会とソウル大日本研究所、東北アジア歴史財団が共催し、国際交流財団と朝鮮日報社が後援した。


李漢洙(イ・ハンス)記者
朝鮮日報朝鮮日報日本語版

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日本と韓国で発足した新政権の今後について。
両国の研究者とジャーナリストが韓国のソウル大に集まって、討論した学術会議について報じる記事です。
と言っても。そのような会議があったことを報じているだけで。会議の内容については、簡単にサラッとしか触れていませんので。
たいしたことは書かれていないのですが。なぜこの記事が気になったのかというと。
親大統領が勇ましい演説をした後なので、日本の右傾化について挑発的な記事になるのか、それとも日本の譲歩を求める記事になるのか、
ぶっちゃけ、「謝罪」と「賠償」を求める言葉のオンパレードになるのか、と思っていたら。
意外にそうでもなくて、韓国メディアが書く記事にしては、客観的に日本の保守化について分析していることについて、驚いたからでした。
うーん……どちらかというと、親大統領のコメントで勢いづいた韓国内の極右勢力の火消しに回るような記事ですね。
朝鮮日報にこのような記事を掲載するということは――親日派反日派のバランスをなんとかとろうとしている――それが、韓国新政権のスタンス、ということなのでしょうかねぇ。
ただ、記事のテーマが「日本の右傾化」について、ほぼそれだけしか取り上げられていませんので。
そこから、韓国新政権で日本の保守化がかなりの脅威として認識されているのだなぁ。というのは、よく伝わってきますね。
しかし、問題はそこではないと、私は思うのですよ。
韓国にとっての本当の脅威は、日本政府や経済界にとって、韓国の重要度が今後どんどん下がっていく。というか日本にとって韓国不要論が出てくるところまで行き着く未来が想定されることなのですが……
韓国新政権はその可能性について、検討しているのでしょうかねぇ。
仮に、今の安倍政権でTPP参加を決定した場合、今まで対米貿易の関税障壁を避けるためにバイパスとして使用していた韓国の存在は必要なくなります。
また。、EUとの貿易協定も交渉が進んで、EPAが十分な条件で締結された場合、
ヨーロッパ市場に日本製品を輸出するために、韓国を通して関税障壁を迂回する必要もなくなるのですよね。
さらに、中国市場において日本製品のボイコットが進みシェアが低下すれば、こちらについても韓国を通す必要がなくなりますし。
となると、日本企業にとって韓国は不要になるわけで。日本政府も韓国に対して特段の配慮は不要になるのですよねぇ。
おそらく、安倍政権がTPP参加を決定した場合には、日本と韓国の関係はこれまでの事がウソのようにドラスティックな変化を迎えるのではないか、と予想できるのです。
さてそこで、
韓国政府はそこまで考えているのでしょうか?
どうなのかなぁ?
日本の保守化、右傾化、ということばかりにとらわれて、大事なことを見逃してしまっているのではないでしょうかねぇ。
世の中、思想よりも経済の方が優先されますよ?